Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド (イベントサービス編) |
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第2章 環境設定 | > 2.5 構成情報の設定 |
設定したイベントサービスの構成情報を参照するには、essetcnfコマンドの-dオプションを指定します。
essetcnf -d |
コマンドを起動すると標準出力に構成情報の一覧を出力します。以下の[essetcnfコマンドによるイベントサービスの構成情報の表示例]の番号は、“構成情報の設定”の表の項番と対応しています。
[essetcnfコマンドによるイベントサービスの構成情報の表示例]
EventService -Configuration file information- maximum channel [static] :50 (1) maximum channel [dynamic] :50 (2) maximum process [dynamic] :2 *1 maximum connection [dynamic] :5 *2 locale [dynamic] :NONE *3 initial event data :1000 (3) maximum event data :3000 (4) life time (sec) :300 (5) wait time (sec) :50 (6) detective time (sec) :5 (7) initial send thread (push) :4 (8) maximum send thread (push) :8 (9) initial connection [consumer] :50 (10) extra connection [consumer] :50 (11) extra number [consumer] :50 (12) initial connection [supplier] :50 (13) extra connection [supplier] :50 (14) extra number [supplier] :50 (15) call disconnect method :yes (16) oneway mode (push) :no (17) check send status (push) :yes (18) logging file size (Kbytes) :1024 (19) logging level :1 (20) logging dump size (bytes) :256 (21) auto disconnect mode [dynamic] :no *4 ssl mode [dynamic] :no *5 standard unit id :- *6 global tran max :256 (22) local tran timeout (sec) :604800 (23) 2pc tran timeout (sec) :60 (24) recovery retry time (sec) :30 (25) recovery retry max :60 (26) life time (persistent) (sec) :604800 (27) check consumer connection :no (28) data cache number :1000 (29) ES path on shared disk(cluster):- *7 wait mode (cluster):no *8
*1) 動的生成のイベントチャネルの最大プロセス数
*2) 動的生成のMixedモデルのイベントチャネルが動作しているプロセス単位へのコンシューマ/サプライヤ接続数の合計値
*3) 動的生成のイベントチャネルのコード系指定
*4) 動的生成のイベントチャネルに対してコネクション情報を自動的に回収する
*5) 動的生成のイベントチャネルに対してSSL通信を行う
*6) 不揮発化運用時の標準ユニット名
*7) クラスタ環境設定時の共用ディスク上のパス名
*8) クラスタ環境設定時の待機側マシンであることを示す
*1〜*5の情報を設定する場合は、essetupコマンドを使用します。
イベントサービスの構成情報の各項目を説明します。
システム上で動作できる静的生成のイベントチャネルの最大起動数です。この値を超える静的生成のイベントチャネルを同時に動作することはできません。
システム上で動作できる動的生成のイベントチャネルの最大起動数です。この値を超える動的生成のイベントチャネルを同時に動作することはできません。
イベントチャネルに蓄積できるイベントデータ数の初期値を指定します。イベントチャネルは、起動時に本項目の値のイベントデータの格納領域を用意します。
イベントチャネルに蓄積できるイベントデータ数の最大値です。(3)の初期値の値を超えるイベントデータを蓄積した場合に、本パラメタの値まで蓄積できる数を拡張します。なお、本パラメタの値を超える数のイベントデータを蓄積することはできません。
イベントチャネルに蓄積したイベントデータの生存時間です。生存時間は、イベントデータがサプライヤからイベントチャネルに蓄積されてから消滅するまでの時間です。生存時間内にコンシューマから取り出された場合は、その時点でイベントチャネルがイベントデータを削除します。詳細については、“通信モデル”の“各モデルのデータ管理”を参照してください。
注)イベントデータおよび接続情報の不揮発化運用時は、-pltimeで生存時間を設定してください。
Mixedモデルでイベントチャネルがサプライヤからのイベントデータの受信を待ち合わせる時間です。この時間を超えると待ち合わせを解除します。
イベントデータの待ち合わせ時間には、CORBAサービスの動作環境ファイル(config)のパラメタ“period_receive_timeout”×5より小さい値を指定してください。値の差が20秒以上になるように指定することを推奨します。
なお、イベントデータの待ち合わせ時間より先に“period_receive_timeout”によるタイムアウトが発生した場合は、以下の現象が発生する可能性があります。
イベントデータの待ち合わせ時間に10秒より小さい値を設定する場合は、try_pull()メソッドを使用してイベントデータの待ち合わせを行わない運用を検討してください。
イベントデータの待ち合わせ時間に5秒より小さい値を設定する場合は、「(7) 異常検出の間隔」にも同じ値を設定してください。
イベントデータの待ち合わせ時間に0を指定した場合は、イベントデータの待ち合わせ時間は無限となり、period_receive_timeoutによるタイムアウトが発生しますので、0を指定しないでください。
イベントデータの待ち合わせ時間の詳細については、“Mixedモデルのデータ管理”を参照してください。
