Systemwalker Centric Manager クイックガイド - UNIX/Windows(R)共通 -
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第3章 運用管理サーバの環境構築> 3.2 運用管理サーバの環境構築手順【Linux版】

3.2.3 データベースの作成

運用管理サーバのインストールを行った後、運用管理サーバを動作させるための環境作成が必要です。環境作成を行うためには、システム管理者(スーパーユーザ)でログインする必要があります。

運用管理サーバの環境作成の手順を以下に示します。

フレームワークデータベースを作成する

  1. 以下のコマンドにより、運用管理サーバの環境作成を開始します。

    /opt/systemwalker/bin/MpFwSetup

    [セットアップメニュー]が表示されます。

  2. [セットアップメニュー]で“1”([Systemwalker Centric Manager環境作成])を選択します。

    フレームワークのデータベースを作成する準備が完了していることを確認する画面が表示されるので、“y”を入力します。

    過去に通信環境を構築していた場合、確認画面が表示されますが、問題がなければ“y”を入力し、処理を続けます。

  3. ObjectDirectorのポート番号を設定します。

    ObjectDirectorで使用するポート番号を入力します。

    デフォルトの設定を使用する場合は入力画面でENTERキーを押します。

  4. Systemwalker Centric Managerの管理ドメイン名を設定します。

    [管理ドメイン名]は、以下の条件を満たしている必要があります。

    省略した場合、管理ドメイン名にはホスト名を指定したものとみなされます。ホスト名に英数字以外の文字が含まれている場合は、省略できません。

  5. データベース用デバイの詳細を設定します。

    【Red Hat Enterprise Linux AS (v.4 for Itanium) または Red Hat Enterprise Linux (v.4 for x86) の場合】

    以下のデータベースを作成するパーティションのデバイス名を入力します。

    使用するパーティション

    パーティションの指定形式

    備考

    RDB管理情報デバイス

    • ブロック型デバイス(/dev/dsk/〜)
    • 任意のディレクトリ配下

    (注1)

    RDBディクショナリ用デバイス

    • キャラクタ型デバイス=ローデバイス(/dev/raw/raw〜)

     

    • ext2レギュラーファイル
    • ext3レギュラーファイル

    (注2)

    RDBログファイル用デバイス

    • キャラクタ型デバイス=ローデバイス(/dev/raw/raw〜)

     

    • ext2レギュラーファイル
    • ext3レギュラーファイル

    (注2)

    データベーススペース用デバイス

    • キャラクタ型デバイス=ローデバイス(/dev/raw/raw〜)

     

    • ext2レギュラーファイル
    • ext3レギュラーファイル

    (注2)

    注1)RDB管理情報の領域は、任意のディレクトリ配下に配置することもできます。
    注2)RDBディクショナリ用、RDBログファイル用、データベーススペース用の領域は、RDB管理情報デバイス上に作成されるUFSファイルシステム上のレギュラーファイルを使用することもできます。

    ここでは、RDBログファイル用の領域にレギュラーファイルを指定する手順を説明します。

    1. RDB管理情報デバイス名
      プロンプト“ENTER ==> /dev/”が表示されたところで、任意のデバイス名を入力します。
    2. RDBディクショナリ用ローデバイス名
      プロンプト“ENTER ==> /dev/raw/”が表示されたところで、“raw??”を入力します。
    3. RDBログファイル用ローデバイス名
      1. プロンプト“ENTER ==> /dev/raw/”が表示されたところで、ENTERキーを押します。
      2. その後、プロンプト“ENTER ==>”が表示されたところで、“r”を入力します。
    4. データベーススペース用ローデバイス名
      プロンプト“ENTER ==> /dev/raw/”が表示されたところで、“raw??”を入力します。

     

    【Red Hat Enterprise Linux 5(for Intel Itanium) または Red Hat Enterprise Linux 5(for x86)の場合】

    以下のデータベースを作成するパーティションのデバイス名を入力します。

    使用するパーティション

    パーティションの指定形式

    備考

    RDB管理情報デバイス

    • ブロック型デバイス
    • 任意のディレクトリ配下

    (注1)

    RDBディクショナリ用デバイス

    • ローデバイス(/dev_symfoware/〜)

    (注2)

    • ext2レギュラーファイル
    • ext3レギュラーファイル

    (注3)

    RDBログファイル用デバイス

    • ローデバイス(/dev_symfoware/〜)

    (注2)

    • ext2レギュラーファイル
    • ext3レギュラーファイル

    (注3)

    データベーススペース用デバイス

    • ローデバイス(/dev_symfoware/〜)

    (注2)

    • ext2レギュラーファイル
    • ext3レギュラーファイル

    (注3)

