ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 13.2 - Microsoft(R) Windows(R) 2000 - - Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 -
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第10章 SQL Serverデータベースのバックアップとリストア> 10.4 レプリケーション管理機能による運用

10.4.1 事前準備

SQL Server 2000/2005のバックアップ運用を開始する前に以下の事前準備を行ってください。

なお、以降の章では、以下の例を使用して説明を行います。

[図: SQL Server 2000/2005のバックアップ運用の環境例]

[表: サーバ構成]

サーバ種別

サーバ名

備考

Storage管理サーバ

MGR-SVR

 

Storageサーバ

DB-SVR

  • 業務サーバ

  • MSCS運用(AdvancedCopy Manager論理ノード名=nodeAGT、SQL Server仮想サーバ名=VSERVER)

Storageサーバ

BKUP-SVR

  • バックアップサーバ

[表: データベース構成]

データベース名

データベースファイル名

データベースファイル種別

DB01

D:\SQLSVR\DB01.mdf

プライマリデータファイル

E:\SQLSVR\DB01.ndf

セカンダリデータファイル

F:\SQLSVR\DB01.ldf

トランザクションログファイル

DB02

D:\SQLSVR\DB02.mdf

プライマリデータファイル

E:\SQLSVR\DB02.ndf

セカンダリデータファイル

F:\SQLSVR\DB02.ldf

トランザクションログファイル

DB03

D:\SQLSVR\DB03.mdf

プライマリデータファイル

E:\SQLSVR\DB03.ndf

セカンダリデータファイル

F:\SQLSVR\DB03.ldf

トランザクションログファイル

[表: データベースボリューム構成]

ドライブ名

AdvancedCopy Managerデバイス名

D:

g1d1p1@DB-SVR

E:

g1d2p1@DB-SVR

F:

g1d3p1@DB-SVR

10.4.1.1 SQL Serverの環境設 

データベースのバックアップ運用設計の結果に基づいて、SQL Serverの設定を行ってください。特に、リストアにおいて、ログの適用を行う場合は、データベースの「復旧モデル」を「フル」または「一括ログ記録」に設定してください。詳細については、『SQL Server Books Online』の「バックアップと復元の計画の立案」を参照してください。

10.4.1.2 一般的な事前準備の実 

以下の点に留意して、「事前準備」に記載されている作業を行ってください。

■実行例

対象データベースボリューム全てに対して、複製ボリューム情報を設定します。業務サーバ(DB-SVR)からコマンドを実行します。

C:\>set SWSTGNODE=nodeAGT
C:\>C:\Win32App\AdvancedCopyManager\bin\swsrpsetvol -o ORG g1d1p1 g1d11p1@BKUP-SVR
swsrpsetvol completed
C:\>C:\Win32App\AdvancedCopyManager\bin\swsrpsetvol -o ORG g1d2p1 g1d12p1@BKUP-SVR
swsrpsetvol completed
C:\>C:\Win32App\AdvancedCopyManager\bin\swsrpsetvol -o ORG g1d3p1 g1d13p1@BKUP-SVR
swsrpsetvol completed
C:\>


10.4.1.3 デバイスマップファイルの準

SQL Serverバックアップ実行コマンドで使用されるデータベースボリュームとバックアップボリュームの対応関係を記述したファイル(デバイスマップファイル)を作成します。SQL Serverバックアップ実行コマンドは、デバイスマップファイルに指定されたバックアップボリュームに、データをコピーします。

デバイスマップファイルは、データベースを運用するサーバ(複製元サーバ)上の任意の場所に配置します。このファイルをバックアップ実行時に指定する事で、データベースボリュームのバックアップ先が決まります。

デバイスマップファイルの記述方

デバイスマップファイルの記述例を以下に示します。

■デバイスマップファイルの記述例

デバイスマップファイル作成時の規則を以下に示します。

10.4.1.4 メタデータファイルの出力パスの記 

バックアップ実行時に、SQL Server2000/2005からバックアップ対象データベースのデータベースファイルのパス名、サイズ、ファイル種別等の情報を含んだ「メタデータ」が出力されます。AdvancedCopy Managerは、メタデータファイルをバックアップボリュームに保存します。

メタデータファイルはデータベースファイルの復元時にデータベースボリュームに復元されます。メタデータファイルはSQL Serverリストア実行コマンド(swsrprestore_sql)を実行する際に必須となりますので、事前にメタデータファイルの絶対パスを記録しておく必要があります。

メタデータファイルは、ファイル識別番号(FILE_ID)が1のデータベースファイルが存在するフォルダに「“DB名”.swsrp-dmp」という名前で保存されます。たとえば、データベースDB01のファイル識別番号1のデータベースファイルの絶対パスが「D:\SQLSVR\DB01_data.mdf」だとすると、メタデータファイルの絶対パスは「D:\SQLSVR\DB01.swsrp-dmp」となります。通常、ファイル識別番号1のデータベースファイルはプライマリデータファイルですが、念のため以下の手順で確認してください。

  1. Transact-SQL「USE データベース名 EXEC SP_HELPFILE」を実行してください。

  2. 実行結果から、列「fileid」が1となっているレコードを探してください。そのレコードの列「filename」の内容がファイル識別番号1のデータベースファイルの絶対パスになります。

業務ボリュームにメタデータファイルを保存するための容量を確保しておくことが厳密には必要ですが、メタデータファイルのサイズは小さいので、考慮の必要はほとんどありません。メタデータファイルのサイズは、データベースのファイル数に依存し、10ファイル構成のデータベースで約20KB程度です。

10.4.1.5 バックアップの自動運用の準 

AdvancedCopy Managerのバックアップ運用は、SQL Server 2000/2005のジョブ作成ウィザードやSystemWalker OperationMGRを利用して自動化することができます。自動化をするためには、AdvancedCopy Managerが提供する各種コマンドを利用します。


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