ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド 仮想ストレージ管理編 13.2 - Solaris (TM) Operating System / Linux / Microsoft(R) Windows(R) -
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第5章 操作

5.1 仮想ディスクの作成方法

仮想ディスクを業務サーバから利用できる状態にする操作手順について説明します。

仮想ディスクを作成する全体の流れは、以下のとおりです。

一括変換で、仮想ディスクを作成する全体の流れは、以下のとおりです。

仮想ストレージウィンドウの各画面の説明は、「A.2 表示と作成の画面説明」 を参照してください。

利用者が使用している既存のデータを保持した状態のまま、仮想ディスクを作成する場合は、必ず一括変換を使用してください。詳しくは「5.1.8 一括変換」を参照してください。
一括変換を使用せずに、仮想ディスクを作成した場合は、既存のデータを破壊する恐れがあります。

5.1.1 仮想ストレージプールの作成

仮想ディスクを作成するために必要なリソースを格納する仮想ストレージプールを作成します。

  1. 「仮想ストレージプール作成」ダイアログを、以下のいずれかの方法で起動します。

  2. 「仮想ストレージプール作成」ダイアログが表示されます。

  3. 「仮想ストレージプール作成」ダイアログで、以下の項目を入力します。

    仮想ストレージプール名(入力必須)

    半角英数字で構成された 1〜26 文字までの任意の文字列を入力します。

    仮想化スイッチグループ(選択必須)

    冗長構成となっている仮想化スイッチが、一つの仮想化スイッチグループとしてペア表示されています。仮想ストレージプールに関連付ける仮想化スイッチのグループを選択してください。選択された仮想化スイッチグループの配下にある実ディスクが、仮想ストレージプールに登録できる実ディスクの対象と決定されます。

    仮想化スイッチグループは、複数選択することはできません。

  4. <OK>ボタンを選択します。

  5. 仮想ストレージプールの作成結果が、「仮想ストレージプール作成」メッセージダイアログで表示されます。<閉じる>ボタンを選択します。

  6. 表示と作成の画面より、仮想ストレージプールが作成されたことを確認してください。

    以上で、仮想ストレージプールの作成が完了します。

5.1.2 実ディスクの登録

仮想ストレージプールに実ディスクを登録します。

実ディスクを登録する際は、以下の範囲で登録することが可能です。

ディスク装置の構成が変更されている場合、実ディスク情報が異なる場合があります。

実ディスクの登録を実施する前に、関係管理ウィンドウでディスク装置を表示し、装置情報が最新になっているか確認してください。

実ディスク登録を選択すると、以下の確認ダイアログが表示されます。

今後、このメッセージを表示しない場合は、チェックボックスを選択し、<OK>ボタンをクリックしてください。

利用者が実ディスクに対して命名することはできません。実ディスクの登録時に、自動的に名前が付加されます。

5.1.2.1 ストレージ装置配下の全ての実ディスクを登録する 

  1. 「実ディスク登録」ダイアログを、以下のいずれかの方法で起動します。

  2. 「実ディスク登録」ダイアログが表示されます。

  3. 実ディスク名のプレフィックスを選択します。作成される実ディスク名は以下のとおりです。

  4. 実ディスク選択テーブルに、ストレージ装置が一覧で表示されます。

    表示されている情報について説明します。

    ディスク装置名

    実ディスクが存在するディスク装置名

    IPアドレス

    ディスク装置名のIPアドレス

    実ディスク数

    登録可能な実ディスク数+登録済実ディスク数+登録不可能な実ディスク数

    登録済実ディスク数

    仮想ストレージプールに登録されている実ディスク数

    登録不可能な実ディスク数

    仮想ストレージプールに登録できない実ディスク数(ストレージ装置に登録不可能な実ディスクが存在する場合のみ表示されます)

  5. 表示されているストレージ装置を選択(複数選択可能)し、<OK>ボタンを選択します。ただし、登録可能な実ディスクがストレージ装置内に一つも存在しない場合は、選択できません。

