Interstage Application Server SOAPサービス ユーザーズガイド
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目次
索引

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3.2.1 サーバシステムの環境構築
Webサービス・コンテナをServletサービス上でWebアプリケーションとして動作させるためには、以下に示す項目の環境設定を行う必要があります。
ここで示す設定例では、以下のようなWebアプリケーションの構成を、ひとつのサーブレット・コンテナで運用することを仮定しています。
Webアプリケーション識別子 |
Webアプリケーションの役割 |
/soap
/soap_examples |
Webサービス・コンテナの運用を行います。
Webサービス・マネージャは使用者権限に設定します。 |
■設定を行うファイル
Webサービス・コンテナが、Servletサービス上でWebアプリケーションとして動作するためには、以下のファイルを編集する必要があります。
ファイル名 |
説明 |
jswatch.conf |
コンテナ監視プロセスの環境設定(JServlet環境設定)ファイル(Servletサービスの動作環境を設定します)です。
サーブレット・コンテナの環境設定ファイルのパス名やJava VMの起動パラメタなどを指定します。 |
jsgw.conf
jsgw_apapi.conf |
サーブレット・ゲートウェイ環境設定(WWWサーバに応じたサーブレット・ゲートウェイの動作環境を設定します)ファイルです。
jsgw_apapi.conf:WWWサーバがInterstage HTTP Serverの場合

jsgw.conf:WWWサーバがIISまたはInfoProvider Pro(IPP)の場合

jsgw.conf:WWWサーバがSun ONE Web ServerまたはInfoProvider Pro(IPP)の場合
サーブレット・コンテナと通信するポート番号やWebアプリケーション識別子を指定します。この定義によって、WWWサーバとサーブレット・コンテナ、Webアプリケーションを結びつけます。 |
コンテナ監視プロセスの環境設定(コンテナ名.containerconf定義項目)で指定したファイル名 |
サーブレット・コンテナ環境設定(サーブレット・コンテナの動作環境を設定します)ファイルです。
サーブレット・コンテナを複数使用する場合は、サーブレット・コンテナの数だけ用意します。 |
Webアプリケーションのルートディレクトリ\WEB-INF\web.xml |
Webアプリケーション環境設定(Webサービス・コンテナをServletサービス上でWebアプリケーションとして動作させるための動作環境を設定します)ファイルです。
1つのWebアプリケーションに1つのファイルを設定します。 |
使用するWWWサーバの環境設定ファイル |
サーブレット・ゲートウェイをWWWサーバの拡張機能として動作できるように登録します。
詳細な設定については、使用するWWWサーバのドキュメントを参照してください。 |
各環境設定ファイルを格納するディレクトリや設定を行う項目の意味などの詳細については、“J2EE ユーザーズガイド”の“Servlet/JSP編”を参照してください。
コンテナ監視プロセスの環境設定では、以下の3つを指定します。
- サーブレット・コンテナと通信するポート番号
- サーブレット・コンテナ環境設定ファイル
- 環境変数CLASSPATHにWebサービス・コンテナが動作するために必要なJARファイル
必要なJARファイルについては“環境変数の設定”を参照してください。
以下にコンテナ監視プロセスの環境設定(jswatch.conf)の雛形ファイルがありますので参考にしてください。
-

- C:\Interstage\F3FMsoap\conf\jswatch.conf
-


- /opt/FJSVsoap/conf/jswatch.conf


- 以下にコンテナ監視プロセスの環境設定ファイルの例を示します。
- Interstage SOAPサービスのインストールディレクトリは"C:\Interstage\F3FMsoap"と仮定します。
- Servletサービスのインストールディレクトリは"C:\Interstage\F3FMjs2"と仮定します。
# コンテナ監視プロセス環境設定 for Interstage SOAP
#
#サーブレット・コンテナと通信するポート番号
SOAPService.port=9008
#サーブレット・コンテナ環境設定ファイル
SOAPService.containerconf=C:\Interstage\F3FMsoap\conf\soap_container.xml
SOAPService.bin=C:\APW\jbk3\jdk\bin\java.exe
# Webサービス・コンテナが動作するために必要なJARファイル群
SOAPService.env=CLASSPATH=C:\APW\jbk3\jdk\tools.jar
: |



