Interstage Application Server トラブルシューティング集 |
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付録B Javaツール機能 |
QualyzerはJavaプログラムの性能ボトルネック部分を検出し、利用者のプログラムチューニングや性能問題解決を支援するツールです。
Qualyzerは、以下の2つの機能を持ちます。
性能分析機能は、以下の4種類のデータを採取し、Javaプログラムの性能チューニングを支援します。
メモリ(ヒープ)ダンプ機能は、Javaプログラムのメモリ(ヒープ)使用に関する性能トラブルの原因究明を支援します。
Javaのメモリ管理はJava VMが備えるガーベジコレクタ(GC)が自動的に行います。使用を終えたオブジェクトの領域をGCが解放しますが、GCはオブジェクトを保持している変数や配列要素が存在しないことが確認されて、はじめてそのオブジェクトが「使用を終えた」と判断します。したがって、プログラマがオブジェクトの使用を終えたつもりでも、そのオブジェクトを保持した変数や配列要素が存在している限り、GCはその領域を解放できずに残り続けることになります。このような場合をJavaのメモリリークと呼んでいます。
Qualyzerのメモリ(ヒープ)ダンプ機能では、オブジェクト割当数、オブジェクト残存数、オブジェクトを生成したメソッドのスタックトレース、オブジェクトの参照情報、およびオブジェクトの内容を採取します。採取した情報はHTML形式で表示されます。メモリを圧迫しているオブジェクト(群)が、どこで作成され、なぜGCで回収されないのかを調査する場合に有効です。
なお、Windows 98、Windows Me、Windows NT、Windows 2000、Windows XPを合わせて、Windowsと略します。
なお、Solaris 7 OE、Solaris 8 OE、Solaris 9 OEを合わせて、Solaris OEと略します。
Qualyzerは以下のJ2SDK/J2REのバージョンレベルで動作します。
Linuxにおける文字化け
Linux上で、Qualyzerで情報を表示させる場合、環境によっては、以下のようなメッセージが出力され、画面上の日本語が□で表示されることがあります。
Warning: Cannot convert string "-watanabe-mincho-medium-r-normal--*-140-*-*-c-*-jisx0208.1983-0" to type FontStruct
これは表示上の問題だけで、実動作には問題ありません。
原因は、フォントの設定が正しくないためです。使用するXサーバで利用可能なフォントに応じて, font.propertiesを修正する必要があります。
font.propertiesの詳細は、以下を参照してください。
- http://java.sun.com/j2se/1.4.2/docs/guide/intl/fontprop.html
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