Systemwalker Operation Manager クラスタ適用ガイド Windows編 - Windows(R)共通 -
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第4章 MSCSシステム固有の手順> 4.1 MSCSシステムへの登録

4.1.1 1:1運用待機、N:1運用待機の場合の登録

1:1運用待機、N:1運用待機の場合に登録する方法を説明します。

■1)Systemwalker Operation Managerサービスを自動起動しないようにする

運用系および待機系で、クラスタシステムに登録するSystemwalker Operation Managerのサービスを以下の手順で停止し、自動起動しないようにします。

  1. Systemwalker Operation Managerのサービスを、[コントロールパネル]の[サービス]ダイアログボックスで停止します。
    [1:1運用待機(サブシステムなし)およびN:1運用待機の場合]

    以下のサービスを停止します。

    [1:1運用待機(サブシステムあり)の場合]

    運用しているサブシステムを停止します。例えば、サブシステム0とサブシステム1を運用している場合は以下のサービスを停止します。

  2. 停止したサービスの、[スタートアップの種類]を、“自動”から“手動”に変更します。

■2)グループの登録

[クラスタアドミニストレータ]で、Systemwalker Operation Manager用のグループを登録します。

  1. [ファイル]メニューから[新規作成]−[グループ]を選択して、任意のグループ名を登録します。
  2. [優先所有者]で、ノードを優先順に追加します。

■3)リソースの登録

2)で登録したグループに対して、リソースを登録します。リソースの登録は、Systemwalker Operation Manager用のグループを選択して、[ファイル]メニューから[新規作成]−[リソース]を選択するか、Systemwalker Operation Manager用のグループにカーソルを位置づけた状態でマウスを右クリックして[新規作成]−[リソース]を選択して表示される[新しいリソース]画面から登録します。

◆a)IPアドレスリソースの登録

クライアントからクラスタシステムに接続するときに使用するIPアドレスを登録します。

  1. [新しいリソース]画面で、以下を指定します。
  2. [実行可能な所有者]画面でクラスタシステムを構成する両方のノードを指定します。
  3. [依存関係]画面では何も指定しません。
  4. [TCP/IPアドレスパラメータ]画面で以下を指定します。

◆b)ネットワーク名リソースの登録

a)のIPアドレスリソースに対応するネットワーク名リソースを登録します。

  1. [新しいリソース]画面で、以下を指定します。
  2. [実行可能な所有者]画面でクラスタシステムを構成する両方のノードを指定します。
  3. [依存関係]画面ではa)で登録したIPアドレスリソースを指定します。
  4. [ネットワーク名パラメータ]画面では任意のネットワーク名を指定します。他グループつまり他業務で使用していない名前を割り当ててください。

◆c)物理ディスクリソースの登録

Systemwalker Operation Managerの管理データ保存に使用する共有ディスクを登録します。

  1. [新しいリソース]画面で、以下を指定します。
  2. [実行可能な所有者]画面でクラスタシステムを構成する両方のノードを指定します。
  3. [依存関係]画面では何も指定しません。
  4. [ディスクパラメータ]画面で共有ディスクを指定します。

    他グループつまり他業務で使用していない共有ディスクを割り当ててください。

共有ディスクは両ノードから接続され、各ノードからアクセス可能ですが、同一の共有ディスクを両ノードから同時に使用することはできません。したがって、共有ディスクは、他グループつまり他業務で使用していないドライブを割り当てる必要があります。

◆d)汎用サービスリソースの登録

以下のサービスを汎用サービスとして登録します。

1:1運用待機(サブシステムあり)の場合は、運用しているすべてのサブシステムについてサービスを登録します。例えば、サブシステム0とサブシステム1を運用している場合は、以下のサービスを汎用サービスとして登録します。

それぞれのサービスについて、以下の手順で登録します。

  1. [新しいリソース]画面で、以下を指定します。
  2. [実行可能な所有者]画面でクラスタシステムを構成する両方のノードを指定します。
  3. [依存関係]画面では以下を指定します。

    ジョブスケジューラのサービスを登録する場合には、上記に加えてジョブ実行制御の汎用サービスリソースも依存関係として登録する必要があります。

  4. [汎用サービスパラメータ]画面で下表に示すサービス名を登録します。
    [1:1運用待機(サブシステムなし)およびN:1運用待機の場合]

    サービス

    リソース名

    サービス名

    ジョブ実行制御

    任意
    例:OperationMGR MpMjes

    Fujitsu MpWalker MpMjes

    ジョブ
    スケジューラ

    任意
    例:OperationMGR MpJobsch

    Fujitsu MpWalker MpJobsch

    スケジュール分散機能(注)

    任意
    例:OperationMGR MpStem

    Fujitsu MpWalker MpStem

    注)スケジュール分散機能が有効な場合のみ
    [1:1運用待機(サブシステムあり)の場合]

    サブシステム0とサブシステム1を運用している場合の例です。

    サービス

    リソース名

    サービス名

    サブシステム0のジョブ実行制御

    任意
    例:OperationMGR MpMjes

    Fujitsu MpWalker MpMjes

    サブシステム0のジョブスケジューラ

    任意
    例:OperationMGR MpJobsch

    Fujitsu MpWalker MpJobsch

    サブシステム0のスケジュール分散機能(注)

    任意
    例:OperationMGR MpStem

    Fujitsu MpWalker MpStem

    サブシステム1のジョブ実行制御

    任意
    例:OperationMGR MpMjes1

    Fujitsu MpWalker MpMjes1

    サブシステム1のジョブ
    スケジューラ

    任意
    例:OperationMGR MpJobsch1

    Fujitsu MpWalker MpJobsch1

    サブシステム1のスケジュール分散機能(注)

    任意
    例:OperationMGR MpStem1

    Fujitsu MpWalker MpStem1

    注)スケジュール分散機能が有効な場合のみ

その他のサービスを汎用サービスリソース登録する場合

InterstageなどのSystemwalker Operation Manager以外のサービス上で動作するジョブを、Systemwalker Operation Managerを使ってスケジュールする場合は、該当するサービスをSystemwalker Operation Manager用のグループに登録します。この場合、ジョブスケジューラの汎用サービスリソースを依存関係として登録する必要があります。

◆e)汎用アプリケーションリソースの登録

セキュリティ情報の自動反映用のアプリケーションを汎用アプリケーションリソースとして以下の手順で登録します。

  1. [新しいリソース]画面で、以下を指定します。
  2. [実行可能な所有者]画面でクラスタシステムを構成する両方のノードを指定します。
  3. [依存関係]画面では以下を指定します。
  4. [汎用アプリケーション パラメータ]画面では以下を指定します。
注)
N:1運用待機の場合は、コマンドラインの引数に共有ディスクのディレクトリを指定してください。以下に共有ディスクのディレクトリが“z:\omgr”の場合の例を示します。

コマンドライン:Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ\MPWALKER\mpaclmgr\bin\jmaclapp.exe z:\omgr

■4)クラスタ情報の登録

クラスタシステムを構成する運用系、待機系のすべてのノードで、クラスタ環境の構築情報を登録するコマンドを実行します。

Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ\MpWalker.jm\mpcmtool\bin\mpsetcluster.exe

mpsetclusterコマンドの詳細については、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。


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