Systemwalker Centric Manager クイックガイド - UNIX/Windows(R)共通 - |
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第6章 運用前に必要な設定 |
資源配付テンプレートを利用した資源配付機能の設定方法について説明します。
資源配付テンプレートを利用すると、資源配付の初期導入時に必要となる環境設定(配付経路、結果通知スケジュール、運用パラメタなど)を資源配付の経験がない利用者でも簡単に行うことができ、環境設定後すぐに以下の運用を開始できます。
資源配付テンプレートを使用して資源配付システムを構築する場合、接続構成とOSの関係、および使用できる機能は以下のとおりです。
|
OS構成 |
||||||||
接続構成 |
運用管理サーバ |
Windows |
Windows |
Windows |
Windows |
Solaris |
Solaris |
Solaris |
Solaris |
業務サーバ(注1) |
Windows |
Windows |
Solaris |
Solaris |
Windows |
Windows |
Solaris |
Solaris |
|
クライアント(注2) |
Windows |
− |
Windows |
− |
Windows |
− |
Windows |
− |
|
機能 |
資源の配付 |
○ |
○ |
△(注3) |
× |
× |
× |
× |
× |
インベントリ収集 |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
−:クライアントはありません。(“運用管理サーバ−業務サーバ”の構成です。)
○:使用できます。
×:使用できません。
△:クライアントに対してだけ、使用できます。
注1) 配付対象の業務サーバは、200台以下です。
注2) 運用管理クライアントは、“資源の配付”および“インベントリ収集”の対象システムではありません。
注3) Solaris/Linuxサーバは、クライアント用資源を中継配付するために設置されています。Solaris/Linuxサーバへの資源の適用はできません。
本マニュアルでは、運用管理サーバ配下に業務サーバとクライアントが接続されたシステム構成での、資源配付テンプレートによる環境設定について説明します。
注) 業務サーバがUNIXの場合、資源を業務サーバに適用することはできません。
資源の適用結果通知、およびインベントリ通知のスケジュールを、時系列で説明します。結果通知中はネットワークの負荷が高くなりますので、結果通知の時間を避けて資源配付を行ってください。
図内番号 |
契機時間 |
イベント |
---|---|---|
1. |
月曜日 8:00 |
運用管理サーバでインベントリ情報を収集します。 |
2-1 |
毎日 10:00〜13:00 |
業務サーバから運用管理サーバに、業務サーバとクライアントでの資源の適用結果を通知します。 2-2の適用結果通知完了後から翌日10時までの間で適用した資源が対象です。 10時から13時の間に適用した資源が、適用結果通知開始前に適用完了している場合は、2-1で通知されます。 |
2-2 |
毎日 16:00〜19:00 |
業務サーバから運用管理サーバに、業務サーバとクライアントでの資源の適用結果を通知します。 2-1の適用結果通知完了後から16時までの間で適用した資源が対象です。 16時から19時の間に適用した資源が、適用結果通知開始前に適用完了している場合は、2-2で通知されます。 |
3. |
月曜日 12:00〜12:30 |
クライアントでインベントリ情報を収集し、収集した情報を業務サーバに通知します。 |
4. |
月曜日 12:30 |
業務サーバでインベントリ情報を収集します。 |
5. |
月曜日 13:00〜16:00 |
業務サーバから運用管理サーバに、業務サーバとクライアントのインベントリ情報を通知します。 |
資源配付テンプレートを利用した資源配付機能の設定作業の流れを説明します。
Microsoft Excel 2000以降がインストールされているPC上で資源配付テンプレートを起動し、必要な項目を設定します。設定した情報をもとに、環境定義用実行ファイルが生成されます。
環境定義用実行ファイルは、Windowsサーバ用とUNIXサーバ用の2種類があります。
環境定義用実行ファイルを、運用管理サーバおよび業務サーバ上の任意のフォルダに複写します。
Systemwalker Centric Managerがインストールされた各サーバ(運用管理サーバ、業務サーバ)上で環境定義用実行ファイルを実行することにより、各サーバでの資源配付機能の設定が完了します。
各クライアントに資源配付クライアントをインストールします。インストール時に資源配付のセッション開設のための情報を設定します。
セッション開設情報の設定方法については、“クライアントのインストール”を参照してください。
各クライアントで資源配付(ダウンロード)を実行することにより、クライアントでの資源配付機能の設定が完了します。
\tool\drms\drmsdef-templete.xls
→以下の画面が表示されます。
→[運用構成の選択]画面が表示されます。
資源配付を使用する目的、サーバのOS種別、およびクライアントの有無を選択します。[使用目的]により、選択できるサーバのOS種別が異なります。
