ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド 仮想ストレージ管理編 13.2 - Solaris (TM) Operating System / Linux / Microsoft(R) Windows(R) - |
目次
![]() ![]() |
第1章 Virtual Storage Conductorの概略 |
Virtual Storage Conductor(以下、VSC)は、ネットワークレイヤーに位置付くファイバチャネルスイッチ上で仮想ストレージ機能を提供する、ボリューム管理の基盤ソフトウェアです。
現在のストレージシステムでは、ファイバチャネルスイッチは、SANを構成するための必要不可欠な設備になっています。
ストレージシステムの中心に位置付くファイバチャネルスイッチで、仮想ストレージ機能を提供することで、ストレージシステム内を横断した仮想ストレージ機能を提供します。
仮想ストレージ機能を実現した製品は、サーバレイヤー/ストレージレイヤーを中心に、お客様に利用されています。しかし、これらの仮想ストレージ機能を運用するためには、以下のような問題があります。VSCは、これらの問題を解決し、お客様がより簡単なストレージ運用を可能にすることを目指しています。
広範囲なストレージ資産の管理
サーバレイヤーで管理できるのは、業務サーバに接続されたディスクだけであり、ストレージ資産全体から見たら、ごく小さいものに過ぎません。また、ストレージレイヤーも同様に、管理できるのは自身の筐体内に限られています。しかし、ファイバチャネルスイッチの場合、ストレージシステム全体(ファブリック)を制御配下にすることが可能なため、管理できる範囲がサーバレイヤーやストレージレイヤーと比較し広いものとなります。
ストレージ運用の負担を軽減
サーバレイヤーの仮想ストレージ機能を使用するには、専用のソフトウェア製品を業務サーバにインストールし、各種の設定作業を行う必要があります。その作業は、当然のことながら業務サーバ毎に必要なものであり作業に要する総時間を無視することができません。また、業務サーバにボリュームを割り当てる作業にしても、業務サーバ主導の要求をストレージが受け入れる形式であるため、ストレージに接続された複数の業務サーバ間との関係を詳細に管理する労力を要します。
VSCであれば、ディスク装置から割り当てる論理ユニットの容量は一律のサイズで構いません。また、それらの管理は全てVSCが行うので、接続先は全てファイバチャネルスイッチに設定するだけで済みます。
目次
![]() ![]() |