Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル - UNIX/Windows(R)共通 - |
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第1章 コマンドリファレンス | > 1.2 コマンド |
本コマンドは、クラスタシステムの共有ディスク上のログファイル監視を行う場合に使用するコマンドで、以下の機能を提供します。
クラスタシステムの共有ディスク上にあるログファイルは、クラスタの状態により異なる複数ノードから監視されるため、それぞれのノードでログファイル監視の定義を行ったうえで、その監視はそれらのうち特定の単一ノードで実行されます。本コマンドは、共有ディスクファイル監視を行うために、導入時および運用時に実行します。
導入時に使用します。本コマンドによる監視機能を指定した場合は、Systemwalker Centric Manager を再起動してください。(起動後に有効となります。)
各モードの概要を以下に示します。主に、UNIX版はコマンドモード、Windows版は自動モードを使用して監視します。設定の詳細は“クラスタ適用ガイド”を参照してください。
共有ディスクファイル監視コマンドを状態遷移プロシジャに登録することにより、フェールオーバ、フェールバックを契機に監視開始/停止指示を行う必要があります。
共有ディスクが両ノードから同時に参照可能な場合は、このモードでだけ監視可能となります。
運用中に共有ディスクファイル監視コマンドによる監視開始/停止指示は必要ありません。
共有ディスクが両ノードから同時に参照可能な場合は、このモードでは監視できません。
なお、導入時に本コマンドによる監視機能の指定を行わなかった場合は、自動モードで監視を実行します。
【UNIX版】
必ずコマンドモードを指定してください。
監視機能がコマンドモードの場合、運用時に使用します。
監視を実行するノードを切り替えるために、いままで監視を行っていたノードに監視の停止指示を出したり、これから監視を始めるノードに監視の開始指示を出すことができます。
例えば、クラスタシステムのフェールオーバ、フェ−ルバックにより、ログファイルを生成するアプリケーションの動作ノードが変更される場合には、状態遷移プロシジャなど、フェールオーバ、フェールバック時に自動的に実行されるプログラムとして本コマンドを登録します。これにより、アプリケーションの停止とともに監視の停止を、アプリケーションの起動とともに監視の開始を指示して、アプリケーションの切り替えに合わせてログファイル監視の実行も切り替えることが可能となります。
監視対象のログファイルが、現在自ノードで監視されているかを一覧で表示することができます。
opasfmon |
-m {cmd|auto} |
opasfmon |
-s monitor-file |
opasfmon |
-e monitor-file |
opasfmon |
-l |
【UNIX版】
必ず“cmd”(コマンドモード)を指定してください。
共有ディスクファイル監視定義ファイル
表:イベント監視用コマンド
Windows |
Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\bin |
UNIX |
/opt/systemwalker/bin |
共有ディスクファイル監視を行うにあたり、監視対象ファイルはクラスタの両ノードから同時に参照可能な共有ディスク上にあるため、監視機能をコマンドモードに設定します。
【Windows版】
opasfmon -m cmd |
【UNIX版】
/opt/systemwalker/bin/opasfmon -m cmd |
監視機能がコマンドモードの場合で、共有ディスク上のログファイル“H:\share1\log\app.log”を生成するアプリケーションが、フェールオーバにより待機系ノードに切り替わるため、運用系ノードでログファイル監視を停止します。運用系ノード(監視をやめるノード)で実行します。
opasfmon -e H:\share1\log\app.log |
監視機能がコマンドモードの場合で、共有ディスク上のログファイル“/share1/log/app.log”を生成するアプリケーションが、フェールオーバにより待機系ノードに切り替わるため、運用系ノードでログファイル監視を停止します。運用系ノード(監視をやめるノード)で実行します。
/opt/systemwalker/bin/opasfmon -e /share1/log/app.log |
監視機能がコマンドモードの場合で、共有ディスク上のログファイル“H:\share1\log\app.log”を生成するアプリケーションが、フェールオーバにより待機系ノードで動作し始めたため、待機系ノードでログファイル監視を開始します。待機系ノード(これから監視を始めるノード)で実行します。
opasfmon -s H:\share1\log\app.log |
監視機能がコマンドモードの場合で、共有ディスク上のログファイル“/share1/log/app.log”を生成するアプリケーションが、フェールオーバにより待機系ノードで動作し始めたため、待機系ノードでログファイル監視を開始します。待機系ノード(これから監視を始めるノード)で実行します。
/opt/systemwalker/bin/opasfmon -s /share1/log/app.log |
opashrfmonファイルに定義した監視対象のログファイルが、現在どのノードで監視されているかを一覧表示します。
【Windows版】
opasfmon -l |
なお、監視対象のファイルが定義されていない場合は、以下のように監視モードを表す行だけ表示されます。
MODE=Auto |
【UNIX版】
/opt/systemwalker/bin/opasfmon -l |
-lオプションを指定した場合、標準出力に監視状態が出力されます。
【Windows版】
MODE=Auto H:\share1\log\app1.log OFF I:\share2\log\app2.log ON J:\share3\log\app3.log OFF node2.abc.co.jp
【UNIX版】
MODE=Auto /share1/log/app1.log OFF /share2/log/app2.log ON /share3/log/app3.log OFF node2.abc.co.jp
1行目は現在の監視機能を示します。
2行目以降の各項目について、以下に説明します。
なお、共有ディスクファイル監視定義ファイルに定義後、一度も監視が実行されていない(監視作業ファイルが作成されていない)場合も"OFF"で表示されます。
第2カラムが“OFF”の場合で、共有ディスクが参照できる場合は、現在監視を実行しているノードのホスト名を表示します。共有ディスクが参照できない場合は何も表示されません。
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