  6. 実ディスクの登録結果が、「実ディスク登録」メッセージダイアログで表示されます。
    正常に登録されたことを確認した後、<閉じる>ボタンを選択します。

  7. 表示と作成の画面より、実ディスクが仮想ストレージプールに登録されたことを確認してください。

    以上で、ストレージ装置配下の全ての実ディスクが、仮想ストレージプールに登録されます。

5.1.2.2 AffinityGroup(Zoning)された範囲の実ディスクを登録する 

  1. 「実ディスク登録」ダイアログを、以下のいずれかの方法で起動します。

  2. 「実ディスク登録」ダイアログが表示されます。

  3. 実ディスク名のプレフィックスを選択します。作成される実ディスク名は以下のとおりです。

  4. 実ディスク構成ツリー領域に表示されたストレージ装置を選択します。

  5. 実ディスク選択テーブルに、ストレージ装置に設定されている実ディスク情報が一覧で表示されます。AffinityGroupでソートします。AffinityGroupの全実ディスクを選択し、<OK>ボタンを選択します。

  6. 実ディスクの登録結果が、「実ディスク登録」メッセージダイアログで表示されます。
    <閉じる>ボタンを選択します。

  7. 表示と作成の画面より、実ディスクが仮想ストレージプールに登録されたことを確認してください。

    以上で、AffinityGroup(Zoning)された範囲の実ディスクが、仮想ストレージプールに登録されます。

5.1.2.3 実ディスクを個々に登録する

  1. 「実ディスク登録」ダイアログを、以下のいずれかの方法で起動します。

  2. 「実ディスク登録」ダイアログが表示されます。

  3. 実ディスク名のプレフィックスを選択します。作成される実ディスク名は以下のとおりです。

  4. 実ディスク構成ツリー領域に表示されたストレージ装置を選択します。

  5. 実ディスク選択テーブルに、ストレージ装置に設定されている実ディスク情報が一覧で表示されます。

    登録が不可能な実ディスクは、選択できません。詳細情報ボタンを選択するとエラー詳細情報ダイアログが表示されます。実ディスクが登録できない理由が表示されます。エラー詳細情報ダイアログで表示されているメッセージIDから、実ディスクが登録できない原因を特定できます。詳しくは、「付録E エラーメッセージ」を参照してください。

  6. 表示されている実ディスクを選択(複数選択可能)し、<OK>ボタンを選択します。

  7. 実ディスクの登録結果が、「実ディスク登録」メッセージダイアログで表示されます。
    <閉じる>ボタンを選択します。

  8. 表示と作成の画面より、実ディスクが仮想ストレージプールに登録されたことを確認してください。

    以上で、実ディスクが仮想ストレージプールに登録されます。

5.1.3 仮想ディスクの作成

仮想ディスクを仮想ストレージプール内に作成します。
作成時、構成する実ディスクのVTOCを初期化します。

仮想ディスクを作成する場合、以下のいずれかの方法で作成することができます。

VS900管理領域が存在しない場合、ETERNUS SF AdvancedCopy Managerのレプリケーションのサスペンド・レジューム機能が使用できません。
仮想ディスクの作成を実施する前に、VS900管理領域が作成されていることを「VS900管理領域表示」ダイアログで確認してください。
VS900管理領域が存在しない場合、以下の確認ダイアログが表示されます。

VS900管理領域については、「5.1.9 VS900管理領域」を参照してください。

5.1.3.1 自動的に仮想ディスクを作成する 

入力された条件に基づいて、自動的に仮想ディスクを作成します。

  1. 「仮想ディスク作成」ダイアログを、以下のいずれかの方法で起動します。

  2. 「仮想ディスク作成」ダイアログが表示されます。

  3. 仮想ディスクの作成条件を入力します。

    仮想ディスク名(入力必須)

    半角英数字で構成された 1〜32 文字までの任意の文字列を入力します。

    但し、個数を2以上入力した場合は、仮想ディスク名は不要となります。この場合、自動的に作成される仮想ディスク名は、「仮想ストレージプール名+V+追番」となります。

    容量(入力必須)

    作成する仮想ディスクの容量を数字で入力します。

    作成単位は、[MB] (デフォルト)、[GB]のプルダウンメニューから選択します。

    個数(入力必須)

    作成する仮想ディスクの個数を1〜4096までの数字で入力します。

    個数を2以上入力した場合は、仮想ディスクが複数作成されます。

    RAIDレベル(選択入力)

