ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 13.2 -Linux- |
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第11章 運用上の注意事項 | > 11.1 バックアップ運用/レプリケーション運用の注意事項 |
クラスタシステムにおけるレプリケーション運用については、通常運用と異なる以下の注意事項があります。
レプリケーションコマンド実行中にフェールオーバが発生した場合、資源整合コマンドを使用して整合性がとれるようにリカバリ対処が必要です。
クラスタ運用を行う場合、AdvancedCopy ManagerはuserApplicationに組み込まれており、userApplicationの一部として動作するため、レプリケーション運用はuserApplicationの運用系で実施する必要があります。
待機状態となっているノードや、別のuserApplicationからレプリケーションを行うことはできません。
複製元ボリューム上にファイルシステムを構築し、そのファイルシステムをクラスタのリソースに登録している場合は、以下の注意事項があります。
レプリケーションの前後処理を変更して、複製元ボリュームをアンマウントしないレプリケーション運用に変更する必要があります。
複製先ボリュームにはRAWパーティションを設定してください。
業務の運用中に複製作成コマンドを使用して、複製先ボリュームから複製元ボリュームにリストアすることはできません。ボリュームのデータを復旧する場合は、ddコマンドを使用してコピーするか、複製先ボリュームをマウントして必要なデータをコピーしてください。
または、userApplication停止時のレプリケーションを実施してください。
複製元ボリューム上にファイルシステムを構築し、そのファイルシステムをクラスタのリソースに登録している場合は、以下の注意事項があります。
複製先ボリュームにはRAWパーティションを設定してください。
スナップショット型レプリケーションの実行は、以下の手順で行います。
userApplicationをMaintenance(保守)モードに移行します。
# hvutil -m on userApplication # |
レプリケーションを実行します。
# /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpmake From-Volume-Name To-Volume-Name FROM=From-Volume-Name TO=To-Volume-Name swsrpmake completed # |
userApplicationのMaintenance(保守)モードを停止します。
# hvutil -m off userApplication # |
同期型レプリケーションの実行は、以下の手順で行います。
同期処理を開始します。
# /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpstartsync From-Volume-Name To-Volume-Name FROM=From-Volume-Name TO=To-Volume-Name swsrpstartsync completed # |
等価性維持状態を確認します。
userApplicationをMaintenance(保守)モードに移行します。
# hvutil -m on userApplication # |
レプリケーションを実行します。
# /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpmake From-Volume-Name To-Volume-Name FROM=From-Volume-Name TO=To-Volume-Name swsrpmake completed # |
userApplicationのMaintenance(保守)モードを停止します。
# hvutil -m off userApplication # |
AdvancedCopy Managerが属するuserApplicationが稼動している場合、稼動ノードでのみレプリケーション運用が可能です。待機ノードではレプリケーション運用を行うための環境が整っていない(必要なリソースが使用できない)ため、レプリケーション運用を行うことはできません。同様に、userApplicationが停止している場合も、環境が整っていないためにレプリケーション運用を行うことはできません。
ただしuserApplicationが停止している場合に限り、一時的に必要最低限の環境を整えることで、レプリケーション運用を行うことができます。
スケーラブル運用の業務との複合運用を行っている場合は、スケーラブル運用のuserApplicationのみを停止し、Storage(管理)サーバ業務のuserApplicationは停止しないでください。
レプリケーション運用ディスク(運用したい複写元ボリューム/複写先ボリューム)を有効にすることで、通常時と同じレプリケーション運用を行うことができます。
レプリケーション運用ディスクを有効にできない場合、スケーラブル運用のuserApplicationを停止してのレプリケーション運用はできません。
以下の共有ディスクを有効(オンラインやファイルシステムの場合はマウント)にできない場合、レプリケーション運用を行うことはできません。
AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク
レプリケーション運用ディスク(運用したい複写元ボリューム/複写先ボリューム)
レプリケーション運用での以下の操作はできません。
Storage管理サーバからのレプリケーション運用の操作(-h オプション指定によるホストの指示)
複製元/複製先ボリュームの追加削除
-mオプションを指定しないサーバ間レプリケーション
Storage管理サーバ業務兼Storageサーバ業務にてレプリケーション管理の表示系コマンドを実行する場合、コマンドにオプションを指定する必要があります。レプリケーション管理の表示系コマンドについては、「レプリケーション管理のコマンド」を参照してください。
以下の手順にて、userApplication停止中のレプリケーション運用を行います。
両ノードでuserApplicationが停止していることを確認します。
userApplicationを停止する方法については、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照してください。
レプリケーション運用したいノードにtelnet等でログインします。
論理IPアドレスは使用できません。物理IPアドレスを使用して運用するノードを直接ご利用ください。
共有ディスクを有効にします。
共有ディスクを起動(オンライン)します。
AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクをマウントします。
複製元/複製先ボリュームをファイルシステムとしてマウントして運用していた場合はマウントします。
共有ディスクの有効化は必ずどちらか一方のノードで行ってください。両ノードで同じ共有ディスクを有効にしないでください。
レプリケーション運用を実施します。
クラスタ運用の通常時と同様、レプリケーション運用を行うことができます。
複製先ボリュームから複製元ボリュームにリストアすることもできます。
手順3で有効にした共有ディスクを全て解除します。
マウントしたファイルシステムは、アンマウントします。
共有ディスクを停止(オフライン)します。
userApplicationを起動(オンライン)します。
必要に応じて、userApplicationを起動します。
userApplicationの起動方法については、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照してください。
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