- 以下にコンテナ監視プロセスの環境設定ファイルの例を示します。
- Interstage SOAPサービスのインストールディレクトリは"/opt/FJSVsoap"と仮定します。
- Servletサービスのインストールディレクトリは"/opt/FJSVjs2"と仮定します。
# コンテナ監視プロセス環境設定 for Interstage SOAP
#
#サーブレット・コンテナと通信するポート番号
SOAPService.port=9008
#サーブレット・コンテナ環境設定ファイル名
SOAPService.containerconf=/etc/opt/FJSVsoap/conf/soap_container.xml
SOAPService.bin=/opt/FJSVawjbk/jdk13/bin/java
# Webサービス・コンテナが動作するために必要なJARファイル群
SOAPService.env=CLASSPATH=/opt/FJSVawjbk/jdk13/lib/tools.jar
: |
サーブレット・ゲートウェイの環境設定では、以下の3つを指定します。
- Webサービス・コンテナのWebアプリケーション識別子
- Webアプリケーション(Webサービス・コンテナ)が動作するサーブレット・コンテナとの関係付け
- サーブレット・コンテナと通信するポート番号
以下にWWWサーバ用サーブレット・ゲートウェイの雛形ファイルがありますので参考にしてください。
-

- ・C:\Interstage\F3FMsoap\conf
- IPP/IIS用サーブレット・ゲートウェイの環境設定(jsgw.conf)ファイル
- Interstage HTTP Server用サーブレット・ゲートウェイの環境設定(jsgw_apapi.conf)ファイル
-

- ・/opt/FJSVsoap/conf
- IPP/Sun ONE Web Server用サーブレット・ゲートウェイの環境設定(jsgw.conf)ファイル
- Interstage HTTP Server用サーブレット・ゲートウェイの環境設定(jsgw_apapi.conf)ファイル
-

- ・/opt/FJSVsoap/conf
- Interstage HTTP Server用サーブレット・ゲートウェイの環境設定(jsgw_apapi.conf)ファイル


- 以下にIPP/IIS用サーブレット・ゲートウェイの環境設定ファイルの例を示します。
- Interstage SOAPサービスのインストールディレクトリは"C:\Interstage\F3FMsoap"と仮定します。
- Servletサービスのインストールディレクトリは"C:\Interstage\F3FMjs2"と仮定します。
# IPP/IIS用サーブレット・ゲートウェイ環境設定
#(1)Webアプリケーション識別子(/soap)
#(2) Webアプリケーションとサーブレット・コンテナの関連付け(WSCONTAINER)
Mount /soap WSCONTAINER
Mount /soap_examples WSCONTAINER
# (3) ポート番号
Container WSCONTAINER ajpv12://localhost:9008/
LogFile C:\Interstage\F3FMjs2\log\jsgw.log
ErrorPage 404 C:\Interstage\F3FMjs2\gateway\404.html
ErrorPage 500 C:\Interstage\F3FMjs2\gateway\500.html |


- 以下にInfoProvider Pro,Sun ONE Web Server用サーブレット・ゲートウェイの環境設定ファイルの例を示します。
- Interstage SOAPサービスのインストールディレクトリを"/opt/FJSVsoap"と仮定します。
- Servletサービスのインストールディレクトリを"/opt/FJSVjs2"と仮定します。
#IPP/ Sun ONE Web Server用サーブレット・ゲートウェイ環境設定
#(1) Webアプリケーション識別子(/soap)
#(2) Webアプリケーションとサーブレット・コンテナの関連付け(WSCONTAINER)
Mount /soap WSCONTAINER
Mount /soap_examples WSCONTAINER
# (3)ポート番号
Container WSCONTAINER ajpv12://localhost:9008/
LogFile /opt/FJSVsoap/log/jsgw.log
ErrorPage 404 /opt/FJSVjs2/gateway/404.html
ErrorPage 500 /opt/FJSVjs2/gateway/500.html |


- 以下にInterstage HTTP Server用サーブレット・ゲートウェイの環境設定ファイルの例を示します。
- Interstage SOAPサービスのインストールディレクトリを"C:\Interstage\F3FMsoap"と仮定します。
- Servletサービスのインストールディレクトリを"C:\Interstage\F3FMjs2"と仮定します。
# Interstage HTTP Server用サーブレット・ゲートウェイ環境設定
#(1)Interstage HTTP Server用サーブレット・ゲートウェイ("jsvlt_module"は、固定の文字列です)
LoadModule jsvlt_module C:\Interstage\F3FMjs2\gateway\jsgw_apapi_is.dll
#(2)サーブレット・ゲートウェイとサーブレット・コンテナの通信用ポート番号の省略値
ApJServDefaultPort 9008
#(3)ログファイル
ApJServLogFile "C:\Interstage\F3FMsoap\log\jsgw_apapi.log"
#(4)Webアプリケーションとサーブレット・コンテナの関連付け
ApJServMount /soap ajpv12://localhost/
ApJServMount /soap_examples ajpv12://localhost/ |