    仮想ディスクを構成する実ディスクのRAIDレベルをプルダウンメニューから選択します。

    プルダウンメニューには、[指定なし](デフォルト)、[1+0]、[1]、[5]、[6]、[0]が用意されていますが、実ディスクの候補選出ができないRAIDレベルは表示されません。

    ディスク装置名(選択入力)

    仮想ディスクを構成する実ディスクが複数になる場合、同じストレージ装置内の実ディスクで構成するかプルダウンメニューから選択します。

    [ディスク装置名]に表示されるのは、仮想ストレージプールに登録されているストレージ装置となります。

    プルダウンメニューには、[指定なし](デフォルト)、[ディスク装置名]が用意されていますが、実ディスクの候補選出ができないディスク装置名は表示されません。

    暗号化属性(選択入力)

    仮想ディスクを構成する実ディスクの暗号化属性をプルダウンメニューから選択します。

    プルダウンメニューには、[暗号]、[非暗号]が用意されていますが、実ディスクの候補選出ができない暗号化属性は表示されません。

  4. <自動作成>ボタンを選択します。

  5. 仮想ディスクの作成結果が、「仮想ディスク作成」メッセージダイアログで表示されます。
    <閉じる>ボタンを選択します。

  6. 表示と作成の画面より、仮想ディスクが作成されたことを確認してください。

    以上で、仮想ディスクが作成されます。

5.1.3.2 仮想ディスクを構成する実ディスクを確認しながら作成する 

入力した条件に基づいて自動的に選択された実ディスク情報を、利用者が確認しながら仮想ディスクを作成します。

  1. 「仮想ディスク作成」ダイアログを、以下のいずれかの方法で起動します。

  2. 「仮想ディスク作成」ダイアログが表示されます。

  3. 仮想ディスクの作成条件を入力します。

    仮想ディスク名(入力必須)

    半角英数字で構成された 1〜32 文字までの任意の文字列を入力します。

    容量(入力必須)

    作成する仮想ディスクの容量を数字で入力します。

    作成単位は、[MB] (デフォルト)、[GB]のプルダウンメニューから選択します。

    個数(入力必須)

    作成する仮想ディスクの個数を数字で入力します。候補選出は、1固定となります。

    RAIDレベル(選択入力)

    仮想ディスクを構成する実ディスクのRAIDレベルをプルダウンメニューから選択します。

    プルダウンメニューには、[指定なし](デフォルト)、[1+0]、[1]、[5]、[6]、[0]が用意されていますが、実ディスクの候補選出ができないRAIDレベルは表示されません。

    ディスク装置名(選択入力)

    仮想ディスクを構成する実ディスクが複数になる場合、同じストレージ装置内の実ディスクで構成するかプルダウンメニューから選択します。

    [ディスク装置名]に表示されるのは、仮想ストレージプールに登録されているストレージ装置となります。

    プルダウンメニューには、[指定なし](デフォルト)、[ディスク装置名]が用意されていますが、実ディスクの候補選出ができないディスク装置名は表示されません。

    暗号化属性(選択入力)

    仮想ディスクを構成する実ディスクの暗号化属性をプルダウンメニューから選択します。

    プルダウンメニューには、[暗号]、[非暗号]が用意されていますが、実ディスクの候補選出ができない暗号化属性は表示されません。

  4. <候補選出>ボタンを選択します。

  5. 「仮想ディスク作成」ダイアログに自動的に選択した実ディスクがチェックされた状態で表示されます。

    自動的に選択した実ディスクで仮想ディスクを作成する場合

    1. <OK>ボタンを選択します。

    自動的に選択した実ディスク以外で仮想ディスクを作成する場合

    1. 自動選択された実ディスクのチェックを外します。

    2. 仮想ディスクを構成したい実ディスクを選択し、チェックします。

    3. <OK>ボタンを選択します。

    自動的に選択した実ディスクの割当て容量を変更する場合

    1. 割当て容量を変更したい実ディスクの<割当容量>ボタンを選択します。

    2. 「割当容量」ダイアログが表示されます。

    3. 変更する割当て容量を入力します。

      割当容量(入力必須)

