Interstage Data Effector ユーザーズガイド

C.1.3 AsisAddQuerySelect

■機能

抽出のための検索式とその検索式が真となった場合の出力ファイルを登録します。

■記述形式

#include "libAsis.h"                 /* 公開ヘッダ    */



int AsisAddQuerySelect(

    ASISHANDLE        SHandle,        /* ハンドル      */

    char              *Query,         /* 検索式        */

    int               WMode,          /* 出力モード    */

    char              *OutFile,       /* 出力ファイル  */

    char              *QueryID,      /* 検索番号          */

    char              *Reserve1,      /* 予備          */

    char              *Reserve2)      /* 予備          */

■パラメタ

データ型	パラメタ	用途	説明
ASISHANDLE	SHandle	入力	ハンドルを指定します。
char*	Query	入力	検索式を指定します。 検索式の詳細については、“A.1 検索式”を参照してください。
int	Wmode	入力	ファイルの出力モードを指定します。
char*	OutFile	入力	結果の出力先ファイルを指定します。登録する検索式が1つだけの場合のみ、本パラメタにNULL指定することが可能となり標準出力を出力先とすることができます。
char*	QueryID	入力	登録する検索式に付ける検索番号を指定します。 本パラメタを省略した場合（NULL指定時）、検索番号を自動で採番します。
char*	Reserve1	予備	NULLを指定します。
char*	Reserve2	予備	NULLを指定します。

◆WMode (出力モード)

WMode	追加のみ	既存のものを上書き	見出し行の出力
0	×	○	○
1	○	×	○(注)
2	×	○	×

○:適応する
×:適応しない

注）追加モードに1を指定した場合、指定したファイルがすでに存在し、ファイルのサイズが1以上のときは、見出し行は出力されません。

◆QueryID (検索番号)

登録する検索式につける検索番号を、文字列として指定します。

• 検索番号の範囲は1〜30です。
• 指定する検索番号は、すでに登録されている検索式の検索番号と重複していない番号である必要があります。

■復帰値

復帰値	説明
正数値	検索番号を示します。 QueryIDパラメタを指定した場合、QueryIDパラメタに指定した検索番号の値です。 QueryIDパラメタを指定していない場合、自動で採番された番号です。
ASIS_ERROR	関数の実行時に問題が検出されたことを示します。

■関数の利用規則

• 登録可能な検索式の数は最大30までです。
• テキストノード中のコメントセクション、CDATAセクション、処理命令をまたがった文字列検索は行えません。またパターン検索のうち、文字間隔指定、ワード間隔指定および任意文字指定では、テキストノード中にコメントセクション、CDATAセクション、処理命令が含まれている場合、かつ、その前後にキーワードがある場合には文字数判定が行えません。

例

データ	キーワード	検索方法	検索結果
AB<![CDATA[CD]]>EF	'AB,2C,EF'	文字間隔指定検索	ヒットしません
	'AB.?CD'	任意文字指定検索
ABC<!--コメント-->DEF	'AB,2C,EF'	文字間隔指定検索
	'ABC.?DEF'	任意文字指定検索