- 以下にInterstage HTTP Server用サーブレット・ゲートウェイの環境設定ファイルの例を示します。
- Interstage SOAPサービスのインストールディレクトリを"/opt/FJSVsoap"と仮定します。
- Servletサービスのインストールディレクトリを"/opt/FJSVjs2"と仮定します。
# Interstage HTTP Server用サーブレット・ゲートウェイ環境設定
#(1)Interstage HTTP Server用サーブレット・ゲートウェイ("jsvlt_module"は、固定の文字列です)
LoadModule jsvlt_module "/opt/FJSVjs2/gateway/jsgw_apapi_is.so"
#(2)サーブレット・ゲートウェイとサーブレット・コンテナの通信用ポート番号の省略値
ApJServDefaultPort 9008
#(3)ログファイル
ApJServLogFile "/opt/FJSVsoap/log/jsgw_apapi.log"
#(4)Webアプリケーションとサーブレット・コンテナの関連付け
ApJServMount /soap ajpv12://localhost/
ApJServMount /soap_examples ajpv12://localhost/ |
サーブレット・コンテナの環境設定では、以下の2つを指定する必要があります。
- ポート番号(サーブレット・ゲートウェイ、コンテナ監視プロセスと通信するポート番号)
- Webアプリケーションのルートディレクトリ
以下にサーブレット・コンテナの環境設定ファイル(soap_container.xml)の雛形ファイルがありますので参考にしてください。
-

- C:\Interstage\F3FMsoap\conf\soap_container.xml
-


- /opt/FJSVsoap/conf/soap_container.xml


- 以下にサーブレット・コンテナの環境設定の例を示します。
- Interstage SOAPサービスのインストールディレクトリを"C:\Interstage\F3FMsoap"と仮定します。
- Servletサービスのインストールディレクトリを"C:\Interstage\F3FMjs2"と仮定します。
<Server>
<Logger name="tc_log" path="C:\Interstage\F3FMsoap\log\soap_container.log" />
<Logger name="servlet_log" path="C:\Interstage\F3FMsoap\log\soap_servlet.log" />
: (省略)
<!-- (1) ポート番号 -->
<Parameter name="port" value="9008"/>
</Connector>
<!-- Don't change the following descriptions. -->
<Context path="" docBase="webapps_sys\ROOT" />
<!-- Don't change the above-mentioned descriptions. -->
<!-- Add the definition of Web Application under this. -->
<!-- (2) Webアプリケーションのルートディレクトリ -->
<Context path="/soap" docBase="C:\Interstage\F3FMsoap\webapps\soap_user"/>
<Context path="/soap_examples" docBase="C:\Interstage\F3FMsoap\webapps\soap_examples"/>
</ContextManager>
</Server> |