      選択した実ディスクから仮想ディスクに割当てる容量を[MB]単位で入力します。

    4. 「割当容量」ダイアログの<OK>ボタンを選択します。

    5. 「仮想ディスク作成」ダイアログの<OK>ボタンを選択します。

  6. 仮想ディスクの作成結果が、「仮想ディスク作成」メッセージダイアログで表示されます。
    <閉じる>ボタンを選択します。

  7. 表示と作成の画面より、仮想ディスクが作成されたことを確認してください。

    以上で、仮想ディスクが作成されます。

5.1.3.3 仮想ディスクを構成する実ディスクを利用者が選択する 

仮想ディスクを構成する実ディスクを利用者が全て選択して作成します。

利用者が実ディスクを選択する場合、作成できる仮想ディスクの個数は1固定となります。

  1. 「仮想ディスク作成」ダイアログを、以下のいずれかの方法で起動します。

  2. 「仮想ディスク作成」ダイアログが表示されます。

  3. 仮想ディスクの作成条件を入力します。

    仮想ディスク名(入力必須)

    半角英数字で構成された 1〜32 文字までの任意の文字列を入力します。

    個数(入力必須)

    作成する仮想ディスクの個数を数字で入力します。この場合、1固定となります。

  4. 仮想ディスクを構成したい実ディスクを選択し、チェックします。

  5. 選択した実ディスクの<割当容量>ボタンを選択します。

  6. 「割当容量」ダイアログが表示されます。

  7. 仮想ディスクに割当てる容量を入力します。

    割当容量(入力必須)

    選択した実ディスクから仮想ディスクに割当てる容量を[MB]単位で入力します。実ディスクをチェックすると未割当の容量を割当容量として設定します。実ディスクのチェックを外すと割当容量が0となります。

  8. 「割当容量」ダイアログの<OK>ボタンを選択します。

  9. 「仮想ディスク作成」ダイアログの<OK>ボタンを選択します。

  10. 仮想ディスクの作成結果が、「仮想ディスク作成」メッセージダイアログで表示されます。
    <閉じる>ボタンを選択します。

  11. 表示と作成の画面より、仮想ディスクが作成されたことを確認してください。

    以上で、仮想ディスクが作成されます。

5.1.4 仮想筐体の作成

仮想ディスクを登録するための仮想筐体を作成します。

  1. 「仮想筐体作成」ダイアログを、以下のいずれかの方法で起動します。

  2. 「仮想筐体作成」ダイアログが表示されます。

  3. 「仮想筐体作成」ダイアログで、以下の項目を入力します。

    仮想筐体名(入力必須)

    半角英数字で構成された 1〜32 文字までの任意の文字列を入力します。

    仮想化スイッチグループ(選択必須)

    冗長構成となっている仮想化スイッチが、一つの仮想化スイッチグループとしてペア表示されています。仮想筐体に関連付ける仮想化スイッチのグループを選択してください。
    仮想化スイッチグループは、複数選択することができます。

  4. <OK>ボタンを選択します。

  5. 仮想筐体の作成結果が、「仮想筐体作成」メッセージダイアログで表示されます。
    <閉じる>ボタンを選択します。

  6. 表示と作成の画面より、仮想筐体が作成されたことを確認してください。

    以上で、仮想筐体が作成されます。

5.1.5 仮想ターゲットの作成

業務サーバと仮想ディスク間を結ぶアクセスパスとなる仮想ターゲットを作成します。

  1. 「仮想ターゲット作成」ダイアログを、以下のいずれかの方法で起動します。

  2. 「仮想ターゲット作成」ダイアログが表示されます。

  3. 「仮想ターゲット作成」ダイアログで、以下の項目を入力します。

    仮想ターゲット名(入力必須)

    半角英数字で構成された 1〜32 文字までの任意の文字列を入力します。

    ここで入力する仮想ターゲット名は、仮想ストレージ機能が管理するために必要な情報であり、WWPNを入力するものではありません。業務サーバが仮想ディスクをアクセスする際に必要なWWPNは、仮想ターゲット作成時に自動的に割付けます。

    仮想化スイッチ(選択必須)

