ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 13.2 -Linux-
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第11章 運用上の注意事項> 11.1 バックアップ運用/レプリケーション運用の注意事項

11.1.5 SDXオブジェクト運用の注意(バックアップ管理)

SDXオブジェクトのバックアップ運用では以下の注意点があります。

■デバイス情報設定コマンド(swstdevinfoset)

SDXオブジェクトを論理ボリューム単位で運用する場合、以下の注意点があります。

■バックアップ同期処理開始コマンド(swststartsync)

SDXオブジェクトを論理ボリューム単位で運用する場合、以下の注意点があります。

次のような場合、GDSの業務ボリュームのバックアップ同期処理を開始することはできません。このような場合は、出力されるメッセージの[システム管理者の処置]にしたがって対処してください。

次のような場合、ECによるバックアップ同期処理を開始することはできません。このような場合は、GDSのソフトコピーのみ使用可能です。GDSのソフトコピーを使用するには、-Xgds-softcopyオプションを使用してください。

バックアップボリュームが以下の場合、業務ボリュームのプロキシオブジェクトとして使用できないため、バックアップ先として選択されません。また、バックアップ先として指定した場合も、使用できません。

■バックアップ同期処理キャンセルコマンド(swstcancelsync)

SDXオブジェクトを論理ボリューム単位で運用する場合、以下の注意点があります。

SDXオブジェクトのバックアップ運用時、以下のタイミングで同期処理キャンセルを行うと、バックアップボリュームがデータ不当状態(INVALID)になります。

ボリュームのデータ不当状態は、同期処理やスナップショット処理を再度行えば、停止状態(STOP)になり自動的に解消されます。

それ以外の方法で復旧したい場合は、『PRIMECLUSTER(TM) Global Disk Services 説明書 (Linux版)』の「F.1.3 ボリューム状態に関する異常」を参照して対処を行ってください。

■バックアップ実行コマンド(swstbackup)

SDXオブジェクトを論理ボリューム単位で運用する場合、以下の注意点があります。

次のような場合、GDSの業務ボリュームのバックアップを行うことはできません。このような場合は、出力されるメッセージの[システム管理者の処置]にしたがって対処してください。

バックアップボリュームが以下の場合、業務ボリュームのプロキシオブジェクトとして使用できないため、バックアップ先として選択されません。また、バックアップ先として指定した場合も、使用できません。

次のような場合,出力先バックアップボリュームを指定してバックアップを実行することはできません。

SDXオブジェクトをスライス単位で運用する場合、以下の注意点があります。

次のような場合、バックアップを行うことはできません。このような場合は、出力されるメッセージの[システム管理者の処置]にしたがって対処してください。

SDXオブジェクトが以下の状態でないとき。

次のような場合、前後処理スクリプトは実行されません。

■リストア実行コマンド(swstrestore)

SDXオブジェクトを論理ボリューム単位で運用する場合、以下の注意点があります。

次のような場合、GDSの業務ボリュームのリストアを行うことはできません。このような場合は、出力されるメッセージの[システム管理者の処置]にしたがって対処してください。

GDSの業務ボリュームでは、次のような場合、OPCによるリストアを実行することはできません。このような場合は、ソフトコピーのみ使用可能です。GDSのソフトコピーを使用するには、-Xgds-softcopyオプションを使用してください。

GDSのソフトコピーを使用したリストア実行コマンド(swstrestore)が、強制終了などにより中断された場合、開始したソフトコピーは継続して実行されます。 この場合、ソフトコピーの完了を待ってから資源整合コマンド(swstsrsemtch)を実行してください。

SDXオブジェクトをスライス単位で運用する場合、以下の注意点があります。

業務ボリュームがSDXオブジェクトのスライスで、シングルボリュームでない場合は、本コマンドによるリストアはできません。これは、ミラー状態のボリュームに対してアドバンスト・コピーができないためです。

SDXオブジェクトの業務ボリュームへの復旧は以下の手順でしてください。

  1. バックアップ履歴一覧画面/履歴情報表示コマンドで、バックアップボリュームを確認します。

  2. ddコマンドでリストアしたいボリュームにコピーします。


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