Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル - UNIX/Windows(R)共通 -

2.3.2 ヘルプデスクのノウハウ定義ファイル

■ファイル名

任意(*.*)

■使用用途

ノウハウ票をファイルから一括登録するための定義ファイルです。

本ファイルは、[ノウハウ一括登録]ダイアログボックスの[ノウハウ定義ファイル名]で指定します。

ノウハウ一括登録の方法については“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”を参照してください。

■格納場所

任意

■ファイル形式

ノウハウ定義ファイルはCSV形式で作成します。ノウハウ票1件のデータは、各データ項目を以下の順に並べて作成します。

ノウハウ票コード, 関連帳票コード1, 関連帳票コード2, 種別コード,
分類項目1, 分類項目2, 分類項目3, 問題要旨, 問題詳細, 対処, 
キーワード1, キーワード2, キーワード3, キーワード4, キーワード5,
ユーザ項目1, ユーザ項目2, ユーザ項目3, ユーザ項目4, ユーザ項目5

各フィールドの最大文字数と必須項目

各フィールドの最大文字数と必須項目を以下に示します。

フィールド名	最大文字数(バイト)	省略	有効文字種別	改行(注)
ノウハウ票コード	8	不可	半角英数字	不可
関連帳票コード1	8	可	半角英数字	不可
関連帳票コード2	8	可	半角英数字	不可
種別コード	2	不可	半角数字	不可
分類項目1〜3	255	可	特になし	不可
問題要旨	150	不可	特になし	可
問題詳細	16000	不可	特になし	可
対処	16000	可	特になし	可
キーワード1〜5	30	可	特になし	不可
ユーザ項目1〜5	1000	可	特になし	可

注)

改行コードはLFです。CR+LFは使用できません（Microsoft(R) Excelを使用する場合、改行は“ALT キー＋ENTER キー” で入力します）。登録後、改行は、2バイトとして扱われます。

■パラメタ

ノウハウ票コード:

ノウハウ票コードは、英数字4桁＋数字4桁で先頭から4文字目が英字となるように作成します。なお、すでに登録済みのノウハウ票コードの場合は、上書きされます。ただし、Mpで始まるノウハウ票コードは予約されているので、使用しないでください。

関連帳票コード1,関連帳票コード2:

ノウハウ票に関連する帳票の帳票コードです。関連帳票コードは、データベースに登録されている帳票コードを指定します。

注意:関連帳票コード1と関連帳票コード2に同じ帳票コードを設定しないようにしてください。帳票更新ウィンドウでノウハウ票を更新する場合、入力エラーが表示されます。

種別コード:

種別コードは、帳票を分類するための種別をあらわすコードです。

種別は、[オプション定義]ウィンドウの[基本]-[分類項目ラベル名]で定義できます。種別コードは、[分類項目ラベル名]の項番の数字と同じ値です。

種別のデフォルトとして、以下が登録されています。

種別	種別コード	分類項目1	分類項目2	分類項目3
Windows	1	システム名	ソース	イベントID
UNIX	2	システム名	−	メッセージID
ASP	3	システム名	−	メッセージ番号
OTHER	4	システム名	−	メッセージID

分類項目1,分類項目2,分類項目3:

ノウハウを分類するためのデータです。フリーフォーマットで、最大255バイトの設定ができます。設定する項目は“種別”によって異なります。分類項目のラベルは、種別の定義で設定できます。

問題要旨:

ノウハウとして扱う問題の要旨です。フリーフォーマットで、最大150バイトの設定ができます。

問題詳細:

ノウハウとして扱う問題の詳細です。フリーフォーマットで、最大16000バイトの設定ができます。

対処:

ノウハウとして扱う問題の対処方法です。フリーフォーマットで、最大16000バイトの設定ができます。

[Systemwalkerコンソール]と連携する場合は、1行を73バイト以内としてください。これは、[Systemwalkerコンソール]のメッセージ説明欄の1行に表示可能な最大文字数です。73バイトを超える場合、自動的に改行されます。

キーワード1,キーワード2,キーワード3,キーワード4,キーワード5:

ノウハウのカテゴリを示すキーワードを設定します。キーワード1〜5に同じキーワードを重複して設定することはできません。フリーフォーマットで、最大30バイトの設定ができます。

ユーザ項目1,ユーザ項目2,ユーザ項目3,ユーザ項目4,ユーザ項目5:

ノウハウのユーザ項目です。フリーフォーマットで、最大1000バイトの設定ができます。

■注意事項

• 1行目は無視します。
• “"(ダブルクォーテーション)”や“,(カンマ)”、改行を設定する場合には、“"”で囲みます。また、文字列中に“"”が存在する場合は、“"”を二つ続けて指定します。

  例: キーワードとして“abc"d”を指定する場合

  “"abc""d"”

• 既に登録済みのノウハウ票コードが指定された場合には置換されます。
• 本機能により入力されたノウハウ票はヘルプデスク管理者だけが更新できます。
• ノウハウ一括登録でノウハウ票を登録した場合、ノウハウ票には以下の内容が自動的に設定されます。

  重要度:  情報
  発生日:  OKボタンを押した時刻
  発行者:  [ヘルプデスク クライアント設定]ウィンドウで指定された担当者
  通報者:  [ヘルプデスク クライアント設定]ウィンドウで指定された担当者
  調査者:  未設定 

• 雛形を以下に格納してあります。

  【Windows版】

  運用管理サーバおよび運用管理クライアント：Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mphlpdmn\nhw1.csv

  【UNIX版】

  運用管理クライアント：Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mphlpdmn\nhw1.csv

• 不要な項目を設定した場合には、不要な定義項目を無視します。
• ユーザ項目5以降に設定した項目は、無視されます。
• フィールドを省略した場合でも“, (カンマ)"が必要です。

  例: 省略可能項目をすべて省略した場合

  nhww0001,,,1,,,,問題要旨データ,問題詳細データ,,,,,,,,,,,

• 登録時に検出されたエラーは、環境変数TEMPに指定されたディレクトリにファイル出力されます。ファイル名は、log[入力ファイル名].logです。
• 登録時にエラーとなった入力データは、任意のファイル名でファイル出力することができます。