Interstage Application Server トラブルシューティング集
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第6章 Webサーバ(Interstage HTTP Server)運用時の異常

6.1 Webサーバ(Interstage HTTP Server)の起動/停止時の異常

Interstage HTTP Serverの起動/停止時にアプリケーションポップアップが発生する場合

 Interstage HTTP Serverを起動または停止時に以下のアプリケーションポップアップが発生した場合、デスクトップヒープが使い果たされている可能性があります。本現象が発生した場合、OSが公開している情報に従ってデスクトップヒープを拡張してください。

  Apache.exe - アプリケーション エラー : 
  アプリケーションを正しく初期化できませんでした (0xc0000142)。
  [OK] をクリックしてアプリケーションを終了してください。

Interstage HTTP Serverの起動時にエラーメッセージihs81103が出力される場合

 Interstage管理コンソールまたはInterstage統合コマンドを使用してWebサーバ(Interstage HTTP Server)を起動する際に、エラーメッセージ「IHS: ERROR: ihs81103: Timeout (create server process) occurred. ・・・」(ihs81103の( )内は可変情報で、“create server process”である)が出力され、そのあと情報メッセージihs00001が出力される場合、Webサーバ(Interstage HTTP Server)は正常に起動されています。
 これは、Webサーバ(Interstage HTTP Server)の起動時の待ち合わせ時間を超過したために出力されます。以下の手順で環境変数を設定することにより、本メッセージの出力を抑止することができます。

  1. 環境変数IHS_WAITTIME_SVR_PROCに、Webサーバ(Interstage HTTP Server)の起動時の待ち合わせ時間(秒単位)を以下のように設定します。
    [待ち合わせ時間の設定値(秒)]
     現在の待ち合わせ時間(環境変数IHS_WAITTIME_SVR_PROCの未設定時は60秒)+待ち合わせを超過した時間(ihs00001が出力された時刻−ihs81103が出力された時刻)以上
    [設定例]
     環境変数IHS_WAITTIME_SVR_PROCが未設定である状態から、待ち合わせ時間を5分(300秒)長く設定する場合
      IHS_WAITTIME_SVR_PROC=360
      export IHS_WAITTIME_SVR_PROC
  2. Interstage管理コンソールを使用してWebサーバ(Interstage HTTP Server)を起動した際に本メッセージが出力された場合は、以下のようにInterstage JMXサービスを再起動します。
     /opt/FJSVisjmx/bin/isjmxstop
     /opt/FJSVisjmx/bin/isjmxstart
    Interstage統合コマンドを使用してWebサーバ(Interstage HTTP Server)を起動する際に本メッセージが出力された場合は、次回の操作時より有効となります。

 なお、システム起動時に呼び出されるシステム初期化スクリプトにも環境変数IHS_WAITTIME_SVR_PROCを設定する必要があります。以下のシステム初期化スクリプトをエディタで開き、環境変数IHS_WAITTIME_SVR_PROCを設定してください。
  Interstageの起動用:/etc/rc2.d/S99startis
  Interstage JMXサービスの起動用:/etc/rc2.d/S95isjmxstart

 上記以外の場合は、“メッセージ集”の“メッセージ番号がihsで始まるメッセージ”を参照し、それぞれの対処を実施してください。


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