Symfoware Server Mirroring Controller 運用ガイド |
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付録E データベースの二重化処理の異常での詳細なリカバリ手順 | > E.3 RERUNログ反映処理異常からのリカバリ方法 |
データベースの二重化処理で異常が発生した場合の両ノードで連携してリカバリを行う手順を説明します。
なお、両ノードで連携してリカバリを行う場合、正系ノードの利用者運用を停止する必要があります。しかし、正系の利用者業務をすぐに停止できない場合は、ログ破棄を利用することで、正系の利用者業務を停止可能になるまで待ってから、夜間や運休日にリカバリを行うことが可能です。下記の手順ではログ破棄を利用する手順を説明しています。
dxsvstopコマンドを実行してDBミラーリングサービスを停止します。
$ dxsvstop |
異常原因に応じて、データベースの全件複写のリカバリを実施します。
dxsvstartコマンドを実行して、DBミラーリングサービスを開始します。
$ dxsvstart -c |
データベースの二重化処理での異常をメッセージにより認識します。
dxsvstopコマンドを実行して、DBミラーリングサービスを保守停止します。
$ dxsvstop -m |
rdbbcdcuコマンドを実行して、主系RLPを特定します。以下の方法でrdbbcdcuコマンドを実行し、出力されるRLPnameを確認します。
その後、主系RLPのRLP動作環境ファイルのREF_LOG_PURGEパラメタを編集して、ログ破棄の指定を行います。
$ rdbbcdcu -V LogGroup : system RLCbuffNum : 128 RLCbuffSize : 2k RLCnum : 10 RLCsize : 10240k RLPid RLPname Kind OnMode OnStat RLPstat InhCause ConStat DisConCause 1 rlp001 duplicate reflect suspend normal - disconnection - |
dxsvstartコマンドを実行して、DBミラーリングサービスを開始します。DBミラーリングサービスが開始すると、DBミラーリングシステムがログ破棄を行ってデータベースの二重化処理を開始します。
$ dxsvstart -r |
正系ノードでのdxsvstopコマンド実行による副系ノードのDBミラーリングサービスの停止を、以下のメッセージにより確認します。
SYMFOWARE_SYMDX: INFO: 12103 : DB mirroring service is stopped in normal state. |
異常原因に応じて、データベースの全件複写のリカバリを実施します。
上記3.と同じ方法で主系RLPを特定します。その後、主系RLPのRLP動作環境ファイルのREF_LOG_PURGEパラメタを編集し、ログ破棄の指定を解除します。
dxsvstartコマンドを実行して、DBミラーリングサービスを開始します。DBミラーリングサービスが開始すると、DBミラーリングシステムがデータベースの二重化処理を開始します。
$ dxsvstart -r |
DBミラーリングサービスを停止する前に、利用者業務を停止します。
利用者業務を再開します。
ログ破棄を利用した状態でのDBミラーリングサービス中は、異常が発生した資源に対するノード間のデータベースの等価性が保証されていない状態です。この状態でノード切替えが発生した場合には、ノード切替え前の正系ノードからデータベースデータをリカバリする必要があります。
主系RLPの特定方法については“主系RLPの特定方法”を参照してください。
ログ破棄を利用したリカバリ方法については“ログ破棄を利用したリカバリ”を参照してください。
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