Linkexpress 導入ガイド
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第10章 コード変換の準備(Linkexpressサーバ)> 10.3 コード変換のトラブル対処

10.3.2 トラブルシューティング集

コード変換で起きやすいトラブルと、その対処方法について説明します。

事例1)

JEFからシフトJIS(MS)へのコード変換で、‘塚’や‘那’がエラーになります。

対処1)

字形重視の変換を行っていると考えられます。

JEFの‘塚’や‘那’は、旧字体の文字が第一水準域にありますが、シフトJIS(MS)は新字体しかないため、コード変換エラーになります。
この場合、以下の対処方法があります。

  1. 代替文字に置き換わって良い場合、コード変換エラー発生時に処理を継続するよう、DB動作環境定義で指定します(詳細は「10.2.1 エラー発生時の動作」を参照してください)。
  2. 字体が変わって良い場合、コード変換テーブルを縮退変換に切り替えます(詳細は「10.2.3 コード変換テーブルの切り替え」を参照してください)。
  3. 字体が変わってはいけない場合、コード変換テーブルをカストマイズし、外字として登録します(詳細は「10.2.4 コード変換テーブルのカストマイズ」を参照してください)。

     

事例2)

コード変換を行うと、1行目のレコードで『DB15107 コード変換に失敗しました』のメッセージを出力します。

対処2)

テンプレート定義のレコードフォーマットとデータの並びに不整合があると考えられます。データの並びに合わせてテンプレート定義を設定してください(詳細は「10.2.2 バイナリ形式データのレコードフォーマット」を参照してください)。

 

事例3)

シフトJIS(MS)からJEFへのコード変換で、JIS補助漢字である‘木令’(きへんに令)いう字を変換すると、文字化けします。

対処3)

JEFには存在しない文字であるため、コード変換エラーになります。

対処方法として、以下の2種類があります。

  1. 代替文字に置き換わって良い場合、コード変換エラー発生時に処理を継続するよう、DB動作環境定義で指定します(詳細は「10.2.1 エラー発生時の動作」を参照してください)。
  2. コード変換テーブルをカストマイズし、外字として登録します(詳細は「10.2.4 コード変換テーブルのカストマイズ」を参照してください)。

     

事例4)

ホストから受信したデータのコード変換を行うと、拡張漢字で異常終了します。

対処4)

コード変換テーブルがベンダー固有文字登録未テーブルであると考えられます。

対処方法として、以下の3種類があります。

  1. 代替文字に置き換わって良い場合、コード変換エラー発生時に処理を継続するよう、DB動作環境定義で指定します(詳細は「10.2.1 エラー発生時の動作」を参照してください)。
  2. コード変換テーブルをベンダー固有文字登録済テーブルに切り替えます(詳細は「10.2.3 コード変換テーブルの切り替え」を参照してください)。
  3. コード変換テーブルをカストマイズし、外字として登録します(詳細は「10.2.4 コード変換テーブルのカストマイズ」を参照してください)。

     

事例5)

変換できない文字があってもコード変換処理を継続させたいのですが、『DB15107:コード変換に失敗しました』が出力され、処理が中断します。

対処5)

DB動作環境定義で、『CHARACTER_CONVERT_ERROR:CONTINUE』を指定してください(詳細は「10.2.1 エラー発生時の動作」を参照してください)。

 

事例6)

DB動作環境定義ファイルの指定方法を教えてください。

対処6)

環境変数LXDBENVにDB動作環境定義ファイルを絶対パスで指定してください(詳細は「10.2.1 エラー発生時の動作」を参照してください)。

 

事例7)

lxcnvcdコマンドを多重で実行した際、『DB13002 アクセスエラーが発生しました
- CreateFile 3(ERROR_PATH_NOT_FOUND)』のメッセージを出力します。

対処7)

テンプレート定義ファイルのTemplateセクションに指定したテンプレート名が、重複していると考えられます。コード変換を多重で実行する場合は、テンプレート名が重複しないよう指定してください(詳細は「10.2.2 バイナリ形式データのレコードフォーマット」を参照してください)。


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