Interstage Application Server チューニングガイド
目次 索引 前ページ次ページ

第2章 J2EEのチューニング> 2.2 EJBコンテナのチューニング

2.2.2 スレッド多重度

 クライアントから同時に処理を要求された場合に、1プロセスで同時に処理可能な数をスレッド多重度と呼びます。スレッド多重度には、1から2147483647までの値を指定できますが、最適なパフォーマンスを得るには、最大40程度を目安に指定してください。
 以下にスレッド多重度の設定方法を記述します。

◆設定方法

【高速呼出し機能を使用する場合】

 まず、使用するマシンのCPU使用率などをもとに、クライアントからの要求を1プロセスで同時に処理する値を見積ります。
 EJBアプリケーションをインストールする際、ejbinstallebコマンドの“-t”オプションに、値を指定してください。

> ejbinstalleb -t [スレッド多重度] [インストール元ディレクトリ名]

 以下はスレッド多重度“32”を設定するコマンドの例です。


> ejbinstalleb -t 32 C:\Interstage\J2EE\deployment\deployed\ejb\SampleBean


> ejbinstalleb -t 32 /opt/FJSVj2ee/deployment/deployed/ejb/SampleBean

【Light EJBコンテナ機能を使用する場合】

 Light EJBコンテナ機能を使用する場合、スレッド多重度はEJBコンテナ定義ファイルの“thr_conc_init”に指定します。
 後述の“サンプル:EJBコンテナ定義ファイル”を参考に、スレッド多重度を指定してください。

 “thr_conc_init”に、CORBAサービスの動作環境ファイル(config)のmax_exec_instanceパラメタ値以上を指定すると、Light EJBコンテナの起動時にエラーとなります。max_exec_instanceパラメタについては、“CORBAサービスの動作環境ファイル”の“config”を参照してください。


目次 索引 前ページ次ページ

Copyright 2004 FUJITSU LIMITED