Apcoordinator ユーザーズガイド |
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第2部 Apcoordinatorコアの機能 | > 第5章 アプリケーションログ |
高信頼性ログ機能は、ログをデータベースに格納する機能です。 ここでは、高信頼性ログの機能と運用パターンについて説明します。
高信頼性ログ機能には、以下の特長があります。
サイクリックな格納構造によって、エンドレスにファイル管理ができます。この格納構造には、以下の特長があります。
高信頼性ログ機能は、以下の機能によって、トランザクションに一貫性のあるログ取得を実現します。
なお、システム構成(接続方法)によって、業務処理の結果情報を示すユーザログの取得方法には、以下の違いがあります。
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ユーザログの取得 |
ユーザログの書込み確定 |
トランザクション結果の自動出力 |
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○ |
○ |
○ |
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○ |
○ |
× |
上記のパターン1〜3は、“運用操作のパターン”で説明しているパターン1〜3を示しています。
データベースサーバでのユーザログの取得は、パターン1およびパターン2の形態です。
パターン1では、業務データベースのトランザクション処理結果に連動して、トランザクションの結果ログをシステムが自動的に出力します。
パターン2では、情報レコードログの自動出力は行いません。
なお、ユーザログは業務トランザクションの結果に関わらず出力は保証されます。
パターン2の場合、XA制御を利用して、業務結果ログの自動取得やログの自動保証を行います。なお、本バージョンでは、業務データベースがOracleの場合、XA制御を利用した整合性保証機能はサポートしていません。
業務データベースがない場合は、本製品に含まれている高信頼性ログServer機能を利用してログを取得することができます。
高信頼性ログServer機能でのユーザログの取得は、パターン3の形態です。
この形態では、アプリケーションのログをユーザログとして採取していくもので、ログ確定によって採取したユーザログを保証していくものです。
高信頼性ログの書込みは、データベース更新で培われた高い信頼性をベースとした技術で実装されています。
以下の場合も、トランザクションの完了またはログの書込み確定が行われたユーザログの書込みは保証されます。
ユーザログテーブルの論理定義で格納順番号を指定することによって、格納順番号をユーザログレコードに自動付加します。これをもとにソート処理を行うことで、書込み順にログを参照することが可能となります。ソート処理はユーザが行ってください。
高信頼性ログ機能の運用には、システム構成によって、以下の3つのパターンが考えられます。
注) HUBサーバとは、業務システムの統合や拡張性・柔軟性・高可用性を実現するために、送信送受信業務代行、複数HUB連携、各種フォーマット変換などを行うためのサーバです。本章ではデータベースを配置しないサーバで、ユーザログの取得要件が高い代表的なサーバという位置付けで例として記述しています。
以下に、それぞれの運用パターンのシステム構成図を示します。
業務データベースがSymfoware Serverの場合は、Symfoware Serverの機能を利用して信頼性の高い高信頼性ログ機能の運用を行うことができます。
なお、本バージョンでは、業務データベースがOracleの場合、XA制御を利用した整合性保証機能はサポートしていません。
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