Systemwalker Centric Manager クイックガイド - UNIX/Windows(R)共通 -
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目次
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7.1 ノードの異常を監視する
Systemwalker Centric Managerは、システムの各ノードを監視します。監視状況は、[Systemwalkerコンソール]で把握することができます。
何らかの異常が発生した場合は、イベントとして通知され、[Systemwalkerコンソール]の[監視イベント一覧]に表示されます。[監視マップ]や[監視イベント一覧]で異常の内容を確認し、リモート操作によって障害を復旧します。復旧後は、該当するイベントを対処済みにします。
本章では、[Systemwalkerコンソール]で行う、基本的な操作について説明します。本書で取り上げない機能や操作方法については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”および“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”を参照してください。
■監視マップで異常を確認する
◆Systemwalkerコンソールを起動する
- 運用管理サーバ、または運用管理クライアントで、[スタート]メニューから[プログラム]−[Systemwalker Centric Manager]−[Systemwalkerコンソール]を選択します。
- [機能選択]メニューで、[Systemwalkerコンソール[監視]]ウィンドウに切り替えます。

[Systemwalkerコンソール[監視]]ウィンドウは、3つのサブウィンドウと2つのオプションウィンドウから構成されます。
[Systemwalkerコンソール[編集]]ウィンドウを表示した場合は、オプションウィンドウや[監視イベント一覧]サブウィンドウは表示されません。
◆監視イベント種別の絞り込みを行う
[監視イベント種別]ウィンドウ上のボタンをクリックし、通知される監視イベント種別を絞り込みます。
- [ツリー選択]で[ノード一覧]を選択し、ノード一覧ツリーを表示します。
- [表示]メニューから[監視イベント種別ウィンドウの表示]を選択し、[監視イベント種別]ウィンドウを表示します。

- 監視イベント種別を選択します。
◆通知されたイベントを確認する
障害が発生すると、[監視イベント一覧]にメッセージが表示されます。[監視イベント一覧]に表示されたメッセージを監視イベントといいます。
[業務管理]ツリー、[ノード管理]ツリー、[ノード一覧]ツリーのいずれのツリーでも、イベントが発生したノードを含むフォルダ、およびすべての上位フォルダは、赤く点灯します。
[監視マップ]では、ノードに“×”マークが表示されます。リスト表示すると、障害の発生したノードの背景が赤色表示されます。
[監視イベント種別]ウィンドウでは、発生した障害(監視イベント)の種別に応じて、“×”マークが表示されます。
[トラブルバー]の重要度、状態アイコンにマウスカーソルを移動すると、ツールチップに重要度、状態のイベント件数が表示されます。[トラブルバー]のアイコンをクリックすると、クリックした分類のイベントが絞り込まれて表示されます。

■イベント一覧で異常を確認する
[Systemwalkerコンソール]で障害の発生を確認したら、次に、障害の原因を調査します。
監視イベントの対処状況を判断する
[監視イベント一覧]の[状態]欄は色分けして表示され、各監視イベントの状態を知ることができます。各アイコンの意味は、トラブルバーに表示されています。

