Linkexpress クラスタシステム導入説明書
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付録A コマンドリファレンス

A.1 lxclsetupコマンド

■名称

クラスタセットアップコマンド

■形式

クラスタ環境設定
   lxclsetup -m 切替えディスクのマウントポイント
             -n リソース名
             -S|-M|-U
           [-l 2|3|B]
  ノンクラスタ環境復元
    lxclsetup -r 

■機能説明

lxclsetupコマンドは、クラスタ運用にするために切替えディスクにLinkexpressの資産*1を移動します。また、状態遷移プロシジャの登録およびリソースの登録を行います。

各ノードで、1回実行してください。

*1:Linkexpressの資産については、"C.3 切替えディスク上のLinkexpressの資産"を参照してください。

■オプションの意味

◆-m 切替えディスクのマウントポイント

切替えディスクとなるマウントポイント名を指定します。

例)/cluster1

◆-n リソース名

PRIMECLUSTERまたはSafeCLUSTERへ登録するLinkexpressのリソース名を指定します。

例)lnkexp

◆-S|-M|-U

-S : スタンバイ運用の待機ノードでの実行時に指定します。

-M : スタンバイ運用の運用ノードでの実行時に指定します。

-U : Linkexpressの資産の移動のみ行い、状態遷移プロシジャの登録およびリソースの登録を行いません。lxclsetrscコマンドを併用する、または、バージョンアップ等の場合に、指定します。

◆[-l 2|3|B]

リソースクラスを変更する場合に指定します。

本オプション省略時は、"SystemState3"になります。

2:SystemState2

3:SystemState3

B:BasicApplication

例)-l B

◆-r

ノンクラスタ環境への復元の場合、指定します。

■復帰値

0 : 正常終了

0以外 : 異常終了

■注意事項

lxclsetupコマンドの実行について

lxclsetupコマンドはLinkexpressをインストール後2回以上実行しないでください。2回以上実行した場合、Linkexpressの資産の移動を正常に行えません。

2回以上実行した場合は、Linkexpressを削除および再インストールし、lxclsetupコマンドを実行してください。Linkexpressの削除および再インストールの詳細は、インストールガイドの"5.インストール手順"を参照してください。

クラスタ環境設定について

クラスタ環境設定では、以下の処理が実施されます。

  1. Linkexpressの資産を切替えディスクに移動
  2. 状態遷移プロシジャの登録(clsetprocを実行)
  3. Linkexpressのリソースを登録(claddprocrscを実行)

ノンクラスタ環境復元について

ノンクラスタ環境復元の手順は以下のとおりです。

1. クラスタ環境設定で移動したディレクトリを復元します。各ファイルについては、移動しません。

# lxclsetup -r

2.Linkexpressを削除し、再インストールします。
Linkexpressの削除および再インストールの詳細は、インストールガイドの"5.インストール手順"を参照してください。

なお、オプションは、状態遷移プロシジャおよびリソースの削除は実施しません。"PRIMECLUSTER 導入運用手引書"または"SafeCLUSTER 導入運用手引書"を参照の上、実施してください。

■指定例

以下に指定例を示します。なお、本文中に使用する各種指定値は、次のとおりです。

切替えディスクのマウントポイント:/cluster1

リソース名:lnkexp

・ 運用待機の運用ノードで、クラスタ環境設定を行う場合

# lxclsetup -m /cluster1 -n lnkexp -M

・ 運用待機の待機ノードで、クラスタ環境設定を行う場合

# lxclsetup -m /cluster1 -n lnkexp -S

・ Linkexpressの資産を切替えディスクに移動を行う場合

# lxclsetup -m /cluster1 -U

・ 運用待機で、ノンクラスタ環境復元の場合

# lxclsetup -r


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