PowerSORT V5.0 使用手引書 |
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付録B 留意事項 |
PowerSORTでは、富士通のNetCOBOLシリーズでサポートしているCOBOLファイルを富士通COBOLファイルという名称でマニュアルに記述しています。
ここでは、富士通COBOLファイルを処理する場合の留意事項について説明します。
富士通COBOLファイルを入力ファイルまたは出力ファイルとして指定した場合、PowerSORTは富士通COBOLのファイルシステムを使用して富士通COBOLファイルの入出力を行います。このため、富士通COBOLのファイルシステムにより、ファイルの共用・排他の制御が行われます。富士通COBOLファイルを入力ファイルとした場合は共用モード、出力ファイルとした場合は排他モードでファイルをオープンします。
富士通COBOLのファイルシステムの詳細については、お使いの富士通COBOLのマニュアルを参照してください。
富士通COBOL順ファイル対応のファイルアクセスライブラリおよび富士通COBOL順ファイル対応の大容量ファイルアクセスライブラリには、それぞれ2種類のファイルアクセスライブラリが用意されています。以下に、それぞれのファイルアクセスライブラリの処理概要を示します。
なお、富士通COBOLにおけるBSAM指定の詳細は、お使いの富士通COBOLのマニュアルを参照してください。
ファイルアクセスライブラリ名 |
処理概要 |
---|---|
libbscblrt.so |
ファイルのオープン、クローズ、入出力全てに富士通COBOLのファイルシステムを使用します。1レコードずつ入出力を行うため低速です。 |
libbscblfast.so |
ファイルのオープン、クローズには富士通COBOLのファイルシステムを使用しますが、入出力にはread(2)/write(2)を使用します。複数レコードをまとめて入出力するため高速です。富士通COBOLにおけるBSAM指定と同等です。 |
libbscblrt64.so |
libbscblrt.soを大容量ファイルに対応したものです。富士通COBOLにおけるLFS指定と同等です。 |
libbscblfast64.so |
libbscblfast.soを大容量ファイルに対応したものです。富士通COBOLにおけるLBSAM指定と同等です。 |
bsortコマンド、bsortexコマンドではファイルシステムの識別子にcob1、cob2、cob3、BSORT関数ではファイルシステムの定義値にBSFS_COB1、BSFS_COB2、BSFS_COB3のいずれかを指定し、スタートアップファイルのBSORT_FILESYS_fsで使用するファイルアクセスライブラリを定義することにより、各ファイルアクセスライブラリを選択して使用することができます。
また、bsortコマンド、bsortexコマンドではファイルシステムの識別子にcobseqまたはcobs64、BSORT関数ではファイルシステムの定義値にBSFS_COBSまたはBSFS_COBS64を指定することにより、スタートアップファイルのBSORT_FILESYS_fsで使用するファイルアクセスライブラリを定義することなく、以下に示すファイルアクセスライブラリを使用することができます。
ファイルシステムの識別子 / 定義値 |
使用するアクセスライブラリ |
---|---|
cobseq / BSFS_COBS |
libbscblfast.so |
cobs64 / BSFS_COBS64 |
libbscblfast64.so |
富士通COBOLファイルシステムの行順ファイルは、PowerSORTではテキストファイルとして処理することができます。富士通COBOLファイルシステムの行順ファイルを処理する場合は、以下のように指定してください。ただし、富士通COBOLファイルシステムがオープン処理で行っているファイルの共用・排他などの制御は行われませんので、ファイルの指定には注意してください。
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