Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル - UNIX/Windows(R)共通 -
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目次
索引

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1.2.234 pcentricmgr(サービス/デーモンの停止コマンド)
■機能説明
【Windows版】
本コマンドは、Systemwalker Centric Managerの各機能のサービスを停止します。
【UNIX版】
本コマンドは、以下のコマンドで起動されるデーモンを除く、Systemwalker Centric Managerのすべてのデーモンを停止します。
[Solaris 7/8/9の場合]
- /etc/rc2.d/S73opagt.syslog
- /etc/rc3.d/S99sorm
[Solaris 10の場合]
以下のSMFサービス
- svc:/application/management/fjsvsagt-syslog:default
[Linuxの場合]
- /etc/rc2.d/S11opagt.syslog
- /etc/rc3.d/S99sorm
[AIXの場合]
/etc/inittabに登録された以下のコマンド
- /opt/FJSVsagt/etc/script/S73opagt.syslog
[HP-UXの場合]
- /sbin/rc2.d/S200opagt.syslog
なお、“デーモン一括起動・停止制御ファイル”を変更することにより、起動/停止の対象とするデーモンをカスタマイズすることができます。
■記述形式
【Windows版】
pcentricmgr |
[/a] [/FS1] [/FS2] [/FS3] [/FS4] [/FS6] [/FD] [/FR] [/h] |
【UNIX版】
pcentricmgr |
[-a] [-s] [-FS1] [-FS2] [-FS3] [-FS4] [-FS6] [-FD] [-FH] [-halt] [-h] |
■オプション
【Windows版】
- /a:
- Systemwalker Centric ManagerとSystemwalker Operation Managerの両製品が同じマシン上にインストールされている環境で、両製品のサービスを同時に停止させる場合に指定します。
- /FS1:
- 監視機能の基盤であるフレームワークのサービスを停止する場合に指定します。本オプションを指定した場合、監視機能(下記のFS2〜FS4)も自動的に停止の対象となります。
- /FS2:
- [イベント監視(定義GUI)](注1)、GUIのサービスを停止する場合に指定します。
注1) 以下の定義を実施するためのサービスです。
- [通信環境定義]
- [サーバ環境定義]
- [サーバ間連携定義]
- ログファイル監視設定
- [メール連携環境設定]
- /FS3:
- アプリケーション管理、インターネットサーバ管理のサービスを停止する場合に指定します。
- /FS4:
- ネットワーク管理、性能監視のサービスを停止する場合に指定します。
- /FS6:
- /FS1〜/FS4オプションで停止しない監視サービスを停止する場合に指定します。
- /FD:
- 資源配付のサービスを停止する場合に指定します。
- /FR:
- リモート操作のサービスを停止する場合に指定します。
- /h:
- 本コマンドのヘルプ(Usage)を表示させる場合に指定します。
- 備考.
- 上記のオプション(/FS1、/FS2、/FS3、/FS4、/FS6、/FD、/FR)は、それぞれ自由に組み合せて指定することができます。
上記のオプション(/a、/h)は、他のどのオプションとも組み合せて指定することはできません。
上記のどのオプションも指定されない場合、リモート操作以外のSystemwalker Centric Managerのすべてのサービスが停止対象となります。
【UNIX版】
- -a:
- Systemwalker Centric ManagerとSystemwalker Operation Managerの両製品が同じマシン上にインストールされている環境で、両製品のデーモンを同時に停止させる場合に指定します。
- -s:
- Systemwalker Centric ManagerとSystemwalker Operation Managerの両製品が同じマシン上にインストールされている環境で、両製品の共通デーモンであるセキュリティ機能(ACL Manager)のデーモンも同時に停止させる場合に指定します。
- -FS1:
- 監視機能の基盤であるフレームワークのデーモンを停止する場合に指定します。本オプションを指定した場合、監視機能(下記のFS2〜FS6)も自動的に停止の対象となります。
- -FS2:
- GUIのデーモンを停止する場合に指定します。
- -FS3:
- アプリケーション管理、インターネットサーバのデーモンを停止する場合に指定します。
- -FS4:
- ネットワーク管理、性能監視のデーモンを停止する場合に指定します。
- -FS6:
- -FS1〜-FS4オプションで停止しない監視デーモンを停止する場合に指定します。
- -FD:
- 資源配付のデーモンを停止する場合に指定します。
- -FH:
- ヘルプデスクのデーモンを停止する場合に指定します。
- -halt:
- 本オプションは、Systemwalker Centric Managerのデーモンが何らかの理由により、通常の停止方法(本オプションを指定しない方法)で停止できなくなった場合に、強制的にデーモンを停止させる手段として指定します。強制的にデーモンを停止した場合、デーモンの処理が強制的に中断されるため、再度運用を開始する前にリカバリ作業が必要となります。このため、通常の停止(異常になっていない場合の停止)では、本オプションは指定しないようにしてください。
- -h:
- 本コマンドのヘルプ(Usage)を表示します。
- 備考.