- 以下にサーブレット・コンテナの環境設定の例を示します。
- Interstage SOAPサービスのインストールディレクトリを"/opt/FJSVsoap"と仮定します。
- Servletサービスのインストールディレクトリを"/opt/FJSVjs2"と仮定します。
<Server>
<Logger name="tc_log" path="/opt/FJSVsoap/log/soap_container.log" />
<Logger name="servlet_log" path="/opt/FJSVsoap/log/soap_servlet.log" />
: (省略)
<!-- (1) ポート番号 -->
<Parameter name="port" value="9008"/>
</Connector>
<!-- Don't change the following descriptions. -->
<Context path="" docBase="webapps_sys/ROOT" />
<!-- Don't change the above-mentioned descriptions. -->
<!-- Add the definition of Web Application under this. -->
<!--(2) Webアプリケーションのルートディレクトリ -->
<Context path="/soap" docBase="/opt/FJSVsoap/webapps/soap_user"/>
<Context path="/soap_examples" docBase="/opt/FJSVsoap/webapps/soap_examples"/>
</ContextManager>
</Server> |
Webアプリケーションの環境設定ファイルでは、以下の設定を行います。
- Webサービス・コンテナのサーブレット名
Webサービス・コンテナのサーブレット名をサーブレット属性の定義(servletタグ)のservlet-nameタグで指定します。
- Webサービス・コンテナのクラス名
クラス名はservlet-classタグで指定します。以下のクラス名を指定してください。
- com.fujitsu.interstage.soapx.transport.http.SoapxServlet
以下に記述例を示します。
<servlet>
<!-- Webサービス・コンテナのサーブレット名指定 -->
<servlet-name>
WSContainer
</servlet-name>
<!-- Webサービス・コンテナのクラス名指定 -->
<servlet-class>
com.fujitsu.interstage.soapx.transport.http.SoapxServlet
</servlet-class>
</servlet> |
- Webサービス・マネージャの環境設定
詳細については、“Webサービス・マネージャの環境構築”を参照してください。
- 動作モード(開発環境/運用環境)
- Webサービス情報管理ファイルのパス名
- Webサービス情報管理ファイルのアクセス権限(管理者/使用者)
- セションタイムアウト時間
サーバシステムのアプリケーションでセション管理を使用する場合は、セションタイムアウト時間分単位)をsession-configタグで、セションパラメタとしてタイムアウト時間をsession-timeoutタグで指定してください。
詳細については“J2EE ユーザーズガイド”の“Servlet/JSP編”を参照してください。
セション管理のタイムアウト時間を10分に設定します。
<web-app>
:(略)
<session-config>
<session-timeout>
10
</session-timeout>
</session-config>
:(略)
</web-app> |
Webサービス・マネージャの権限に応じて、Webアプリケーションの環境設定(web.xml)ファイルの雛形が2種類用意されていますので参考にしてください。
-

- Webサービス・マネージャの管理者権限を持つWebサービス・コンテナは、Interstageインストール時にInterstage運用操作ツールが動作するポート番号上(デフォルト:12000)で動作しており、改めてWebサービス・マネージャに管理者権限を持つWebサービス・コンテナの環境設定を行う必要はありません。
別にWebサービス・マネージャに管理者権限を持つWebサービス・コンテナを定義する場合は、新たに格納先を作成してWebアプリケーション定義を行ってください。
-

- ・管理者権限用
C:\Interstage\F3FMsoap\webapps\soap_admin\WEB-INF\web.xml
- ・使用者権限用
C:\Interstage\F3FMsoap\webapps\soap_user\WEB-INF\web.xml
-


- ・管理者権限用
/opt/FJSVsoap/webapps/soap_admin/WEB-INF/web.xml
- ・使用者権限用
/opt/FJSVsoap/webapps/soap_user/WEB-INF/web.xml
以下のWWWサーバの環境設定について説明します。その他のWWWサーバの環境設定については、“J2EE ユーザーズガイド”の“Servlet/JSP編”の“Servletサービスの運用準備”を参照してください。
-


- ・Infoprovider Pro
- ・Interstage HTTP Server
-

- ・Interstage HTTP Server
特定アプリケーション向けインタフェースのフィルタ・インタフェースとエクステンション・インタフェースを設定します。
詳細については、“WWWサーバ運用ガイド(InfoProvider Pro編)”を参照してください。
●フィルタ・インタフェースの設定
InfoProvider Proの環境設定ファイルにfilter-file定義項目を追加します。
:(省略)
filter-file: C:\Interstage\F3FMjs2\gateway\jsgw.dll |

:(省略)
filter-file: /opt/FJSVjs2/gateway/jsgw.so |
●エクステンション・インタフェースの設定
InfoProvider Proの環境設定ファイルに、cgi-path-idnt定義項目を追加します。
設定する値は以下のとおりです。

ディレクトリ名:C:\Interstage\F3FMjs2\gateway
識別名:F3FMjs2
:(省略)
cgi-path-idnt: C:\Interstage\F3FMjs2\gateway F3FMjs2 |

ディレクトリ名:/opt/FJSVjs2/gateway
識別名:FJSVjs2
:(省略)
cgi-path-idnt: /opt/FJSVjs2/gateway FJSVjs2 |
DSO(Dynamic Shared Objects)モジュールの設定を行います。設定は、httpd.confファイルの末尾に以下に示す定義項目を追加します。
include "サーブレット・ゲートウェイ環境定義ファイルのフルパス名" |
これにより、サーブレット・ゲートウェイがInterstage HTTP ServerのDSOモジュールとして登録され、サーブレット・ゲートウェイの動作が可能になります。
以下にhttp.confファイルの記述例を示します。
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