ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド 仮想ストレージ管理編 13.2 - Solaris (TM) Operating System / Linux / Microsoft(R) Windows(R) - |
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第3章 環境構築 |
仮想化スイッチの出荷時に、仮想化スイッチ内で仮想ストレージ機能を制御するエンジンプログラムは最新の状態となっているため、ソフトウェアをインストールする必要はありませんが、運用管理サーバ間および仮想化スイッチ間で通信する情報を設定する必要があります。
仮想化スイッチにloginし、ipaddrsetコマンドを投入して、仮想化スイッチのIPアドレスを設定します。仮想化スイッチには、IPアドレスを設定するマネージメントポートが2個あるため、LANの冗長化が可能です。
マネージメントポートを1個しか利用しない場合は、マネージメントポート1に対して、IPアドレスを設定してください。
マネージメントポートを2個利用する場合は、マネージメントポート1のIPアドレスを、代表IPアドレスとして設定してください。仮想化スイッチに対する通信要求は、代表IPアドレスで行われます。
仮想化スイッチの各マネージメントポートに設定したIPアドレスは、ipaddrshowコマンドで参照することができます。
仮想化スイッチの代表IPアドレスは、仮想ストレージウィンドウあるいは、svipaddrshowコマンドで参照することができます。
仮想化スイッチのIPアドレス設定に関する詳細な説明や利用するコマンドの詳細は、「ETERNUS VS900 モデル200 バーチャリゼーションスイッチ 取扱説明書」および「ETERNUS VS900 モデル200 バーチャリゼーションスイッチ XPath OS リファレンスマニュアル」を参照してください。
運用管理サーバが、仮想化スイッチを管理するために必要な情報と、冗長構成を組む仮想化スイッチの情報を設定します。情報の設定は、vscefieldsetコマンドで実行します。
設定する各情報の考え方について説明します。
仮想化スイッチ番号
運用管理サーバが管理する仮想化スイッチの番号を入力します。この番号は、運用管理サーバの管理範囲で一意の番号としてください。
入力した数値(1〜128)は、"vsce"に数値が付加され、通信ホスト名が決定します。たとえば、"1"を入力すると通信ホスト名は"vsce1"になります。
仮想化スイッチの共有ID
冗長構成を組む仮想化スイッチを一つのグループと見なし、そのグループ内の識別子を付けます。
たとえば、2台の仮想化スイッチで冗長構成を組む場合、自身に1を設定したら、相手側の仮想化スイッチには2と設定します。
仮想化スイッチのIPアドレス
運用管理サーバや冗長構成の仮想化スイッチ間で通信する際のIPアドレスです。仮想化スイッチの代表IPアドレスを設定してください。
冗長構成を組む相手側の仮想化スイッチ数
冗長を構成する仮想化スイッチ台数から、自身の仮想化スイッチ数(1)を引いた値を入力します。
たとえば、2台の仮想化スイッチで冗長構成を組む場合、相手側の仮想化スイッチは1台だけですから、1と設定します。
運用管理サーバの数
仮想化スイッチを管理する運用管理サーバの数を入力します。
ただし、運用管理サーバがクラスタ構成の場合は、1と設定します。
運用管理サーバのIPアドレス
仮想化スイッチを管理する運用管理サーバのIPアドレスを入力します。
運用管理サーバがクラスタ構成の場合は、引継ぎIPアドレスを設定します。
仮想化スイッチの管理情報の設定に関する詳細な説明やコマンドの詳細は、「ETERNUS VS900 モデル200 システム構築手順書」を参照してください。
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