注)タイムアウト時間は、「(7) 異常検出の間隔」で指定した間隔で確認します。そのため、タイムアウト時間の異常は、この間隔分を遅延して検出される可能性があります。
イベントサービスで動作するプロセスの異常終了を監視する間隔です。ここでのプロセスとは、イベントチャネルが動作するプロセスとイベントファクトリが動作するプロセスです。この間隔で「(5) 蓄積したイベントデータの生存時間」および「(6) Mixedモデルのイベントデータの待ち合わせ時間」を確認します。
異常終了したプロセスを検出すると、イベントサービスはプロセスが異常終了した旨のメッセージを通知します。
注)省略値(5秒)から変更しないことを推奨します。省略値より小さい値を設定した場合、イベントチャネルのプロセスの負荷が上がり、性能が劣化する可能性があります。
Pushモデルで複数のコンシューマに対してイベントデータを送信する場合に、複数のスレッドによって分散してイベントデータを送信することができます。本項目はイベントデータを分散して送信するスレッド数の初期値です。送信スレッドの詳細については、“Pushモデルのデータ管理”を参照してください。
イベントチャネルは、接続しているコンシューマ数が一定の値を超えると送信スレッド数を拡張します。本項目の最大値まで送信スレッドの数を拡張します。送信スレッドの詳細については、“Pushモデルのデータ管理”を参照してください。
静的生成したイベントチャネルの場合は、イベントチャネルグループ単位に接続できるコンシューマ数の初期値を指定します。
動的生成したイベントチャネルの場合は、イベントチャネルが動作しているプロセス単位に接続できるコンシューマ数の初期値を指定します。
起動時に本項目の値のコンシューマ数を接続できる用意をします。
(10)の初期値を超えるコンシューマがイベントチャネルに接続しようとした場合、イベントチャネルは本項目の拡張数だけ接続できるようにします。
(10)の初期値を超えるコンシューマがイベントチャネルに接続しようとした場合、イベントチャネルは(11)の拡張数を本項目の回数だけ接続可能数を拡張します。
イベントチャネルに接続できるコンシューマの最大数は以下の式により求めることができます。
コンシューマ = コンシューマ数 + コンシューマ数 × コンシューマ数 の接続最大数 の初期値(10) の拡張数(11) の拡張回数(12)
静的生成したイベントチャネルの場合は、イベントチャネルグループ単位に接続できるサプライヤ数の初期値を指定します。
動的生成したイベントチャネルの場合は、イベントチャネルが動作しているプロセス単位に接続できるサプライヤ数の初期値を指定します。
起動時に本項目の値のサプライヤ数を接続できる用意をします。
(13)の初期値を超えるサプライヤがイベントチャネルに接続しようとした場合、イベントチャネルは本項目の拡張数だけ接続できるようにします。
(13)の初期値を超えるサプライヤがイベントチャネルに接続しようとした場合、イベントチャネルは(14)の拡張数を本項目の回数だけ接続可能数を拡張します。
イベントチャネルに接続できるサプライヤの最大数は以下の式により求めることができます。
サプライヤの = サプライヤ数 + サプライヤ数 × サプライヤ数 接続最大数 の初期値(13) の拡張数(14) の拡張回数(15)
イベントチャネルの終了時に接続しているコンシューマ、サプライヤが実装しているdisconnectメソッドを呼び出してイベントチャネルの終了を通知する場合は“yes”を指定します。通知しない場合は“no”を指定します。
Pushモデルでイベントデータ送信時にコンシューマからの応答を待ち合わせず、イベントデータを受け取ったことを確認しない場合は“yes”、応答を待ち合わせて確認する場合は“no”を指定します。
“yes”を指定した場合は、コンシューマへの送信の失敗はメッセージ、ログに出力されません。また、送信処理の完了を確認せずに次の送信処理を行うため、CORBAサービスの動作環境ファイル(config)の“max_IIOP_req_per_con”に加算した値を超えることがあります。この場合、送信処理が異常終了し、イベントデータの送信に失敗する可能性があります。
Pushモデルで通信エラーが発生したコンシューマに対して、以後のイベントデータの送信を迂回する場合は“yes”を、迂回しない場合は“no”を指定します。この指定が有効なのは(17)で“no”が指定されている場合に限ります。
イベントサービスで発生したエラー情報を出力するログファイルのサイズをKバイト単位で指定します。
ログの出力レベルを指定します。出力レベルを1,2,3から選んで指定します。ログの詳細およびイベントデータが出力される現象については、“ログ”を参照してください。
出力レベル |
出力結果 |
1 |
通信エラーの発生事象 |
2 |
イベントデータが生存時間超過したために削除されたイベントデータを受信していないコンシューマの一覧 |
3 |
'2'の出力情報およびイベントデータの内容。 |
削除されたイベントデータのログへの出力サイズをバイト単位で指定します。この指定が有効なのは(20)で'3'が指定されている場合に限ります。
グローバルトランザクション運用時に同時実行可能なグローバルトランザクション数を指定します。
トランザクションタイムアウトの監視時間を指定します。
注)「(5) 蓄積したイベントデータの生存時間(秒)(-ltime)」、「(27) 不揮発化運用時のイベントチャネルに蓄積したイベントデータの生存時間(-pltime)」、およびStructuredEvent型データに設定するイベントデータの生存時間よりも小さい値を指定してください。
2フェーズコミットタイムアウトの監視時間を指定します。
注)「(27) 不揮発化運用時のイベントチャネルに蓄積したイベントデータの生存時間(-pltime)」、およびStructuredEvent型データに設定するイベントデータの生存時間よりも小さい値を指定してください。
リカバリ処理のリトライを何秒間隔で実施するかを指定します。
リカバリ処理のリトライを何回実施するかを指定します。
不揮発化運用時にイベントチャネルに蓄積したイベントデータの生存時間を指定します。
チャネルに対し、Pushメソッド発行時にイベントチャネルに接続しているコンシューマが存在しない場合にエラーで復帰するモードを指定します。
Pushメソッド発行時以下の例外が通知されます。
例外情報:BAD_OPERATION
マイナーコード:0x464a09e9
注)本モードは、MixedモデルかつMultiCastモデルにおいて有効。
不揮発化運用時にチャネルにメモリキャッシュするイベントデータ数を指定します。
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