| Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル - UNIX/Windows(R)共通 - | 
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| 第10章 業務連携コマンド【UNIX版】 | > 10.2 クライアント業務連携コマンド | 
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 fcopycli HostName /s:SourceName [/su:SourceUserName]  | 
クライアントによるファイルの転送を行います。クライアント上のファイルをサーバに転送する、またはサーバ上のファイルをクライアントへ転送するコマンドです。Windowsのディレクトリ共有を利用したファイル転送(Windows共有方式)、またはFTPによるファイル転送(FTP方式)でファイルを転送します。
ファイル転送のみを行う場合は、Systemwalker Operation Managerがインストールされていない転送先のサーバにも転送できます。
ファイルの転送を要求するクライアントのホスト名を指定します。HostNameにホスト名を半角英数字15文字以内で指定してください。
HostNameに空白文字を含む場合は、ダブルクォーテーション「”」で囲んでください。
転送元のファイルのパス名を指定します。ワイルドカードも指定できます。
ワイルドカードは、シェルによって特別な意味を持つ文字(「*」など)があるため、必要に応じてSourceNameを一対の引用符(「'」または「"」)で囲む必要があります。
SourceNameに、URL形式のファイルのパス名を次のいずれかの方法で指定してください。パス名部分は255文字以内で指定し、空白文字を含む場合は、ダブルクォーテーション「”」で囲んでください。
“file://”文字列に続いて、任意のファイルのパス名を指定します。
例 ) file://c:\database\database.db
“file://”文字列に続いて、任意のファイルのパス名を指定します。
例) file://\\foo\share\database\database.db
パス名は、フルパスまたはFTPでログイン時のカレントディレクトリからの相対パスで指定することができます。“ftp://”文字列に続いて、“サーバ名/任意のファイルのパス名”の形式で指定します。
例)フルパスで指定する場合:
ftp://foo.bar.com//usr/database/database.db
相対パスで指定する場合:
ftp://foo.bar.com/database/database.db
SourceNameで指定したファイルにアクセスするためのユーザ名を指定します。
SourceUserNameには、パスワード管理簿にあらかじめ設定したユーザ名を指定します。SourceUserNameが半角英数字20文字以内になるように指定してください。空白文字を含む場合は、ダブルクォーテーション「”」で囲んでください。
SourceNameの指定がローカルドライブパスまたはユニバーサルパス指定の場合は、本指定は無視されます。この場合、クライアント業務連携が動作しているクライアントにログインしているユーザの権限でアクセスします。
FTPサーバ上のパス指定の場合は、必ず本指定を行ってください。
転送先のファイルのパス名を指定します。ワイルドカードで指定もできます。
ワイルドカードは、シェルによって特別な意味を持つ文字(「*」など)があるため、必要に応じてDestNameを一対の引用符(「'」または「"」)で囲む必要があります。
DestNameに、ファイルのパス名をURL形式で指定してください。指定方法は/s:SourceNameと同様です。/s:SourceNameを参照してください。
既に存在するファイル名を指定した場合は、上書きされます。また、/sに指定するファイルのパス名(SourceName)と同じパス名を指定しないでください。
DestNameで指定したファイルにアクセスするためのユーザ名を指定します。
DestUserNameには、パスワード管理簿にあらかじめ設定したユーザ名を指定します。DestUserNameが半角英数字20文字以内になるように指定してください。空白文字を含む場合は、ダブルクォーテーション「”」で囲んでください。
DestNameの指定がローカルドライブパスまたはユニバーサルパスの場合は、本指定は無視されます。この場合、クライアント業務連携が動作しているクライアントにログオンしているユーザの権限でアクセスします。
FTPサーバ上のパス指定の場合は、必ず本指定を行ってください。
パスワード管理簿のログイン定義名を指定します。LoginGroupに、ログイン定義名を256文字以内で指定してください。空白文字を含む場合は、ダブルクォーテーション「”」で囲んでください。
/suまたは/duを指定した場合は必ず本指定を行ってください。
ASCIIテキストモードでファイルを転送します。本パラメタはFTP方式の場合のみ指定できます。
バイナリモードでファイルを転送します。本パラメタはFTP方式の場合のみ指定できます。
/a、/bともに指定されていない場合は、バイナリモードでファイルを転送します。
ファイルの転送でエラーが発生した場合のリトライ回数を指定します。
nnに0〜99の整数を指定してください。それ以外の値を設定した場合は、エラーになります。省略した場合は、リトライを行いません。
転送元ファイルおよび転送先ファイルにワイルドカードが指定された場合、失敗したファイルのみリトライを行います。
エラーが発生した場合のリトライ間隔を指定します。本パラメタは、/rc:nnで1以上を指定した場合に有効となります。
