ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 13.2 - Microsoft(R) Windows(R) 2000 - - Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 - |
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第10章 SQL Serverデータベースのバックアップとリストア | > 10.4 レプリケーション管理機能による運用 |
SQL Server 2000/2005のバックアップ運用を開始する前に以下の事前準備を行ってください。
SQL Serverの環境設定
一般的な事前準備の実施
デバイスマップファイルの準備
メタデータファイルの出力パスの記録
バックアップの自動運用の準備
なお、以降の章では、以下の例を使用して説明を行います。
サーバ種別 |
サーバ名 |
備考 |
---|---|---|
Storage管理サーバ |
MGR-SVR |
|
Storageサーバ |
DB-SVR |
|
Storageサーバ |
BKUP-SVR |
|
データベース名 |
データベースファイル名 |
データベースファイル種別 |
---|---|---|
DB01 |
D:\SQLSVR\DB01.mdf |
プライマリデータファイル |
E:\SQLSVR\DB01.ndf |
セカンダリデータファイル |
|
F:\SQLSVR\DB01.ldf |
トランザクションログファイル |
|
DB02 |
D:\SQLSVR\DB02.mdf |
プライマリデータファイル |
E:\SQLSVR\DB02.ndf |
セカンダリデータファイル |
|
F:\SQLSVR\DB02.ldf |
トランザクションログファイル |
|
DB03 |
D:\SQLSVR\DB03.mdf |
プライマリデータファイル |
E:\SQLSVR\DB03.ndf |
セカンダリデータファイル |
|
F:\SQLSVR\DB03.ldf |
トランザクションログファイル |
ドライブ名 |
AdvancedCopy Managerデバイス名 |
---|---|
D: |
g1d1p1@DB-SVR |
E: |
g1d2p1@DB-SVR |
F: |
g1d3p1@DB-SVR |
データベースのバックアップ運用設計の結果に基づいて、SQL Serverの設定を行ってください。特に、リストアにおいて、ログの適用を行う場合は、データベースの「復旧モデル」を「フル」または「一括ログ記録」に設定してください。詳細については、『SQL Server Books Online』の「バックアップと復元の計画の立案」を参照してください。
以下の点に留意して、「事前準備」に記載されている作業を行ってください。
データベースボリュームとそのコピー先となるバックアップボリュームを全て登録してください。
データベースボリュームを複製元ボリューム、バックアップボリュームを複製先ボリュームにしてください(複製元ボリューム、複製先ボリュームを逆にしてはいけません)。
バックアップサーバ運用を行う場合は、データベースを運用するサーバ(複製元サーバ)を操作サーバにしてください(複製ボリューム情報設定コマンドでoオプションの引数に「ORG」を指定してください)。
ファイル復元処理にアドバンスト・コピーを使用しない場合は、uオプションを指定してください。実施できるコピー方向を複製元ボリューム(データベースボリューム)から複製先ボリューム(バックアップボリューム)への一方向に制限できます。
■実行例
対象データベースボリューム全てに対して、複製ボリューム情報を設定します。業務サーバ(DB-SVR)からコマンドを実行します。
C:\>set SWSTGNODE=nodeAGT |
SQL Serverバックアップ実行コマンドで使用されるデータベースボリュームとバックアップボリュームの対応関係を記述したファイル(デバイスマップファイル)を作成します。SQL Serverバックアップ実行コマンドは、デバイスマップファイルに指定されたバックアップボリュームに、データをコピーします。
デバイスマップファイルは、データベースを運用するサーバ(複製元サーバ)上の任意の場所に配置します。このファイルをバックアップ実行時に指定する事で、データベースボリュームのバックアップ先が決まります。
デバイスマップファイルの記述例を以下に示します。
■デバイスマップファイルの記述例
デバイスマップファイル作成時の規則を以下に示します。
1行にデータベースボリュームとコピー先となるバックアップボリュームを記述します。データベースボリュームとバックアップボリュームの間を1個以上の「半角空白またはタブ文字」で区切ってください。また、行頭からデータベースボリューム名の間、および、バックアップボリュームの後ろから行末(改行記号)の間には1個以上の「半角空白またはタブ文字」が含まれていても構いません。
バックアップサーバのバックアップボリュームは、「ボリューム名@サーバ名」の形式で指定してください。なお、データベースボリュームについては「ボリューム名」の形式のみ使用できます。「ボリューム名@データベースサーバ名」の形式は使用できないので注意してください。
空白行(「半角空白またはタブ文字」)がファイルに含まれていても構いません。
記号「#」から行末まではコメントとみなされます。
1つのデバイスマップファイルの中で1つのデータベースボリュームに対してバックアップボリュームを複数指定することはできません。このような場合は、最初に見つかった行の情報が有効になります。デバイスマップファイルからの読みこみ処理では、このような重複行の検出は行いません。複数世代運用を行う場合は、デバイスマップファイルを複数用意してください。
デバイスマップファイルには、処理対象データベース以外のデータベースボリュームの記述があっても構いません(冒頭に示した記述例を参照してください)。
複数ボリューム構成のデータベースの場合は、1つのデバイスマップファイル内に全てのデータベースボリュームに関する記述をしなければなりません。(複数ファイルに記述がまたがっていてはいけません。)
デバイスマップファイルを保存する際の文字コード系はSJISにしてください。
バックアップ実行時に、SQL Server2000/2005からバックアップ対象データベースのデータベースファイルのパス名、サイズ、ファイル種別等の情報を含んだ「メタデータ」が出力されます。AdvancedCopy Managerは、メタデータファイルをバックアップボリュームに保存します。
メタデータファイルはデータベースファイルの復元時にデータベースボリュームに復元されます。メタデータファイルはSQL Serverリストア実行コマンド(swsrprestore_sql)を実行する際に必須となりますので、事前にメタデータファイルの絶対パスを記録しておく必要があります。
メタデータファイルは、ファイル識別番号(FILE_ID)が1のデータベースファイルが存在するフォルダに「“DB名”.swsrp-dmp」という名前で保存されます。たとえば、データベースDB01のファイル識別番号1のデータベースファイルの絶対パスが「D:\SQLSVR\DB01_data.mdf」だとすると、メタデータファイルの絶対パスは「D:\SQLSVR\DB01.swsrp-dmp」となります。通常、ファイル識別番号1のデータベースファイルはプライマリデータファイルですが、念のため以下の手順で確認してください。
Transact-SQL「USE データベース名 EXEC SP_HELPFILE」を実行してください。
実行結果から、列「fileid」が1となっているレコードを探してください。そのレコードの列「filename」の内容がファイル識別番号1のデータベースファイルの絶対パスになります。
業務ボリュームにメタデータファイルを保存するための容量を確保しておくことが厳密には必要ですが、メタデータファイルのサイズは小さいので、考慮の必要はほとんどありません。メタデータファイルのサイズは、データベースのファイル数に依存し、10ファイル構成のデータベースで約20KB程度です。
AdvancedCopy Managerのバックアップ運用は、SQL Server 2000/2005のジョブ作成ウィザードやSystemWalker OperationMGRを利用して自動化することができます。自動化をするためには、AdvancedCopy Managerが提供する各種コマンドを利用します。
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