Symfoware Server Mirroring Controller 運用ガイド |
目次
索引
![]() ![]() |
第2章 DBミラーリングシステムの運用方法 | > 2.5 利用者業務の実行 | > 2.5.3 副系ノードでの利用者業務の実行 |
すでに正系ノードの利用者業務によって確定された最新のデータベースの更新結果や、ある任意の時間帯でのデータベースの状態が必要な場合など、正系ノードを意識したデータベースの更新結果を副系ノードで参照する場合の手順を示します。
意図した利用者業務の更新結果や、特定の時間までに完了した利用者業務の更新結果が、副系ノードでの参照系業務に必要な場合には、その時点で正系ノードのRLCの強制交替を行い、強制交替を行ったRLCが副系ノードへのデータベースに反映されたことを確認してから参照系業務を行います。
rdbbcdcuコマンドを実行して、主系RLPを特定します。rdbbcdcuコマンドを実行して、出力されるRLPnameを確認します。
$ rdbbcdcu -V |
実行例
$ rdbbcdcu -V LogGroup : system RLCbuffNum : 128 RLCbuffSize : 2k RLCnum : 10 RLCsize : 10240k RLPid RLPname Kind OnMode OnStat RLPstat InhCause ConStat DisConCause 1 rlp001 origin capture online normal - connection - |
特定した主系RLPに対してRLCの強制交替を行います。
$ rdbbcswh -p RLP名 |
RLCの交替を通知する以下のメッセージを確認し、強制交替したRLC通番を特定します。
rdb: INFO: qdg20150i:RLCを交替しました RLC通番='RLC通番' RLP名='RLP名' |
上記のメッセージはRDBREPORTから確認します。
rdbbcdcuコマンドを実行して、主系RLPを特定します。rdbbcdcuコマンドを実行して、出力されるRLPnameを確認します。
$ rdbbcdcu -V |
実行例
$ rdbbcdcu -V LogGroup : system RLCbuffNum : 128 RLCbuffSize : 2k RLCnum : 10 RLCsize : 10240k RLPid RLPname Kind OnMode OnStat RLPstat InhCause ConStat DisConCause 1 rlp001 duplicate reflect online normal - connection - |
rdbbcrlpコマンドを実行して、データベースサーバ1の操作で特定した強制交替したRLC通番に対する反映が完了したことを、MaxReflectRLC(反映済み最終RLC通番)がRLC通番以上であることにより確認します。
$ rdbbcrlp -V -O -p RLP名 |
実行例
$ rdbbcrlp -V -O -p RLP名 RLPid : 1 RLPname : rlp001 LogGroup : system OnlineMode : reflect Online/Offline : online RLPstatus : normal InhibitCause : - Connection : connection DisconnectCause : - MaxExtractRLC : 100 MaxReflectRLC : 100 RLM RLMstatus OwnRLM-S normal OwnRLM-R normal OtherRLM-S normal OtherRLM-R normal RLCid RLCserial RLCstatus Total Capacity Used Backup Extract rlc001 99 empty 10240K 10240K 0K purge complete rlc002 100 empty 10240K 10240K 0K purge complete rlc003 101 using 10240K 10240K - - - |
参照系業務を開始します。
意図した利用者業務の完了や任意の時間帯に到達したことを確認します。
副系ノードでの参照系業務はDBミラーリングサービスを停止せずに実行することが可能です。ただし、その場合にはDBミラーリングシステムはデータベースの二重化処理を継続して行っているため、利用者業務との競合を留意する必要があります。
副系ノードでの参照系業務の留意点については“副系ノードでの利用者業務の留意点”を参照してください。
副系ノードで実行する利用者業務が帳票出力の場合など、正系ノードでのある任意の時間で締め切ったデータベースの更新結果を参照する場合には、利用者業務を一旦停止させ、その時間内に正系ノードでRLCの強制交替とDBミラーリングサービスの保守停止を行います。その後、正系ノードおよび副系ノードの利用者業務を開始します。
rdbbcdcuコマンドを実行して、主系RLPを特定します。rdbbcdcuコマンドを実行して、出力されるRLPnameを確認します。
$ rdbbcdcu -V |
実行例
$ rdbbcdcu -V LogGroup : system RLCbuffNum : 128 RLCbuffSize : 2k RLCnum : 10 RLCsize : 10240k RLPid RLPname Kind OnMode OnStat RLPstat InhCause ConStat DisConCause 1 rlp001 origin capture online normal - connection - |
特定した主系RLPに対してRLCの強制交替を行います。
$ rdbbcswh -p RLP名 |
RLCの交替を通知する以下のメッセージを確認し、強制交替したRLC通番を特定します。
rdb: INFO: qdg20150i:RLCを交替しました RLC通番=100 RLP名=rlp001 |
上記のメッセージはRDBREPORTから確認します。
rdbbcdcuコマンドを実行して、主系RLPを特定します。rdbbcdcuコマンドを実行して、出力されるRLPnameを確認します。
$ rdbbcdcu -V |
実行例
$ rdbbcdcu -V LogGroup : system RLCbuffNum : 128 RLCbuffSize : 2k RLCnum : 10 RLCsize : 10240k RLPid RLPname Kind OnMode OnStat RLPstat InhCause ConStat DisConCause 1 rlp001 duplicate reflect online normal - connection - |
rdbbcrlpコマンドを実行して、データベースサーバ1の操作で特定した強制交替したRLC通番に対する反映が完了したことを、MaxReflectRLC(反映済み最終RLC通番)がRLC通番と一致していることを確認します。
$ rdbbcrlp -V -O -p RLP名 |
実行例
$ rdbbcrlp -V -O -p RLP名 RLPid : 1 RLPname : rlp001 LogGroup : system OnlineMode : reflect Online/Offline : online RLPstatus : normal InhibitCause : - Connection : connection DisconnectCause : - MaxExtractRLC : 100 MaxReflectRLC : 100 RLM RLMstatus OwnRLM-S normal OwnRLM-R normal OtherRLM-S normal OtherRLM-R normal RLCid RLCserial RLCstatus Total Capacity Used Backup Extract rlc001 99 empty 10240K 10240K 0K purge complete rlc002 100 empty 10240K 10240K 0K purge complete rlc003 101 using 10240K 10240K - - - |
dxsvstopコマンドを実行して、DBミラーリングサービスを保守停止します。
$ dxsvstop -m |
参照系業務を開始します。
参照系業務を停止します。
dxsvstartコマンドを実行して、DBミラーリングサービスを開始します。
$ dxsvstart -r |
利用者業務を停止します。
データベースサーバ2でのDBミラーリングサービスの保守停止を行ってから、利用者業務を再開します。
副系ノードでの利用者業務の実行は、DBミラーリングサービスの停止中に行うため、その間は副系ノードでのデータベースの二重化処理が停止しています。
長期間の利用者業務を実行する場合には、利用者業務の実行時間を考慮したRLCの容量見積りを行ってください。
目次
索引
![]() ![]() |