Interstage Job Workload Server セットアップガイド
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第2章 業務構成要素の設計> 2.5 バッチサーバ環境の設計> 2.5.3 バッチ受付サービスの設計

2.5.3.1 ジョブスプールの設計

ジョブスプールとは、ジョブキューのキュー管理、ジョブの投入から終了までの状態の管理に使用するスプールです。
ジョブスプールは、バッチサーバ内に1つ必要です。
ジョブスプールの設計要素には以下があります。

ジョブスプールの投入可能ジョブ数

ジョブスプール内で管理するジョブキュー全体で、滞留できる全ジョブ数を設計します。
ジョブスプールの投入可能ジョブ数は、10〜99,999の範囲で指定できます。
設計した値によって、システム全体でジョブの投入を抑止することができます。
バッチサーバ内に存在する、各ジョブの実行環境のジョブキューの“投入可能ジョブ数”の合計とあわせて設計してください。

ジョブスプールの格納場所

ジョブスプールを格納する、ディレクトリを決定します。
ジョブスプールは、上記“ジョブスプールの投入可能ジョブ数”で設計したジョブ数により、必要なディスク容量が変わります。
したがって、ジョブスプールを格納する場所は、必要なディスク容量を見積もり、十分に空きのあるファイルシステムにしてください。
ジョブスプールのディスク容量が不足すると、バッチ受付サービスはジョブを管理できなくなり、バッチ受付サービスが停止する場合があります。
また、他の用途で使用するファイルシステムに、ジョブスプールを配置しないでください。他の要因によりディスク容量を圧迫される可能性があります。
したがって、バッチ業務の運用を安定稼働したい場合には、専用のファイルシステムに作成することを推奨します。
使用するディスクに関しても、高信頼、高性能なディスクを選択したり、RAID構成にすることによって、バッチ業務の運用をより安定させることができます。


以下に当てはまるディレクトリにはジョブスプールを格納することはできません。

ジョブスプールのディスク容量の見積もりについては、“ジョブスプールのディスク容量見積もり”を参照してください。

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