    仮想ディスクのアクセスパスとなる仮想化スイッチを選択(複数選択不可)してください。

    仮想ターゲットに割り振られる仮想化スイッチは1つだけです。

    仮想筐体に関連付けた仮想化スイッチの個数分、仮想ターゲットを作成してください。

  4. <OK>ボタンを選択します。

  5. 仮想ターゲットの作成結果が、「仮想ターゲット作成」メッセージダイアログで表示されます。
    <閉じる>ボタンを選択します。

  6. 表示と作成の画面より、仮想ターゲットが作成されたことを確認してください。

    以上で、仮想ターゲットが作成されます。

5.1.6 仮想ターゲットへの割付

仮想ターゲット配下に仮想ディスクを割付けます。これにより、業務サーバから仮想ディスクをアクセスすることが可能になります。

  1. 「仮想ディスク割付・解除」ダイアログを、以下のいずれかの方法で起動します。

  2. 「仮想ディスク割付・解除」ダイアログが表示されます。

  3. 「仮想ディスク割付・解除」ダイアログで、以下の操作を実行します。

    1. 「仮想ディスク情報」テーブルから、仮想ターゲットに割付ける仮想ディスクが登録されている仮想ストレージプールを選択します。

    2. 「仮想ディスク情報」テーブルに選択された仮想ストレージプールに登録されている仮想ディスクが一覧で表示されます。

    3. 仮想ターゲットに割付ける仮想ディスクを選択(複数選択可能)します。

    4. 「仮想ディスク割付」テーブルの「VTHL」プルダウンメニューで、仮想ターゲットの何番目に仮想ディスクを割付けるか選択します。

    5. <△割付>ボタンを選択します。

    6. 「仮想ディスク割付情報」テーブルに、仮想ターゲットに割付けた仮想ディスクの情報が表示されます。

      • <全て選択>ボタンを選択すると、全ての仮想ディスクが選択できます。
        仮想ディスクが全て選択されている場合、<クリア>ボタンで全ての仮想ディスクの選択が解除できます。

    7. 「仮想ディスク割付・解除」ダイアログの<OK>ボタンを選択します。

  4. 「仮想ディスク割付」確認ダイアログが表示されます。<OK>ボタンを選択します。

  5. 仮想ターゲットに仮想ディスクの割付け結果が、「仮想ディスク割付・解除」メッセージダイアログで表示されます。<閉じる>ボタンを選択します。

  6. 表示と作成の画面より、仮想ターゲットに仮想ディスクが割り付けられたことを確認してください。

    以上で、仮想ターゲットに対して仮想ディスクが割付けられます。

仮想ターゲットのSCSIコマンドキュー数が、CAのSCSIコマンドキュー数を超えている場合は、「ssgui4414 仮想ターゲットのSCSIコマンドキュー数がCAの制限値を超えています。処理を続行しますか?」の確認メッセージダイアログが表示されます。<OK>ボタンを選択した場合、ディスクへの読み込み、書き込み性能が低下する恐れがあります。

5.1.7 仮想ターゲットのコピー

仮想ディスクに対するアクセスパスは、マルチパス構成が必須です。そのため、二つの仮想ターゲットに同じ情報を付加させる必要があります。すでに仮想ディスクが割付けられた状態の仮想ターゲットの情報を任意の仮想ターゲットにコピーします。

  1. 「仮想ターゲットコピー」ダイアログを、以下のいずれかの方法で起動します。

  2. 「仮想ターゲットコピー」ダイアログが表示されます。

  3. 「仮想ターゲットコピー」ダイアログで、以下の項目を選択します。

    コピー先の仮想ターゲット(選択必須)

