ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 13.2 -Linux-
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第10章 各種コマンド> 10.3 構成管理のコマンド

10.3.10 デバイス情報表示コマンド(stgxfwcmdispdev)

AdvancedCopy Managerで管理しているデバイスの情報を表示します。また、指定したデバイスと同一コピー領域を使用しているデバイスや指定したデバイスと同一論理グループ内に存在するデバイスの一覧を表示することもできます。

本コマンドは、Storage管理サーバで実行する必要があります。

AdvancedCopy Managerに登録されている情報を元に表示します。そのため、論理グループ内に登録されていないデバイスがある場合や、登録後に構成を変更している場合には、正しい情報が表示されません。このような場合は、登録されていないデバイスの登録や、構成変更したデバイスのデバイス情報取得/反映処理を再実行してください。
  1. 指定方法

    # /opt/FJSVswstf/bin/stgxfwcmdispdev -n サーバ名 [-d デバイス名 [-sm|-grp]]

  2. オプションの説明

    オプション

    説明

    -n

    情報を表示するデバイスを管理するサーバ名を指定します。

    -d

    情報を表示するデバイス名を指定します。

    省略した場合、指定したサーバが管理している全デバイスの情報を表示します。

    -sm

    −dオプションと同時に指定することで、指定デバイスと同じコピー領域を使用しているデバイスの一覧を表示します。

    -grp

    -dオプションと同時に指定することで、指定デバイスと同じ論理グループ内に存在しているデバイスの一覧を表示します。このオプションは-dオプションに指定したデバイスのデバイス種別がLVM/VxVMの場合のみ指定可能です。

  3. 終了ステータス

    =0:正常終了
    >0:異常終了

  4. 実行例

    サーバ(Server1)のデバイス(/dev/sdl0)の情報を表示します。

    # /opt/FJSVswstf/bin/stgxfwcmdispdev -n Server1 -d /dev/sdl0
    S Device    Block-Device Mount-Point File-System Device-Type Size(MB) RDB-Name Log-Group-Name DB-Space-Name
      /dev/sdl0 /dev/sdl0    /zzz        ext2        Normal      407      ------        ---

    サーバ(Server1)の全デバイスの情報を表示します。

    # /opt/FJSVswstf/bin/stgxfwcmdispdev -n Server1
    S Device                        Block-Device                 Mount-Point    File-System Device-Type Size(MB) RDB-Name Log-Group-Name DB-Space-Name
      /dev/sdl0                     /dev/sdl0                    /boot          ext2        Normal       141     ---      ---            ---
      /dev/sdu0                     /dev/sdu0                    ---            ---         Normal       407     ---      ---            ---
    * /dev/sdu1                     /dev/sdu1                    ---            ---         Normal       407     ---      ---            ---
      /dev/sdu2                     /dev/sdu2                    ---            ---         Normal        28     ---      ---            ---
    D /dev/sfdsk/Class2/rdsk/Vol201 /dev/sfdsk/Class2/dsk/Vol201 /ACMMnt/Vol201 ext3        SDX          304     ---      ---            ---
      /dev/sfdsk/Class2/rdsk/Vol202 /dev/sfdsk/Class2/dsk/Vol202 /ACMMnt/Vol202 ext3        SDX          400     ---      ---            ---
    U /dev/sfdsk/Class2/rdsk/Vol203 /dev/sfdsk/Class2/dsk/Vol203 /ACMMnt/Vol203 ext3        SDX          512     ---      ---            ---
      /dev/sfdsk/Class2/rdsk/Vol204 /dev/sfdsk/Class2/dsk/Vol204 /ACMMnt/Vol204 ext3        SDX          608     ---      ---            ---

    サーバ(Server1)のデバイス(/dev/vx/rdsk/dg1/vol1)を同じコピー領域を使用するデバイス情報を表示します。

    # /opt/FJSVswstf/bin/stgxfwcmdispdev −n Server1 −d /dev/vx/rdsk/dg1/vol1 −sm
    Device                 Mount-Point
    /dev/vx/rdsk/dg1/vol1  /storagedata
    /dev/vx/rdsk/dg1/vol2  ---
    /dev/vx/rdsk/dg1/vol3  /zzz
    #