- [未対処]:監視イベントが確認されていない、または対処されていない状態です。
- [保留]:監視イベントは確認されたが、対処を保留にしている状態です。
- [調査中]:[監視イベント:対処]ダイアログボックスを開き、監視イベントを調査している状態です。
- [対処済]:監視イベントが対処された状態です。
- [返答済]:監視イベントが返答された状態です。
監視イベントの詳細を参照する
障害の原因を調査するために、[監視イベント一覧]のメッセージを参照します。
[監視イベント一覧]のメッセージは、水平スクロールバーを操作し、メッセージの内容を参照します。または、[監視イベント一覧]のイベントをダブルクリックし、[監視イベント:対処]画面の[メッセージ]の内容を参照し、メッセージの意味、対処方法を調べます。
メッセージの内容に応じて、以下のような調査を行い、障害に対処します。
- 被監視サーバがWindowsの場合は、リモートコマンドまたはリモート操作を使用し、イベントの原因を調査します。
- 被監視サーバがUNIXの場合は、リモートコマンドまたはtelnetにより、イベントの原因を調査します。
- トラブルが発生しているノードのシステムの構成情報(インベントリ情報)を調べ、ディスク状況やソフトウェアのインストール状態を確認します。
- ネットワークの管理情報テーブルであるMIB情報を収集し、ネットワークに関する各種状況を把握します。例えば、単位時間当たりにノードが受信したIPパケット数のカウンタを収集する情報を取得し、ネットワークの負荷を調査します。
- トラブル発生のノードを中心としたトラフィック状況を調査し、負荷の高い回線やノードの詳細情報を調査します。
■リモート操作で復旧する
障害の原因が判明したら、リモート操作で復旧します。
リモート操作には、以下の種類があります。
- リモートコマンド:監視対象のノードに対してコマンドを実行することができ、実行したコマンドの結果を確認することができます。
- リモート操作機能【Windows】:運用管理サーバからリモート操作クライアントがインストールされた監視対象ノードを、通常のマウス操作、キーボード操作と同じように操作できます。
- telnet【UNIX】:被監視サーバ(業務サーバ)にtelnetして操作を行います。
◆リモートコマンドを実行する
リモートコマンドの実行には、2とおりの方法があります。
- 任意のコマンドを実行する場合
- 定型的にコマンドを実行する場合
ここでは、“set”コマンドを例にして、業務サーバ上の環境変数を調べる手順について説明します。
任意のコマンドを実行する
- 運用管理サーバ、または運用管理クライアントで、[Systemwalkerコンソール]を起動します。
- [Systemwalkerコンソール[監視]]ウィンドウに切り替えます。
- [ツリー選択]で[ノード一覧]を選択し、ノード一覧ツリーを表示します。
- リモートコマンドを実行するサーバ(業務サーバ)を[監視マップ]から選択します。

- [操作]メニューから[指定オブジェクト]−[リモートコマンド]を選択します。
→[リモートコマンド]画面が表示されます。

- [実行コマンド]ボックスに実行するコマンド(set)を直接指定し、[実行]ボタンをクリックします。

- [コマンド結果]で結果を確認し、[操作]メニューから[終了]を選択します。
- [Systemwalkerコンソール[監視]]ウィンドウの[機能]メニューから[終了]を選択します。
定型的にコマンドを実行する
使用頻度の高いコマンドなどをあらかじめ登録しておくと、プルダウンメニューから選択するだけで実行できて便利です。定型的にコマンドを実行する方法を、以下の順序で説明します。
リモートコマンドの登録
- 運用管理サーバ、または運用管理クライアントで、[Systemwalkerコンソール]を起動します。
- [Systemwalkerコンソール[監視]]ウィンドウに切り替えます。
- [ツリー選択]で[ノード一覧]を選択し、ノード一覧ツリーを表示します。
- [操作]メニューから[操作メニューの登録]を選択します。
→[操作メニュー登録]画面が表示されます。

- [リモートコマンド]タブを選択し、[追加]ボタンをクリックします。
→[リモートコマンド設定(追加)]画面が表示されます。

- 以下のように設定し、[OK]ボタンをクリックします。
- [メニュー項目]:システム環境変数の表示
- [コマンドライン]:set
→[操作メニュー登録]画面が表示されます。

- [一覧]に追加されたことを確認し、[OK]ボタンをクリックします。
→以下のメッセージボックスが表示されます。

- [OK]ボタンをクリックします。
- [Systemwalkerコンソール]を再起動します。
リモートコマンドの実行
- 運用管理サーバ、または運用管理クライアントで、[Systemwalkerコンソール]を起動します。
- [Systemwalkerコンソール[監視]]ウィンドウに切り替えます。
- [ツリー選択]で[ノード一覧]を選択し、ノード一覧ツリーを表示します。
- 設定したリモートコマンドを実行するサーバ(業務サーバ)を[監視マップ]から選択します。