[次へ]ボタンをクリックすると[運用構成の選択]メニューには戻れません。
[次へ]ボタンをクリックした後に[運用構成の選択]をやり直す場合は、資源配付テンプレートの設定を保存せずに一旦終了し再度起動してください。
→以下の画面が表示されます。
[ホスト名]は、英数字128文字以内のASCIIで指定してください。記号および全角文字は、使用できません。また、大文字と小文字は区別されません。
業務サーバ数の操作について
業務サーバ数の操作は、必ず、[業務サーバの追加]ボタン、および[業務サーバの削除]ボタンのクリックで実行してください。上記の方法以外で行や列の追加や削除を行った場合は、テンプレートからの定義情報出力が正しく行われません。
以下のチェックが行われます。
誤りを検出した場合、以下のメッセージボックスが表示され、間違っている箇所のセルに色がつきます。
→環境定義用実行ファイルの出力完了後、[設定完了]画面が出力されます。
資源配付テンプレートの保存ファイルと環境定義用実行ファイルは、指定したディレクトリ配下に作成される、「drmsdef+通番(001,002,…))」の名称のディレクトリに出力されます。
OS |
資源配付テンプレートファイル名 |
環境定義用実行ファイル名(注) |
---|---|---|
Windows |
drmsdef-templete.xls |
drmsdef-運用管理サーバ名.bat |
UNIX |
drmsdef-運用管理サーバ名.sh |
注)環境定義用実行ファイルは、[運用構成の選択]画面で選択したOS構成に従って、Windows用とUNIX用の2ファイルが出力されます。複数のOSが混在する構成の場合、使用するOSに対応したファイルを選択してください。
複写先にネットワークドライブ上のディレクトリは指定しないでください。
→環境定義用実行ファイルの実行が完了すると以下のメッセージが出力され、サーバ上に資源配付の環境が作成されます。
environment definition was completed. |
環境定義用実行ファイルによって設定される値の詳細については、“資源配付テンプレートでの設定値”を参照してください。
環境定義用実行ファイルの実行は、Systemwalker Centric Managerのインストール完了後に行ってください。
資源配付テンプレートで業務サーバに定義された内容は、以下の操作で確認できます。
[通知スケジュール]タブの選択に失敗する場合は、業務サーバで環境定義用実行ファイルを実行していないことが原因です。対象の業務サーバで、環境定義用実行ファイルを実行してください。
[機能種別]で“インベントリ情報通知”を選択すると、インベントリ情報の通知スケジュールが以下のように表示されます。
各クライアントで、[スタート]メニューから[プログラム]-[Systemwalker Centric Manager]-[資源配付クライアントダウンロード]を選択し、ダウンロードを実施します。
ダウンロード終了後に、表示される[処理結果]ウィンドウで処理結果を確認します。
ダウンロード実行時にエラーが発生した場合は、出力されるエラーメッセージ(KZBYxxx)について、“Systemwalker Centric Manager メッセージ説明書”を参照して対処してください。
ダウンロードが完了すると、クライアントの環境設定が完了します。以降、クライアントへのダウンロードはクライアント起動時に自動的に行われます。
各サーバ(運用管理サーバ、業務サーバ)で環境定義用実行ファイルを実行した後、一部の定義は、資源配付テンプレートを使用して変更することが可能です。ただし、環境定義用実行ファイルを実行後、運用が開始された環境(資源の登録や配付を行った環境)では、資源配付テンプレートを利用した環境の変更は行わないでください。
資源配付テンプレートを利用して変更が可能な項目は、以下の2項目です。
上記以外の項目について変更する場合は、以下のどちらかの方法で行ってください。
詳細は、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 資源配付機能編”を参照してください。
定義の変更方法について説明します。
前回の資源配付テンプレートの操作で保存したファイルを起動します。保存ファイルは、環境定義用実行ファイルの出力先に指定したディレクトリに、「drmsdef-templete.xls」(Excel2007以降を使用した場合は「drmsdef-templete.xlsm」)のファイル名で格納されています。
→以下の画面が表示されます。
→以下の画面が表示されます。
IPアドレスを変更することはできません。
→環境定義用実行ファイルは資源配付テンプレートの保存ファイルと共に、選択したディレクトリ配下に作成される、「drmsdef+通番(001,002,…)」の名称のディレクトリに出力されます。
UNIX版の場合は、複写したファイルに実行権を付加してください。
環境定義用実行ファイルは、コマンドプロンプトから実行してください。
→環境定義用実行ファイルの実行が完了すると以下のメッセージが出力され、サーバ上に資源配付の環境変更が完了します。
environment definition was completed. |
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