    サーバ(Server1)のデバイス(/dev/vx/rdsk/dg1/vol1)と同じ論理グループに存在するデバイス情報を表示します。

    # /opt/FJSVswstf/bin/stgxfwcmdispdev -n Server1 -d /dev/vx/rdsk/dg1/vol1 -grp
    Device                 Mount-Point
    /dev/vx/rdmp/c1t0d0s2  ---
    /dev/vx/rdmp/c1t0d1s2  ---
    /dev/vx/rdsk/dg1/vol1  /storagedata
    /dev/vx/rdsk/dg1/vol2  ---
    /dev/vx/rdsk/dg1/vol3  /zzz
    /dev/vx/rdsk/dg1/vol4  ---
    #

    表示される内容を以下に示します。なお、表中の“SDX”または“SDXオブジェクト”は、SafeDISKまたはPRIMECLUSTER Global Disk Services(以下、GDS)の用語です。

    タイトル

    説明

    S

    デバイスの状態を表示します。デバイスの状態に応じて、以下の値を表示します。
    *:未設定デバイス(デバイスが存在する筐体で、アドバンスト・コピーライセンス未設定、キャッシュテーブルサイズ未設定、キャッシュテーブルサイズ不足等の設定不備がある可能性があります。)
    D:デバイス削除エラー
    U:デバイス更新エラー

    Device

    (Solarisサーバの場合)
    RAWデバイス名を表示します。

    (Windowsサーバの場合)
    AdvancedCopy Managerが内部的に管理しているデバイス名を表示します。
    g?d?およびg?d?p?の形式で表示します。
    g?:ディスクアレイ装置番号(ETERNUS ディスクアレイ上にない場合は0)
    d?:ディスク番号(*1)
    p?:論理ディスク番号(*2)
    SDXオブジェクトの場合は、ディスククラス名/ミラーボリューム名:g?d?p?の形式で表示します。
    ディスククラス名:SDXオブジェクトのディスククラス名
    ミラーボリューム名:SDXオブジェクトのミラーボリューム名

    (HP-UXサーバの場合)
    RAWデバイス名、または、LVM配下のボリュームグループ名を表示します。

    (Linuxサーバの場合)
    RAWデバイスを作成している場合はRAWデバイス名、作成していない場合はブロックデバイス名を表示します。

    (AIXサーバの場合)
    RAWデバイス名、または、LVM配下のボリュームグループ名を表示します。

    Block-Device

    ブロックデバイス名を表示します。

    (Solarisサーバの場合)
    ブロックデバイス名を表示します。

    (Windowsサーバの場合)
    disk?およびdisk?p?の形式で表示します。
    disk?:ディスクアドミニストレータで表示されるディスク番号
    p?:論理ディスク番号(*2)

    (HP-UXサーバの場合)
    ブロックデバイス名、または、LVM配下のボリュームグループ名を表示します。

    (Linuxサーバの場合)

    ブロックデバイス名を表示します。

    (AIXサーバの場合)
    ブロックデバイス名、または、LVM配下のボリュームグループ名を表示します。

    Mount-Point

    (Solarisサーバ、HP-UXサーバ、AIXサーバ、Linuxサーバの場合)
    マウントポイント名を表示します。

    (Windowsサーバの場合)
    ドライブ文字を表示します。

    File-System

    ファイルシステム名を表示します。

    Device-Type

    デバイスの種別を表示します。
    Normal/SDX(Slice)/LVM/VxVM/SDX(Volume)

    Size(MB)

    デバイスに割り当てられた容量(MB)を表示します。

    RDB-Name

    (Windowsサーバ、Solarisサーバ、Linuxサーバの場合)

    SymfowareのRDBシステム名を表示します。

    (HP-UXサーバ、AIXサーバの場合)

    常に、“---”を表示します。

    Log-Group-Name

    (Windowsサーバ、Solarisサーバ、Linuxサーバの場合)

    Symfowareのロググループ名を表示します。

    (HP-UXサーバ、AIXサーバの場合)

    常に、“---”を表示します。

    DB-Space-Name

    (Windowsサーバ、Solarisサーバ、Linuxサーバの場合)

    Symfowareのデータベーススペース名を表示します。

    (HP-UXサーバ、AIXサーバの場合)

    常に、“---”を表示します。

    (*1)ディスクアレイ装置内で一意に与えられた番号です。ディスクアドミニストレータ上のディスク番号とは異なります。

    (*2)ディスク内の論理ディスクの順序番号です。論理ディスクとは、ディスクアドミニストレータにおける以下の内容を指します。また、番号はディスクアドミニストレータ上の左から右に向かって数えた時の番号です。

RDB-Name、Log-Group-Name、DB-Space-Nameは、以下の条件の場合に表示されます。

本コマンドの注意事項は以下のとおりです。

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