Interstage Job Workload Server セットアップガイド
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第2章 業務構成要素の設計> 2.5 バッチサーバ環境の設計> 2.5.2 ジョブの実行環境の設計

2.5.2.5 世代ファイルの設計

ファイルの世代管理機能を使用する場合、ファイルの格納先ディレクトリには、保存世代数分のファイルを作成します。その他も考慮し、バッチジョブから使用するファイルの運用に応じて、世代ファイル情報の設計を行ってください。
世代ファイル情報としては以下があります。

■最大世代数

ファイルの世代管理機能では、登録時に指定した最大世代数の世代を管理します。保存する世代数が最大世代数を超えた場合、保存期間内であっても保存対象から外します。
最大世代数の指定可能な範囲は1〜10000です。

■最大世代数を超えた場合の処理

世代ファイルで管理する世代数が最大世代数を超えた場合には、世代ファイルを保存対象から外します。世代ファイルを保存対象から外す方式には以下の2つがあります。

■世代の保持期間

ファイルが作成された日から起算して登録時に指定した保持期間を経過した世代については、世代数が最大世代数に達していない場合でも、ファイルの世代管理機能の保存対象から外します。
世代ファイルで管理する各世代のファイルが保存期間を超えた場合には、保存期間を超えた世代だけを保存対象から外します。


保持期間を超えたかどうかの判定は世代ファイル別に以下の契機で行います。
よって、一定期間世代ファイルへのアクセスがなかった場合に、ジョブステップで参照した世代が当該ジョブステップ終了時に保存対象外になる場合があります。以下に例を示します。

■世代ファイルごとの管理対象世代数

世代ファイルごとの管理対象世代数は、保存世代数、世代の保存期間および、保存対象外となった世代の削除をどのような契機で実行するかによって決まります。
世代ファイルごとの管理対象世代数は、ディスク容量見積もり時に必要な情報となります。

世代ファイルの設計内容

世代ファイルごとの管理対象世代数

保存世代数のみ指定

保存世代数で指定した世代数
+保存対象外世代を削除するまでに作成される世代の数

世代の保存期間のみ指定

保存期間内に作成される世代数
+保存対象外世代を削除するまでに作成される世代の数

保存世代数と
世代の保存期間の両方を指定

保存世代数で指定した世代数
+保存対象外世代を削除するまでに作成される世代の数

たとえば、毎日1世代ずつ世代を作成する世代ファイルに対して保存世代数を10世代と指定し、1日1回、保存対象外となった世代の削除する運用の場合には、10(保存世代数)+ 1(保存対象外世代を削除するまでに作成される世代の数)となり、管理対象世代数は11になります。


保存対象外となった世代の削除については、“Interstage Job Workload Server 運用ガイド”の“世代ファイルの運用”を参照してください。

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