Interstage Job Workload Server バッチ開発ガイド |
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第2章 ジョブの設計 | > 2.1 設計に必要な知識 | > 2.1.4 バッチアプリケーションの構成 | > 2.1.4.2 コマンド/シェルスクリプトの構成 |
バッチジョブ定義で設定した入力パラメタを、バッチアプリケーション(コマンド/シェルスクリプト)に渡すことができます。また、バッチアプリケーションからの復帰コード(ジョブステップの終了コード)で、後続ジョブステップを実行するかを制御できます。
バッチジョブ定義とバッチアプリケーションの入力パラメタ、および復帰コードの関係を以下に示します。
バッチアプリケーションには、以下のインタフェースがあります。
バッチアプリケーションのパラメタの値の設定は、バッチジョブ定義のジョブステップ定義のアプリケーション定義で行います。
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- コマンド/シェルスクリプトに渡すことができるパラメタは、文字列だけです。
- バッチアプリケーションのパラメタ数は最大32個です。
- パラメタの最大長は1,024です。
バッチアプリケーションの復帰コードを決定します。復帰コードの範囲は、バッチ実行基盤が動作するOSに準拠します。
また、バッチ実行基盤で使用できるユーザアプリケーションの復帰コードは、ジョブのジョブステップ終了コードとジョブ終了コードにもなります。
バッチ実行基盤とSystemwalker Operation Managerを連携する場合、バッチアプリケーションの復帰コードを0 〜 200の範囲にしてください。バッチアプリケーションの復帰コードがこの範囲以外の場合には、Systemwalker Operation Managerの仕様にしたがいます。
バッチアプリケーションで使用する環境変数です。
ジョブで使用できる環境変数には以下があります。
ジョブステップの環境変数、およびジョブの環境変数はバッチジョブ定義で設定して、バッチアプリケーションに渡すことができます。
ジョブステップの環境変数、およびジョブの環境変数を使用したバッチアプリケーション間のデータの引継ぎはできません。
バッチワークユニットの環境変数については、“Interstage Job Workload Server セットアップガイド”の“環境変数の設定指針”を参照してください。
ファイル管理機能が、バッチジョブ定義に設定した資源名とファイルの物理的なパスの対応関係を環境変数に設定しバッチアプリケーションに通知します。これにより、バッチアプリケーションに直接、物理的なパスを記述しないでファイルをアクセスできます。
以下にファイルのアクセス方法の例について示します。
バッチジョブ定義で資源名“FIL1”を設定します。資源名“FIL1”は“/data/2006/”に割り当てられているファイル“file1”です。バッチアプリケーションでは、環境変数である資源名“FIL1”に設定されたファイルのパスを取得して、“/data/2006/”に割り当てられているファイル“file1”にアクセスします。
ファイルの物理的なパスを変更する場合は、バッチジョブ定義のファイル名を変更することでアクセス対象のファイルを変更することができるため、バッチアプリケーションの汎用性が高くなります。
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