- [操作]メニューから[指定オブジェクト]−[リモートコマンド]を選択します。
→[リモートコマンド]画面が表示されます。

- [コマンド一覧]ボックスで、以下を選択します。
[コマンド一覧]:システム環境変数の表示
- [実行]ボタンをクリックします。
- [コマンド結果]で結果を確認し、[操作]メニューから[終了]を選択します。
- [Systemwalkerコンソール[監視]]ウィンドウの[機能]メニューから[終了]を選択します。
リモート操作機能を使用すると、運用管理サーバからリモート操作クライアントがインストールされた監視対象ノードを、通常のマウス操作、キーボード操作とほぼ同じように操作できます。
ここでは、リモート操作を使用して、業務サーバの画面を運用管理サーバ上で操作する方法について以下の順序で説明します。
- リモート操作クライアントの起動
- リモート操作エキスパートによる業務サーバの操作
リモート操作クライアントの起動
業務サーバ上では、リモート操作クライアントを起動します。
- [スタート]メニューから[プログラム]−[Systemwalker Centric Managerリモート操作]−[リモート操作クライアント]を選択します。
- 以下のメッセージボックスが表示されるので、起動していることを確認します。


新規にインストールすると、リモート操作クライアントがサービスとして自動起動します。他の起動方式を使用する場合は、“Systemwalker Centric Manager使用手引書 監視機能編”を参照してください。
リモート操作エキスパートによる業務サーバの操作
運用管理サーバ上のリモート操作エキスパートで、業務サーバ上のリモート操作クライアントに接続し、業務サーバを操作します。
- 運用管理サーバで[Systemwalkerコンソール]を起動します。
- [Systemwalkerコンソール[監視]]ウィンドウに切り替えます。
- [ツリー選択]で[ノード一覧]を選択し、ノード一覧ツリーを表示します。
- [監視マップ]から操作対象(業務サーバ)を選択します。

- [操作]メニューから[指定オブジェクト]−[リモート操作]を選択します。
→リモート操作クライアントとの接続に成功すると、業務サーバの画面イメージが表示されます。

メッセージボックスで“既にLive Help Clientが起動しています。Live Help Expertを起動するためには、Live Help Clientを終了してください。”と表示された場合は、リモート操作クライアントを一旦終了してから再度セッションを開始してください。
- リモートで業務サーバの操作を行います。
- 操作が完了したら、[セッション]メニューから“抜ける”を選択します。
被監視サーバ(業務サーバ)にtelnetして操作を行います。
- [Systemwalkerコンソール[監視]]ウィンドウの[監視マップ]で、対象ノード(業務サーバ)を選択します。

- [表示]メニューから[操作ウィンドウの表示]を選択し、[操作]ウィンドウの[telnet]を選択します。
- [telnet]ウィンドウで、業務サーバのユーザ名とパスワードを入力し、操作を行います。
■イベントを対処済にする
イベントを対処したら、監視イベントを対処済みにします。
対処済みにするには、1件ずつ処理する方法と、複数の監視イベントを一括して処理する方法があります。ここでは、1件ずつ処理する方法を説明します。複数の監視イベントを一括して処理する場合は、[イベント]メニューから[監視イベントの一括対処]を選択します。詳細については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”を参照してください。
- 運用管理サーバ、または運用管理クライアントで、[Systemwalkerコンソール]を起動します。
- [Systemwalkerコンソール[監視]]ウィンドウに切り替えます。
- [ツリー選択]で[ノード一覧]を選択し、ノード一覧ツリーを表示します。
- 監視イベント一覧のイベントから、対処を行うイベントを選択します。
- 選択したイベントをダブルクリックします。
→[監視イベント:対処]ダイアログボックスが表示されます。

- [基本]タブを選択し、以下の情報を入力後、[対処]ボタンをクリックします。
- [対応者]:システム管理者
- 必要に応じて、[メモ]にコメントを入力します。
- 監視イベント一覧のイベントの[状態]が[未対処]から[対処済]に変わっていることを確認します。

[監視イベント:対処]ウィンドウの[メッセージ説明]タブには、ユーザが定義した説明を表示することができます。
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