- 上記のオプション(-FS1、-FS2、-FS3、-FS4、-FS6、-FD、-FH)は、それぞれ自由に組み合せて指定することができます。
上記のオプション(-a、-s、-halt、-h)は、他のどのオプションとも組み合せて指定することはできません。
上記のどのオプションも指定されない場合、Systemwalker Centric Managerのすべてのデーモンが停止対象となります。
■復帰値
- 0:
- 正常終了
- 0以外:
- 異常終了
【UNIX版】
コマンド終了時の対処
運用管理サーバでpcentricmgrコマンド実行時に、以下のメッセージが出力されコマンドが終了することがあります。
An error occurred in communication infrastructure. Specify the force termination option (-halt) and execute the command again.
これは、Systemwalker Centric Manager の通信基盤機能に異常が発生し、通常の停止を行えない状態であることを意味します。
このメッセージが出力された場合には、以下の復旧手順を実行する必要があります。
※Interstage共存時は事前にInterstageを停止してください。
- Systemwalker Centric Manager を強制停止します。
pcentricmgr -halt
- 通信基盤機能を強制終了します。
/opt/FSUNod/bin/OD_kill
コマンド実行時に以下のメッセージが出力されることがありますが、無視して先に進んでください。
UX:OD:エラー:od15010:ObjectDirector が起動されていません。
- 通信基盤のサブプロセスを強制終了します。
- 通信基盤のサブプロセス CosNaming_s のプロセスIDを確認します。
ps -ef | grep CosNaming_s
(第2カラムに出力される数字が通信基盤サブプロセスのプロセスIDです)
- 通信基盤のサブプロセスを強制終了します。
kill プロセスID
(プロセスIDには、上記)で確認したプロセスIDを指定します)
- 通信基盤の未回収資源を回収します。
/opt/FSUNod/bin/odrmipc
- Systemwalker Centric Manager を起動します。
scentricmgr
■参照
scentricmgr(サービス/デーモンの起動コマンド)
表:サービス/デーモンの起動/停止用コマンド
■コマンド格納場所
Windows |
Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\bin |
UNIX |
/opt/systemwalker/bin |
■実行に必要な権限/実行環境
【Windows】
- Administrator権限(Windows)が必要です。
- Windows Vista で本コマンドを実行する場合、[管理者として実行]を選択して起動したコマンドプロンプト上で実行してください。
以下にコマンドプロンプトの起動例を示します。
例:
[スタート]-[アクセサリ]-[コマンド プロンプト]を右クリックして表示されるメニューから、[管理者として実行]を選択して起動する。
- Windowsサーバ/クライアントで実行可能です。
【UNIX】
■注意事項
- 本コマンドを実行する前に、ヘルプデスククライアントの各画面を終了してください。
- クラスタシステム上で、上記のオプションでサービスを停止した後に、フェールオーバまたはフェールバックが発生した場合は、停止したサービスは再起動します。
- コマンド実行中に[Ctrl +C]キー等により強制的にコマンドを中断しないでください。
- クラスタシステム上のSystemwalker Centric Managerを停止する場合は、クラスタ運用管理ビューを使用し、Systemwalker Centric Manager用クラスタサービスを停止してから、運用系と待機系で本コマンドを実施してください。
【Windows版】
- 本コマンドを実行しても、ObjectDirectorおよびSymfowareのサービスは停止対象になりません。
【UNIX版】
- 本コマンドを実行しても、ObjectDirectorのデーモンは停止対象になりません。
- 本コマンドを実行しても、性能監視のサーバ性能情報を収集する性能監視システム性能収集エージェントは、停止対象になりません。
- Systemwalker Centric ManagerとSystemwalker Operation Managerの両製品がインストールされているシステムで、-sオプションを指定して本コマンドを実行し、セキュリティ機能のデーモンを停止している間、以下のSystemwalker Operation Managerの機能は使用できません。
- アクセス権の設定(ジョブスケジューラ)
- プロジェクトの新規作成/変更(ジョブスケジューラ)
また、セキュリティ機能を停止した場合、Systemwalker Centric ManagerとSystemwalker Operation Managerの両製品の共通機能であるセキュリティ機能のデーモンプロセス(MpFwsec)も停止します。このため、Systemwalker Operation Managerのプロセス監視が以下のイベントを出力しますが問題ありません。対処は不要です。
メッセージ:「Systemwalker Operation Manager のプロセス(MpFwsec)が正常に動作しているか確認してください。」
- Systemwalker OperationMGR 10.0以前のバージョンとの混在環境の場合、-aオプションを指定することはできません。
- 本コマンドを実行しても、返答メッセージ機能(Open ReplyMessageサービス)は、停止しません。返答メッセージ機能を停止したい場合は、ORMsvr.shを実行してください。詳細は“ORMsvr.sh(返答メッセージサービス起動・停止コマンド)”を参照してください。
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