Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル - UNIX/Windows(R)共通 -
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第17章 API情報> 17.4 アクション管理API【Windows版】> 17.4.1 アクション実行API

17.4.1.6 MS-Mail送信API

MS-Mail送信API(Mp_SendMSMail2)について説明します。

■記述形式

long Mp_SendMSMail2 (unsigned char *AppName,
           MpAddress *AddressList,
           int nAddressList,
           MpDataList *MailData,
           int nMailData,
           unsigned char *MailTitle,
           MpMMParam *MmailParam,
           char *ExeHost)


■機能説明

MS-Mailの送信をアクション管理サーバに要求します。

■パラメタの説明

AppName

呼び出し元のアプリケーション名のアドレスを指定します。アプリケーション名は64バイト以内で指定します。

AddressList

宛先情報構造(MpAddress)のアドレスを指定します。メールを送信するユーザ名を指定します。複数指定する場合は、配列で指定します。

nAddressList

AddressListに指定した配列数を指定します。

MailData

メール送信データ情報構造(MpDataList)のアドレスを指定します。複数のデータを送信する場合は、配列で指定します。

nMailData

MailDataに指定した配列数を指定します。

MailTitle

メールのタイトルを指定します。

MMailParam

メール送信管理情報構造(MpMMParam)のアドレスを指定します。メールを送信するための情報を指定します。NULLの場合、各項目の省略値を使用します。

ExeHost

アクションを実行するホスト名(アクション実行を選択したクライアント)のアドレスを指定します。NULLを指定した場合は、アクション環境設定画面で指定したホストでアクションが実行されます。

■復帰値

正常に要求を受け取った場合は、0以上の整数を返します。0未満の場合はエラーとなります。

MPACT_PARAMERR:
パラメタエラーです。
MPACT_NOMEMORY:
メモリ不足です。
MPACT_NOTADDRESS:
有効なメールアドレスがありません。
MPACT_NOTMOVE:
アクション管理サーバが起動されてません。
MPACT_COMFAIL:
アクション管理サーバとの通信に失敗しました。
MPACT_SYSERR:
アクション管理サーバでエラーが発生しました。
MPACT_NOTDLL:
アクション要求用DLLがロードできません。
MPACT_EXCEPT:
不当な領域のアドレスが指定されました。

■備考

■注意事項

Windows(R)2000などOutlook Expressがインストールされている場合は、MS-Mailの受信はできません。E-Mailで実施してください。

■宛先情報構造体(MpAddress)の形

typedef struct MpAddress_tag {  
    int type ;                // addressに指定したアドレスの種別
    unsigned char *address ;  // メールアドレス/宛先名のアドレス
    char *addrid ;            // Systemwalker Centric Managerのアドレ
                              // ス帳
                              //ファイルの論理名のアドレス
} MpAddress ;  

◆type

addressに指定したアドレスの種別を指定します。

TYPE_ADDRESS:
送信先のメールアドレスです。
TYPE_NAME:
宛先名です。

◆address

メールアドレスまたは宛先名のアドレスを指定します。

◆addrid

TYPE_NAMEを指定した場合に、宛先名に対応するSystemwalker Centric Managerのアドレス帳ファイルの論理名のアドレスを指定します。

■メール送信データ情報構造体(MpDataList)の形

typedef struct MpDataList_tag {  
    int type ;             // dataに指定するデータの種別
    unsigned char *data ;  // メモリデータ/ファイル名のアドレス
} MpDataList ;  

◆type

dataに指定するデータの種別を指定します。

TYPE_LMEMORY:
メモリデータです。
TYPE_FILENAME:
ファイル名です。
TYPE_TEMPFILE:
ファイル名(メール送信が正常終了した後、アクション管理がファイルを削除する)です。

◆data

TYPE_LMEMORYの場合は、1028バイト以内で指定したメモリデータのアドレスを指定します。

TYPE_FILENAMEおよびTYPE_TEMPFILEの場合は、MAX_PATH以内で指定したファイル名のアドレスを指定します。

■メール送信管理情報構造体(MpMMParam)の形

typedef struct MpMMParam_tag {    
    char *Profile ;  // ユーザ名のアドレス
    char *Password ; // ユーザのパスワードのアドレス
} MpMMParam ;  

◆Profile

ログオンするユーザ名のアドレスを指定します。NULLを指定した場合は、省略値を使用します。

◆Password

ログオンするユーザのパスワードのアドレスを指定します。NULLを指定した場合は、省略値を使用します。

■プログラム例

MS-Mail送信APIのプログラムを以下に示します。

 

#include "f3crhxac.h"

unsigned char *AppName = "MS-Mail送信API" ;  // 依頼元アプリケーション名
MpAddress addr[2] ;                         // 送信先アドレス格納域
int naddr ;
MpDataList data[2] ;
int ndata ;
unsigned char *Title   = "システム異常通知" ;  // メールタイトル
MpMMParam  MailPrm = NULL ;                    // 省略値を使用
long lrc ;

addr[0].type = TYPE_ADDRESS ;               // ユーザ operaterとuser01
addr[0].address = "operater" ;              // にメッセージを送信する
addr[1].type = TYPE_ADDRESS ;
addr[1].address = "user01" ;
naddr = 2 ;

data[0].type = TYPE_LMEMORY ;                   // 送信データの設定
data[0].data = "異常が発生しました。\r\n詳細は添付ファイルを参照してください。\r\n" ;
data[1].type = TYPE_FILENAME ;
data[1].data = "D:\\TEMP\\ERR001.LOG" ;
ndata = 2 ;

lrc = Mp_SendMSMail2(AppName,addr,naddr,data,ndata,Title,MailPrm,NULL) ;
if ( lrc < 0 ) {
    /* エラー処理 */
}

/* 正常終了 */

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