Interstage Application Server チューニングガイド
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A.2 inithost/initial_hosts
概要
inithost/initial_hostsファイルは、ネーミングサービス、インタフェースリポジトリのホスト情報を定義するファイルです(ネーミングサービス、インタフェースリポジトリは、CORBAアプリケーション連携を行う場合に必要となる、アプリケーションの所在、インタフェース情報が登録されているサービスです)。
inithost/initial_hostsには、サービスが存在するホスト名(またはIPアドレス)とCORBAサービスのポート番号(デフォルト8002)を指定します。ホスト名・ポート番号は最大16組まで指定できます。
サービスの問合せは定義順に行われ、参照するサービスが存在しない場合は次行に定義されているホストに問合せを行います。
なお、ネーミングサービス・インタフェースリポジトリをローカルホスト上で動作させる場合は、ホスト名・ポート番号の設定は必要ありません。
ファイル名
Linuxサーバ(インストールパスはデフォルト):
/etc/opt/FJSVod/initial_hosts
Windows(R)クライアント(インストールパスはデフォルト):
C:\INTERSTAGE\ODWIN\etc\inithost |
ファイル内情報
inithost/initial_hostsは、以下の形式で値を設定します。
形式:
ホスト名 ポート番号
記述例:
hostname 8002
パラメタ:
設定値を変更することのできるパラメタを下表に示します。
パラメタ名 |
初期値 |
意味 |
ホスト名 |
なし |
ネーミングサービス、またはインタフェースリポジトリサービスが動作しているホスト名(またはIPアドレス)を指定します。ホスト名の長さとして、64バイトまで指定できます。(注) |
ポート番号 |
なし |
上記サービスが動作しているホストで定義されているCORBAサービスのポート番号を指定します。 |
(注)
ホスト名を定義した場合、自ホスト側/サーバ側(サービスが動作しているホスト)のホスト名定義と統一させて指定する必要があります。
[自ホスト側]
[サーバ側]

(1)定義情報の変更について
- 定義情報を変更した場合、次回のCORBAサービス起動時より有効となります。
(2)isinit、ismodifyserviceコマンドの実行および設定について
- isinitおよびismodifyserviceコマンドを実行する場合は、inithost/initial_hostsファイルに指定されているインタフェースリポジトリサービスおよびネーミングサービスのホスト名を、コメントまたは削除してください。
- inithost/initial_hostsファイルの設定は、isinitおよびismodifyserviceコマンドの実行後に可能になります。
- inithost/initial_hostsファイルにホスト名が設定されている場合でも、isinitおよびismodifyserviceコマンドで設定したホスト名が優先されます。
また、isinitおよびismodifyserviceコマンドで設定したホスト名は、inithost/initial_hostsファイルに設定する必要はありません。
- isinitおよびismodifyserviceコマンドを実行して環境設定を行った場合、inithost/initial_hostsファイルを使用してネーミングサービスのリモートホスト運用を行うことはできません。それは、isinitおよびismodifyserviceコマンドを使用すると、ネーミングサービスのリモートホスト名がイニシャルサービスに設定されるため、inithost/initial_hostsファイルが使用されないためです。
- inithost/initial_hostsファイルを使用してネーミングサービスのリモートホスト運用が行えるのは、isinitおよびismodifyserviceコマンドが含まれないCORBAサービスクライアントでの運用に限られます。
(3)不要なホスト情報定義について
- Windows(R)クライアントのinithostに存在しない、または通信不可状態のホストが定義された場合、クライアントアプリケーションの動作が遅くなることがあります。不要なホスト名は削除してください。

ホスト名・ポート番号の設定は、odsethostコマンドでも行うことができます。
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