Interstage Application Server チューニングガイド
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A.2 gwconfig
概要
gwconfigファイルは、HTTPトンネリング使用時に、Webサーバで起動されるHTTP-IIOPゲートウェイの動作環境を定義するファイルです。
CORBAサービスのタイムアウト監視に関連する項目を修正した場合に、同様の項目について定義を修正する必要があります。
なお、初期値から変更しない場合、gwconfigファイルは必要ありません。
ファイル名
(インストールパスはデフォルト)
ファイル内情報
gwconfigファイルは、以下の形式で値を設定します。
形式:
パラメタ名=設定値
半角のシャープ(#)を行の先頭に指定した場合は、その行はコメントとして扱われます。また、空行は解析時に無視されます。
# コメント
記述例:
timeout_response=60
パラメタ:
設定値を変更することのできるパラメタを下表に示します。
パラメタ名 |
初期値 |
指定範囲 |
意味 |
timeout_response |
360 |
1〜3600 |
リクエストの返信待ち時間
HTTP-IIOPゲートウェイにおける、リクエスト送信から返信までの待機時間(秒)。
この時間内にサーバメソッドから返信されないと、クライアントにタイムアウトが通知されます。クライアント側で、CORBAサービスのperiod_receive_timeout(クライアント側のリクエスト送信から返信までの待機時間。configファイルで定義)を変更した場合、このパラメタは、period_receive_timeout値以下になるよう変更する必要があります。 |
timeout_session |
180 |
1〜900 |
セション保持時間(クライアント間無通信監視時間)
HTTP-IIOPゲートウェイにおける、クライアントの管理単位の保持時間(秒)。
サーバからの返信待ちがない状態で、この時間内にクライアントから新たなリクエスト送信がない場合には、クライアントの管理情報は破棄されます。 |
timeout_connection |
60 |
1〜600 |
コネクション保持時間(サーバ間無通信監視時間)
HTTP-IIOPゲートウェイにおける、無通信状態の監視時間。
サーバからの返信待ちがない状態で、この時間内にクライアントから新たなリクエスト送信がない場合には、サーバとのコネクションを切断します。 |
logmode |
5 |
1〜5 |
HTTP-IIOPゲートウェイの内部ログ採取の有無。 (注)
以下から指定します。
- 5:内部ログ情報を採取しません。
- 3:リクエストデータおよびエラー発生時の情報を採取します。
- 2:“3”で採取する情報に加えて、リプライデータおよび内部処理の情報を採取します。
- 1:“2”で採取する情報に加えて、トレース情報を採取します。
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max_log_file_size |
1048576 |
1048576〜10485760 |
ログファイルサイズ(バイト単位) |
注)
- HTTP-IIOPゲートウェイの内部ログは、以下に出力されます。
/opt/FSUNod/var/httpgw*.log (*)
また、WebサーバがInterstage HTTP Serverの場合は、内部ログはInterstage HTTP Serverの通信プロセスごとに作成されます。ファイル名はhttpgwプロセス番号_N.log(Nは数字)となります。
- 内部ログ採取を終了するためには、Webサーバを停止する必要があります。
- WebサーバがInfoProvider Proの場合、内部ログ採取時に、メモリ上にキャッシュしているログを出力するためには、Webサーバ停止後に管理者権限で以下のコマンドを実行してください。
cd /opt/FSUNod/var (*)
/opt/FSUNod/bin/httplog ./httpgw.key
- WebサーバがInterstage HTTP Serverの場合、HTTP-IIOPゲートウェイの内部ログが出力されるディレクトリにInterstage HTTP Serverのサーバプロセスを実行するユーザ名/グループ名の書き込み権を設定してください。書き込み権がない場合、システムログにメッセージod40102が出力されます。
(*)内部ログの出力先は環境変数OD_HTTPGW_HOMEまたはOD_HOMEより変更可能です。

- 定義情報を変更した場合、次回のWebサーバ起動時より有効となります。
- gwconfigファイルの格納位置
gwconfigファイルの格納場所は、環境変数OD_HTTPGW_HOMEまたはOD_HOMEで指定することが可能です。両方指定されている場合にはOD_HTTPGW_HOMEが優先され、指定されたディレクトリ配下のetcディレクトリに格納します。また、同ディレクトリ配下にvarディレクトリを作成してください。
- 最終行には、必ず改行を入れてください。
- 設定値に数字以外が含まれた場合、数字までを有効とします。
- WebサーバがInterstage HTTP ServerでSolaris OEまたはLinuxの場合、パラメタtimeout_sessionおよびtimeout_connectionは無視されます。
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