Interstage Studio プログラマーズガイド
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A.1.1 EJB2.1の仕様
+deployment descriptorの拡張
EJB2.1になり、deployment descriptorファイルで以下のような変更がありました。
++ファイル形式の変更
EJB1.1/EJB2.0のdeployment descriptorファイルの構文はDTDで記述されていましたが、EJB2.1ではXML Schemaに変更になりました。
++タグ構成の変更
- Webサービス関連タグ
Webサービス関連のタグが追加されて、以下の2点が変更になりました。
- Webサービス化されたStateless Session Beanの場合に、Webサービスエンドポイントインタフェース名を定義するservice-endpointタグが追加になりました。
- Webサービス化されたアプリケーションをlookupする際に、Webサービス名を記載するservice-refタグが追加になりました。
- JMS関連タグ
JMS関連のタグについて、以下の2点が変更になりました。
- message-destination-refタグが追加され、JMS Destinationを定義できるようになりました。また、message-destination-refタグの対応関係を記述するmessage-destinationタグも追加になりました。これにより、resource-env-refを利用せずにMessage-driven Beanを呼び出すことが可能になりました。
- EJB2.1規約のMessage-driven BeanはJMS以外にもJ2EE Connector Architecture1.5(Conector1.5)規約に則って作成されたresource adapterからのメッセージ受信も可能となったため、Message-driven Bean用のmessaging-typeタグ、message-destination-typeタグ、message-destination-linkタグおよびactivation-configタグが追加になっています。
EJB2.0のMessage-driven BeanではEnterprise Beanクラスはjavax.jms.MessageListenerインタフェースを実装しなければなりませんでしたが、EJB2.1ではインバウンド・リソースアダプタ(アプリケーションとは非同期に動作し、必要に応じてアプリケーションに処理を要求するリソースアダプタ)のMessageListenerインタフェースを実装できます。
メッセージリスナメソッドも任意のメソッドを定義できます。
- その他
descriptionタグ、display-nameタグおよびiconタグはEJB2.0では1つだけしか定義できませんでしたが、EJB2.1では複数定義することが可能になりました。これにより、descriptionタグのlang属性にLocaleを指定して言語ごとにdescriptionを定義できるようになりました。
+Stateless Session BeanのWebサービス化
J2EE1.4規約では、Stateless Session Beanを新たにWebサービスのエンドポイントとして公開することが可能となりました。Webサービスとして公開するメソッドを定義したサービスエンドポイントインタフェースを、Stateless Session Beanのdeployment descriptorファイルに定義(<service-endpoint>タグ)することで、SOAPでの呼び出しが可能となります。
Webサービス化することにより、Remote/Homeインタフェースおよび、Local/LocalHomeインタフェースを定義しなくてもよくなりました。
WebサービスとHome/Componentインタフェースの双方から呼び出されるStateless Session Beanを作成する場合は、Home/Componentインタフェース、サービスエンドポイントインタフェースが必要になります。
SOAPはセション管理する仕組みがないため、Stateless Session BeanだけがWebサービスのエンドポイントとして使用可能となります。
+EJBタイマーサービス
EJBタイマーサービス機能は、EJBアプリケーションから指定した時刻や指定した時間間隔でEJBコンテナから通知を受けて、任意の処理を実行することができます。以下のようなタイマーを作成することが可能となります。
- 一定時間経過後にコールバック実行
- 一定時間経過後にコールバック実行し、その後定期間隔でコールバック実行
- 指定日時にコールバック実行
- 指定日時にコールバック実行し、その後定期間隔でコールバック実行
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