Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル - UNIX/Windows(R)共通 -
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第10章 業務連携コマンド【UNIX版】> 10.2 クライアント業務連携コマンド

10.2.5 fctrlcli ファイル操作コマンド

■記述形式

fctrlcli HostName {/delete | /rename | /mkdir | /rmdir}
     /f:FilePathName [/fn:FileName] [/un:UserName]
     [/lg:LoginGroup] [/rc:nn /ri:nnnn]

■機能説明

クライアント上のファイルまたはディレクトリを操作するコマンドです。ファイル操作では、ファイルの削除およびファイル名を変更することができます。ディレクトリ操作では、ディレクトリを作成および削除することができます。Windowsのディレクトリ共有を利用したファイル操作(Windows共有方式)、またはFTPによるファイル操作(FTP方式)でファイルを操作します。

リモートファイルの操作のみを行う場合は、Systemwalker Operation Managerがインストールされていない操作先サーバを操作することもできます。

■パラメタ

HostName

ファイル操作元のクライアントのホスト名を指定します。HostNameに、半角英数字15文字以内でホスト名を指定してください。空白文字を含む場合は、ダブルクォーテーション「”」で囲んでください。

◆/delete

ファイルを削除します。

◆/rename

ファイル名を変更します。

◆/mkdir

ディレクトリを作成します。

◆/rmdir

ディレクトリを削除します。

◆/f:FilePathName

対象のファイルまたはディレクトリのパス名を指定します。/deleteまたは/renameの指定の場合は、ワイルドカードも指定できます。

ワイルドカードは、シェルによって特別な意味を持つ文字(「*」など)があるため、必要に応じてFilePathNameを一対の引用符(「'」または「"」)で囲む必要があります。

FilePathNameに、URL形式のファイルのパス名を次のいずれかの方法で指定してください。パス名は255文字以内で指定し、空白文字を含む場合はダブルクォーテーション「”」で囲んでください。

ローカルドライブパス指定:
ドライブ名を含んだパス名を指定します。

“file://”文字列に続いて、任意のファイルのパス名を指定します。

例)  file://c:\database\database.db

ユニバーサルパス指定(Windows共有方式):
“\\コンピュータ名\共有名”の形式でパスを指定します。コンピュータ名はWindowsのコンピュータ名を半角英数字15文字以内で指定してください。共有名は80バイト以内で指定してください。

“file://”文字列に続いて、任意のファイルのパス名を指定します。

例)  file://\\foo\share\database\database.db

FTPサーバ上のパス指定(FTP方式):
FTPサーバに対するパス名を指定します。

パス名は、フルパスまたはFTPでログイン時のカレントディレクトリからの相対パスで指定することができます。“ftp://”文字列に続いて、“サーバ名/任意のファイルのパス名”の形式で指定します。

例)フルパスで指定する場合:

ftp://foo.bar.com//usr/database/database.db

  相対パスで指定する場合:

ftp://foo.bar.com/database/database.db

◆/fn:FileName

変更先のファイル名を指定します。ワイルドカードも指定できます。

ワイルドカードは、シェルによって特別な意味を持つ文字(「*」など)があるため、必要に応じてFileNameを一対の引用符(「'」または「"」)で囲む必要があります。

FileNameに、ファイル名を255文字以内で指定します。空白文字を含む場合はダブルクォーテーション「”」で囲んでください。

本パラメタは、/renameを指定した場合のみ有効です。

◆/un:UserName

FilePathNameで指定したファイルまたはディレクトリにアクセスするユーザ名を指定します。

UserNameには、パスワード管理簿にあらかじめ設定したユーザ名を指定します。UserNameが半角英数字20文字以内になるように指定してください。空白文字を含む場合は、ダブルクォーテーション「”」で囲んでください。

FilePathNameがローカルドライブパスまたはユニバーサルパスで指定した場合は本指定は無視されます。この場合、クライアント業務連携が動作しているクライアントにログオンしているユーザ権限でアクセスします。FTPサーバ上のパスで指定した場合は、必ず本指定を行ってください。

◆/lg:LoginGroup

パスワード管理簿のログイン定義名を指定します。LoginGroupに、ログイン定義名を256文字以内で指定します。空白文字を含む場合は、ダブルクォーテーション「”」で囲んでください。

/unの指定をした場合は必ず本指定を行ってください。

◆/rc:nn

ファイルの操作でエラーが発生した場合のリトライ回数を指定します。

nnに0〜99の整数を指定してください。それ以外の値を設定した場合は、エラーになります。省略した場合は、リトライを行いません。

◆/ri:nnnn

エラーが発生した場合のリトライ間隔を指定します。本指定は、/rc:nnで1以上を指定した場合のみ有効となります。

nnnnに0〜9999の整数を秒単位で指定してください。それ以外の値を設定した場合は、エラーになります。省略値は0です。

■復帰値

復帰値

意 味

0

正常終了

0以外

異常終了

■コマンド格納場所

Solaris

/opt/FJSVsnjss/bin

HP-UX

/opt/FHPsnjss/bin

AIX

/opt/FAIXsnjss/bin

Linux /Linux for Itanium

/opt/FJSVsnjss/bin

■記述例

クライアント“foo”に対して、クライアント上のローカルファイル“c:\database\master\database.db”を削除します。削除に失敗した場合は、60秒間隔で最大3回リトライします。

fctrlcli foo /delete /f:file://c:\\database\\master\\database.db
/rc:3 /ri:60

■処理結果

コマンドの処理が終了すると、終了時の情報を標準出力に出力します。

出力される内容を以下に示します。

[処理開始日時] YYYY-MM-DD HH:MM:SS
[クライアントホスト名] HostName
[サーバホスト/ユーザ名] サーバホスト名/ユーザ名 (***)
[リトライ回数] リトライ回数 (***)
[発生したエラー] エラーメッセージ (***)
[ファイル操作種別] 操作ファイル/ディレクトリ名 変更後ファイル名 (*)(**)
[リトライ回数] リトライ回数 (*)
[発生したエラー] エラーメッセージ (*)
[処理終了日時] YYYY-MM-DD HH:MM:SS

(*):
ワイルドカードが指定された場合、それぞれのファイルについてファイル単位で出力されます。
(**):
変更後ファイル名は、/renameが指定された場合のみ出力されます。
(***):
/unを指定した場合に出力される情報です。

[発生したエラー]には、正常終了の場合は“なし”が出力されます。強制終了やエラーの場合はメッセージが出力されます。メッセージ内容については、“Systemwalker Operation Manager メッセージ説明書”を参照してください。

[ファイル操作種別]は、“ファイル削除”“ファイル名変更”“ディレクトリ作成”“ディレクトリ削除”のいずれかが出力されます。

ファイル操作を行う前にエラーが発生した場合は、以下の形式でメッセージが出力されます。

[処理開始日時] YYYY-MM-DD HH:MM:SS
[コマンドエラー] エラーメッセージ
[処理終了日時] YYYY-MM-DD HH:MM:SS

メッセージ内容については、“Systemwalker Operation Manager メッセージ説明書”を参照してください。

■使用上の注意


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