ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 13.2 - Microsoft(R) Windows(R) 2000 - - Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 -
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第13章 運用上の注意事項> 13.1 バックアップ運用/レプリケーション運用の注意事項

13.1.6 クラスタ運用でのバックアップ運用の注意事項

■Microsoft(R) Cluster Serverでクラスタ運用している場合

クラスタシステムにおけるバックアップ運用については、通常運用と異なる以下の注意事項があります。

バックアップボリュームとして使用するボリュームは、以下の手順でドライブ文字の削除を行ってください。
この作業は、Storageサーバ配下のデバイス情報の取り込みを行う前に実施する必要があります。
  1. プライマリノードでディスクの管理もしくはディスクアドミニストレータを使用してバックアップボリュームのドライブ文字を削除します。

  2. セカンダリノードに移動します。

  3. セカンダリノードでディスクの管理もしくはディスクアドミニストレータを使用してバックアップボリュームのドライブ文字を削除します。

  4. プライマリノードに移動します。

上記作業は、MSCSがフェールオーバ時に実施するドライブ文字割り当て処理を、バックアップボリュームに対して実施しないようにするため必要です。

◆Windows Server 2003の場合

OPCを利用したスナップショット型のバックアップ運用を行ってください。

バックアップ/リストアを実行する際には、物理ディスクリソースの保守モードを利用して、以下の手順で行います。

物理ディスクリソースの保守モード状態を確認するためには、以下の構文を使用したコマンドを入力してください。
cluster [ClusterName] res DiskResourceName /maint

  1. 物理ディスクリソース(業務ボリューム/バックアップボリューム)の保守モードをONにします。

    > cluster [ClusterName] res <業務ボリュームの物理ディスクリソース名> /maint:on
    > cluster [ClusterName] res <バックアップボリュームの物理ディスクリソース名> /maint:on

  2. バックアップ/リストアを実行します。

    > C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin\swstbackup Device-Name
    Device-Name swstbackup completed
    > 
  3. 物理ディスクリソース(業務ボリューム/バックアップボリューム)の保守モードをOFFにします。

    > cluster [ClusterName] res <業務ボリュームの物理ディスクリソース名> /maint:off
    > cluster [ClusterName] res <バックアップボリュームの物理ディスクリソース名> /maint:off

ECを利用する場合は、複写先を非クラスタのStorageサーバに接続した、サーバ間のレプリケーション運用を行ってください。

■SafeCLUSTERでクラスタ運用している場合

クラスタシステムにおけるバックアップ運用については、通常運用と異なる以下の注意事項があります。

バックアップボリュームとして使用するボリュームは、以下の手順でドライブ文字の削除を行ってください。
この作業は、Storageサーバ配下のデバイス情報の取り込みを行う前に実施する必要があります。
  1. プライマリノードでディスクの管理もしくはディスクアドミニストレータを使用してバックアップボリュームのドライブ文字を削除します。

  2. セカンダリノードに移動します。

  3. セカンダリノードでディスクの管理もしくはディスクアドミニストレータを使用してバックアップボリュームのドライブ文字を削除します。

  4. プライマリノードに移動します。

上記作業は、SafeCLUSTERがフェールオーバ時に実施するドライブ文字割り当て処理を、バックアップボリュームに対して実施しないようにするため必要です。

SafeCLUSTERの論理ドライブ名(DOSデバイス名)を使用する場合、以下の点に注意してください。

SafeCLUSTER環境下で同期型バックアップ運用をしている場合、フェールオーバが発生すると運用中ノードが停止する場合があります。その際は待機側ノードを手動にて起動してください。
<フェールオーバによりノード停止が発生する契機>
バックアップ同期処理が行われている場合

13.1.6.1 SQL Server2000/2005データベースでの注意事 

クラスタ運用でのSQL Server2000/2005データベースのバックアップとリストアについては、以下の注意事項があります。

SQL Serverバックアップ機能をMSCSで運用する場合は、以下を実施してください。

13.1.6.2 クラスタグループ停止時のバックアップとリスト 

■Microsoft(R) Cluster Serverでクラスタ運用している場合

AdvancedCopy Managerが属するクラスタグループが稼動している場合、稼動ノードでのみバックアップ運用が可能です。待機ノードではバックアップ運用を行うための環境が整っていない(必要なリソースが使用できない)ため、バックアップ運用を行うことはできません。同様に、クラスタグループが停止している場合も、環境が整っていないためにバックアップ運用を行うことはできません。

ただしクラスタグループが停止している場合に限り、一時的に必要最低限の環境を整えることで、バックアップ運用を行うことができます。

以下のリソースを起動(オンライン)できない場合、バックアップ運用を行うことはできません。

以下の手順にて、クラスタグループ停止中のバックアップ運用を行います。

  1. 両ノードでクラスタグループが停止(offline)していることを確認します。
    クラスタグループを停止する方法については、MSCSのマニュアルを参照してください。

  2. 運用に必要なリソースを起動(online)にします。
    以下のリソースを起動してください。

  3. バックアップ運用を実施します。
    クラスタ運用の通常時と同様、バックアップ運用を行うことができます。

  4. 手順2で起動したリソースを全て停止(オフライン)します。
    リソースの停止方法については、MSCSのマニュアルを参照してください。

  5. クラスタグループを起動(オンライン)します。
    必要に応じて、クラスタグループを起動します。
    クラスタグループの起動方法については、MSCSのマニュアルを参照してください。

■SafeCLUSTERでクラスタ運用している場合

AdvancedCopy Managerが属するクラスタサービスが稼動している場合、稼動ノードでのみバックアップ運用が可能です。待機ノードではバックアップ運用を行うための環境が整っていない(必要なリソースが使用できない)ため、バックアップ運用を行うことはできません。同様に、クラスタサービスが停止している場合も、環境が整っていないためにバックアップ運用を行うことはできません。

ただしクラスタサービスが停止している場合に限り、一時的に必要最低限の環境を整えることで、バックアップ運用を行うことができます。

以下の手順にて、クラスタサービス停止中のバックアップ運用を行います。

  1. 両ノードでクラスタサービスが停止していることを確認します。
    クラスタサービスを停止する方法については、SafeCLUSTERのマニュアルを参照してください。

  2. 共有ディスクを有効にします(共有ディスクが既に有効になっている場合、本手順は不要です)。
    AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク、業務ボリューム、バックアップボリュームを有効(オンライン)にします。

  3. アプリケーションリソース「AdvancedCopy_COM_Service_論理ノード名」を以下の方法で起動します(アプリケーションリソースが既に起動されている場合、本手順は不要です)。

    1. [コントロールパネル]→[管理ツール]→[サービス]より[サービス]画面を表示します。

    2. システムに登録されているサービスの一覧が表示されます。サービス表示名「AdvancedCopy COM_論理ノード名」のサービスを選択し、[開始]ボタンをクリックしてください。

  4. バックアップ運用を実施します。
    クラスタ運用の通常時と同様、バックアップ運用を行うことができます。

  5. 手順3で起動したアプリケーションリソースを以下の方法で停止します。

    1. [コントロールパネル]→[管理ツール]→[サービス]より[サービス]画面を表示します。

    2. サービス表示名「AdvancedCopy COM_論理ノード名」のサービスを選択し、[停止]ボタンをクリックしてください。

  6. 手順2で有効にした共有ディスクを無効にします。
    AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク、業務ボリューム、バックアップボリュームを無効(オフライン)にします。

  7. クラスタサービスを起動(オンライン)します。
    必要に応じて、クラスタサービスを起動します。
    クラスタサービスの起動方法については、SafeCLUSTERのマニュアルを参照してください。


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