    コピー先となる仮想ターゲットを選択(複数選択不可)してください。

  4. 「仮想ターゲットコピー」ダイアログの<OK>ボタンを選択します。

  5. 「仮想ターゲットコピー」確認ダイアログが表示されます。<OK>ボタンを選択します。

  6. 仮想ターゲットのコピー結果が、「仮想ターゲットコピー」メッセージダイアログで表示されます。<閉じる>ボタンを選択します。

  7. 表示と作成の画面で仮想ターゲットが正常にコピーされたことを確認してください。

    以上で、仮想ターゲットがコピーされます。

5.1.8 一括変換

実環境から仮想環境へ少ない操作手順で移行する機能です。

一括変換を実施する前に、以下の操作を事前に実施する必要があります。

以下の操作は自動的に実施されます。

  1. 「一括変換」ダイアログを、以下のいずれかの方法で起動します。

  2. 「一括変換(仮想筐体選択)」ダイアログが表示されます。

  3. 仮想ターゲットを作成したい仮想筐体を選択します。

  4. 「一括変換(仮想筐体選択)」ダイアログの<OK>ボタンを選択します。

  5. ディスクの登録を実施する前に、関係管理ウィンドウでディスク装置を表示し、装置情報が最新になっているか確認してください。以下の確認ダイアログが表示されます。

    今後、このメッセージを表示しない場合は、チェックボックスを選択し、<OK>ボタンをクリックしてください。

  6. 「一括変換(実ディスク登録)」ダイアログが表示されます。設定方法については「5.1.2 実ディスクの登録」を参照ください。

  7. 「一括変換」確認ダイアログが表示されます。<OK>ボタンを選択します。

  8. 一括変換の結果が、「一括変換」メッセージダイアログで表示されます。<閉じる>ボタンを選択し、正常に登録されたことを確認します。

    以上の操作において、指定した仮想ストレージプールに登録した実ディスクから仮想ディスクを作成し、指定した仮想筐体配下に仮想ターゲットを作成して、仮想ディスクを割り付けます。

ストレージ装置の1つのCAに複数のAffinityグループが存在する場合、一括変換できる実ディスクは、複数のAffinityグループの中の1つのAffinityグループ配下にある実ディスクだけです。

誤ったホストモードで一括変換を実施した場合は、富士通技術員(SE)に確認のうえ、以下の手順で一括変換を再実施してください。

  1. 仮想ターゲットから仮想ディスクの割付けを解除します。

  2. 仮想ターゲットを削除します。

  3. 割付を解除した仮想ディスクを削除します。

  4. 仮想ストレージプールから仮想ディスクを構成していた実ディスクを解放します。

  5. 再度、一括変換を実施します。

5.1.9 VS900管理領域

ETERNUS SF AdvancedCopy Managerのレプリケーションのサスペンド・レジューム機能を使用する場合、事前にVS900管理領域を作成する必要があります。

VS900管理領域は、各スイッチグループに最低1つ作成する必要があります。

VS900管理領域を作成する方法、VS900管理領域の情報を表示する方法について説明します。

5.1.9.1 VS900管理領域の作成

  1. 「VS900管理領域作成」ダイアログを起動します。

  2. 「VS900管理領域作成」ダイアログが表示されます。

  3. CAポート一覧が表示されます。VS900管理領域を作成したいCAポートを選択(複数選択可能)し、<OK>ボタンを選択します。

  4. VS900管理領域の作成に成功した場合は、「VS900管理領域作成」メッセージダイアログが表示されます。
    作成に失敗した場合は、「VS900管理領域作成」エラーダイアログが表示されます。表示されているCAポートを選択すると、作成に失敗したVS900管理領域のエラー詳細情報が参照できます。VS900管理領域の作成に失敗した原因を確認後、<閉じる>ボタンを選択します。

    以上で、VS900管理領域が作成されます。

5.1.9.2 VS900管理領域の表示 

  1. 「VS900管理領域表示」ダイアログを起動します。

  2. 「VS900管理領域表示」ダイアログが表示され、VS900管理領域一覧が表示されます。

[表:「VS900管理領域一覧」ダイアログの表示情報]

項目

内容

ディスク装置名

ストレージ装置名

プロダクトID

ディスク装置のプロダクトID(デフォルトは非表示)

シリアル番号

ディスク装置のシリアル番号(デフォルトは非表示)

CAポート(WWPN)

ストレージ装置のCAポート(WWPN)

スイッチ装置名

ストレージ装置のCAポートと接続されている仮想化スイッチの名称

グループID

ストレージ装置のCAポートと接続されている仮想化スイッチのグループID

LogicalVolume

VS900管理領域が作成されている実ディスクのディスク装置内番号

実ディスク名

VS900管理領域が作成されている実ディスク名

容量(MB)

VS900管理領域の容量



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