    注1)RDB管理情報の領域は、任意のディレクトリ配下に配置することもできます。
    注2)デバイス名として“/dev_symfoware”ディレクトリ配下に作成した任意のシンボリックリンク名(udevにより作成される固定のデバイス名に対して作成したもの)を指定してください。
    “/dev_symfoware”ディレクトリ、およびシンボリックリンクは環境作成前に作成してください。
    詳細については“インストール前の作業”を参照してください。
    注3)RDBディクショナリ用、RDBログファイル用、およびデータベーススペース用の領域は、RDB管理情報デバイス上に作成されるext2ファイルシステム、またはext3ファイルシステム上のレギュラーファイルを使用することもできます。

    ここでは、RDBログファイル用の領域にレギュラーファイルを指定する手順を説明します。

    1. RDB管理情報デバイス名
      プロンプト“ENTER ==> /dev/”が表示されたところで、任意のデバイス名を入力します。
    2. RDBディクショナリ用ローデバイス名
      プロンプト“ENTER ==> /dev_symfoware/”が表示されたところで、デバイス名を入力します。
    3. RDBログファイル用ローデバイス名
      1. プロンプト“ENTER ==> /dev_symfoware/”が表示されたところで、ENTERキーを押します。
      2. その後、プロンプト“ENTER ==>”が表示されたところで、“r”を入力します。
    4. データベーススペース用ローデバイス名
      プロンプト“ENTER ==> /dev_symfoware/”が表示されたところで、デバイス名を入力します。

  6. データベースの大きさを設定します。

    作成するデータベースのサイのを入力します。本書で想定する運用の場合は、“1”を設定します。データベースの大きさについては、“データベース領域の見積もり”を参照してください。

  7. 設定情報を確認し、フレームワークのデータベースを作成します。

    設定画面で入力した情報を確認し“y”を入力すると、Systemwalker Centric Manager環境が作成されます。

    【Red Hat Enterprise Linux AS (v.4 for Itanium) または Red Hat Enterprise Linux (v.4 for x86) の場合】

    【Red Hat Enterprise Linux 5(for Intel Itanium) または Red Hat Enterprise Linux 5(for x86)の場合】


通常のデバイス形式以外のデバイスを設定する場合

通常のデバイス形式(/dev/hd?、/dev/sd?)以外のデバイスを設定する場合は、以下の設定を行ってください。
環境作成時に指定した「RDB管理情報パーティション」が/SWFWDBにマウントされるように/etc/fstabに設定を追加してください。 

 (デバイス名)   /SWFWDB   ext3  default   0  0

(例)
LVM(Linux Logical Volume Manager)で管理しているボリューム(/dev/dm/SWDB1)を「RDB管理情報専用パーティション」に指定した場合、/etc/fstabに以下の行を追加します。

 /dev/dm/SWDB1   /SWFWDB   ext3  default  0  0

インベントリデータベースを作成する

インベントリ情報をデータベースに保存するための動作環境を定義する手順を説明します。

  1. 以下のコマンドを実行します。

    /opt/systemwalker/bin/MpDTPSetup

    →[インベントリ管理セットアップメニュー]が表示されます。

  2. [インベントリ管理セットアップメニュー] で、“1”(インベントリ管理環境作成)を選択します。

    →初めてインベントリ環境を構築する場合は、以下の確認画面が表示されますが、問題がなければ“y”を入力し、処理を続けます。

  3. SE版の場合は、インベントリ管理の環境選択画面が表示されるので、インベントリ管理の環境をどの形式で作成するかを選択します。データベースの形式については、“データベース領域の見積もり”を参照してください。

    “1”([標準])を選択した場合
    →以下の確認メッセージが表示されます。“y”を入力すると、インベントリデータベースが構築され、動作環境定義が終了します。以降の操作を行う必要はありません。

    “2”([Systemwalker 標準])を選択した場合
    →以下の確認メッセージが表示されます。問題がなければ“y”を入力し、処理を続けます。

  4. 以下の画面で、インベントリ環境の環境をどこに作成するかを選択します。

    “1”([DB用パーティション])を選択した場合
    以下の画面が表示されます。問題がなければ“y”を入力し、処理を続けます。

    “2”([ファイルシステム上])を選択した場合
    以下の画面が表示されます。問題がなければ“y”を入力し、処理を続けます。

  5. [DB用パーティション]を選択した場合は、[データベース用デバイス]の設定を行います。
    1. 以下のデータベース用デバイス設定画面で、[インベントリデータベース用ローデバイス名]を入力します。

    【Linux for Itanium(v4)版/Linux(v4)版】

    【Linux for Itanium(v5)版/Linux (v5)版】

    1. インベントリデータベースの作成情報の確認画面で、ローデバイス名を確認し、問題がなければ“y”を入力します。

    【Linux for Itanium(v4)版/Linux(v4)版】

    【Linux for Itanium(v5)版/Linux (v5)版】

  6. [ファイルシステム上]を選択した場合は、データベースサイズを指定します。
    1. 以下の画面で、インベントリデータベースの容量(MB単位)で入力します。

    2. インベントリデータベースサイズの確認画面が表示されたら、サイズを確認し、問題がなければ“y”を入力します。

  7. 処理続行を確認するメッセージが表示されます。

  8. “y”を入力すると、インベントリ用データベースが作成されます。

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