nnnnに0〜9999の整数を秒単位で指定してください。それ以外の値を設定した場合は、エラーになります。省略値は0です。
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 復帰値  | 
 意 味  | 
| 
 0  | 
 正常終了  | 
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 0以外  | 
 異常終了  | 
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 Solaris  | 
 /opt/FJSVsnjss/bin  | 
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 HP-UX  | 
 /opt/FHPsnjss/bin  | 
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 AIX  | 
 /opt/FAIXsnjss/bin  | 
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 Linux /Linux for Itanium  | 
 /opt/FJSVsnjss/bin  | 
クライアント“foo”に対して、クライアント上のローカルファイル“c:\database\master\database.db”をローカルファイル“d:\database\database.db”へ転送します。転送に失敗した場合は、60秒間隔で最大3回リトライします。
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 fcopycli foo /s:file://c:\\database\\master\\database.db  | 
コマンドの処理が終了すると、終了時の情報を標準出力に出力します。
出力される内容を以下に示します。
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 [処理開始日時] YYYY-MM-DD HH:MM:SS  | 
[発生したエラー]には、正常終了の場合は“なし”が出力されます。強制終了やエラーの場合はメッセージが出力されます。メッセージ内容については、“Systemwalker Operation Manager メッセージ説明書”を参照してください。
ファイルの転送を行う前にエラーが発生した場合は、以下の形式でメッセージが出力されます。
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 [処理開始日時] YYYY-MM-DD HH:MM:SS  | 
メッセージ内容については、“Systemwalker Operation Manager メッセージ説明書”を参照してください。
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 転送元ファイル  | 
 転送先ファイル  | 
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 1  | 
 ローカルパス形式  | 
 ローカルパス形式  | 
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 2  | 
 ローカルパス形式  | 
 ユニバーサルパス形式  | 
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 3  | 
 ローカルパス形式  | 
 FTPサーバパス形式  | 
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 4  | 
 ユニバーサルパス形式  | 
 ローカルパス形式  | 
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 5  | 
 ユニバーサルパス形式  | 
 ユニバーサルパス形式  | 
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 6  | 
 ユニバーサルパス形式  | 
 FTPサーバパス形式  | 
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 7  | 
 FTPサーバパス形式  | 
 ローカルパス形式  | 
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 8  | 
 FTPサーバパス形式  | 
 ユニバーサルパス形式  | 

FTPサーバ上のパス指定が可能であるかどうかの確認方法は、“fcopysvr ファイル転送コマンド”を参照してください。
日付・時刻表示が日本語の場合、OSやFTPサーバのマニュアルを参照し英語表示となるように設定してください。
なお、出荷状態の日本語Solaris 2.5 オペレーティングシステム以上に付属のFTPサーバでは、ディレクトリの日付・時刻が日本語で表示されます。上記の形式で表示するためには、/etc/default/initファイルに以下の記述を追加してください。
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 LC_TIME=C  | 
同じクライアントに対して、同時に実行するクライアント業務連携コマンドで処理するファイル数を含めて、合計500ファイル以下となるようにしてください。
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