Systemwalker Centric Manager スクリプトガイド - UNIX/Windows(R)共通 -
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第3章 サンプルスクリプトのカスタマイズ> 3.2 メッセージ監視アクション型スクリプトのカスタマイズ

3.2.6 切り替え型イベント詳細フィルタリング

■機能説明

イベント詳細フィルタリング相当の処理を“アクティブパターン”と“デフォルトパターン”の2種類持ち、トリガとなるイベントの発生によってどちらを使用するかを動的に切り換えてイベント情報の書き換えをします。
参照だけできる情報と書き換えもできる情報があります。イベント情報の項目は以下のとおりです。

■サンプルスクリプトファイル

OS種別

格納場所とファイル名

Windows

Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpsc\sample\scSwtchingEventDtlFilter.swt

Solaris

/etc/opt/FJSVssc/sample/scSwtchingEventDtlFilter.swt

Linux

/etc/opt/FJSVssc/sample/scSwtchingEventDtlFilter.swt

HP-UX

提供なし

AIX

提供なし

■編集可能な項目

プロシジャ名

プロシジャ名の規約に従い編集します。
必ずプロシジャ名の先頭文字は“Usr”にします。

タイマ値

動作定義パート[単独定義型]の規約に従い編集します。
アクティブパターンの使用が設定された後、デフォルトパターンに自動的に戻るまでの時間を設定します。

イベント判定処理

可変情報操作処理の規約に従い編集します。
処理対象イベントが以下のいずれであるかを判定し、結果を所定の変数(Result)に格納します。
判定には、イベント情報編集処理で参照可能な情報がすべて使用できます。

イベント情報編集処理

可変情報操作処理の規約に従い編集します。
以下の2種類があります。

編集可能な項目は以下のとおりです。また、イベントテキストには、ノード名やIPアドレスなどのイベント情報を埋め込むこともできます。

■注意事項

■使用例

ある業務アプリはエラーや情報の通知を複数のイベントに分けて行うが、イベントの主な内容は最初に通知されたイベントに記述され、2つ目以降のイベントにはその付帯情報のみが記述されます(下記)。そのため、2つ目以降のイベントは、通知の必要・不要が1つ目のイベントに依存してしまっています。

通知対象にすべきイベント(異常時に通知されるイベント群)

APL01: ERROR: 処理で異常が発生しました。詳細は後続メッセージを参照してください。

APL01: 処理名:xxx ノード名:yyy

APL01: 関連業務:zzz1,zzz2,zzz3,zzz4,zzz5,zzz6

通知対象外にすべきイベント(正常時に通知されるイベント群)

APL01: INFO: 処理要求が通知されました。詳細は後続メッセージを参照してください。

APL01: 処理名:xxx ノード名:yyy

APL01: 関連業務:zzz1,zzz2,zzz3,zzz4,zzz5,zzz6

そこでこのイベントについては、テキスト中に“ERROR”があるイベント、およびその後続のイベントは通知対象とし、テキスト中に“INFO”があるイベント、およびその後続のイベントは通知対象外とします。ただし、テキスト中に“INFO”があるイベント受信後1分以上経過して後続イベントが通知された場合は、ほかの異常が考えられるため、念のために後続イベントも通知対象とします。

◆編集内容

プロシジャ名

set ProcName UsrMultiLinEventFilter

タイマ値

set Timer 60000

イベント判定処理

set rc [string first "ERROR: " $EventText]
if {$rc != -1} {
    set Result DEFAULT
} else {
    set rc [string first "INFO: " $EventText]
    if {$rc != -1} {
        set Result ACTIVE
    } else {
        set Result UNKNOWN
    }
}

アクティブパターンイベント情報編集処理

set Log OFF
set Send OFF

デフォルトパターンイベント情報編集処理

set Log ON
set Send ON

補足説明

この例ではタイムアウト後の動作が“通知する”であるため、通知を行う処理("ERROR: "のあるイベント、およびその後続イベントの処理)がデフォルトパターン、通知を行わない処理("INFO: "のあるイベント、およびその後続イベントの処理)がアクティブパターンとなっています。

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