PowerSORT V5.0 使用手引書
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第1章 リリース情報

1.3 プログラム修正一覧

本ソフトウェアでは、以前のバージョン・レベルで発生した障害が修正されています。
今回のバージョン・レベルで修正された内容および修正番号について説明します。なお、V/Lは障害が発生する最も古いバージョン・レベル、P番号は障害を一意に示す番号(発行されている障害のみ)です。

項番

V/L

P番号

現象

1

V3.0L10

以下の条件のとき、PowerSORTがcoreを出力して異常終了することがある問題を修正しました。
1) bsortexコマンドを使用している。かつ、
2) PowerSORT固有の環境変数の指定に誤りがある。

2

V3.0L10

以下の条件のとき、集約フィールド内のデータの誤りが検出されない問題を修正しました。
1) レコード集約機能を指定している。かつ、
2) テキストファイルである。かつ、
3) 集約フィールド内のデータにおいて、数字の後に符号が存在する。

3

V3.0L10

以下の条件のとき、PowerSORTがcoreを出力して異常終了することがある問題を修正しました。
1) BSORT関数を使用したC言語のアプリケーションを作成し実行している。かつ、
2) BSRTPRIM構造体のmemory_addrメンバで、PowerSORTが使用する作業域のアドレスを指定している。かつ、
3) BSRTPRIM構造体のmemory_sizeメンバで指定した作業域の大きさが4の倍数でない、または指定できる最大値(2147482624)を超えている。

4

V3.0L10

PG35066

以下の条件のとき、PowerSORTが無限ループすることがある問題を修正しました。
1) 入力ファイルのファイルアクセスライブラリとして、富士通COBOL順ファイルの高速アクセスライブラリを使用している。または、富士通COBOL順ファイルの大容量ファイル対応高速アクセスライブラリを使用している。かつ、
2) レコード形式が可変長である。かつ、
3) 入力ファイル内に異常な形式のレコードが存在する。

5

V3.0L10

PG42619

以下の条件のとき、PowerSORTが「文法的な誤りがあります.」というエラーメッセージを出力して異常終了することがある、またはcoreを出力して異常終了することがある問題を修正しました。
1) bsortexコマンドを使用している。かつ、
2) レコード選択機能を指定している。かつ、
3) 一つのinclude/omit/caseオペランドで指定した選択条件が以下のいずれかに合致する。
a) 選択条件の指定数が38を超えている。
b) 選択条件が括弧を使用した指定のとき、 "選択指定数+括弧(閉じ/開け)数+論理条件数" が選択指定数の5倍を超えている。
c) 選択条件が括弧を使用した指定のとき、括弧を展開したときの選択指定数が、実指定数の10倍を超えている(*)。
*: "(AorB)and(CorD)" と指定した場合(実指定数は4)、括弧を展開すると "AandCorAandDorBandCorBandD" となり、選択指定数は8となります。

6

V4.0L10

PG43417

以下の条件のとき、NetCOBOLアプリケーションが「キーフィールドの指定に誤りがあります.」というエラーメッセージを出力して異常終了することがある問題を修正しました。
1) NetCOBOLで作成したアプリケーションである。かつ、
2) 翻訳・結合・実行のロケールにUnicodeを指定している。かつ、
3) NetCOBOLアプリケーションでSORT文またはMERGE文を使用している。かつ、
4) SORT文またはMERGE文のキー項目に指定したデータ項目として以下のいずれかを指定している。かつ、
- 英字項目、英数字項目、英数字編集項目、数字編集項目、外部浮動小数点項目、集団項目
5) PowerSORTがインストールされている。

7

V4.0L10

以下の条件のとき、PowerSORTの出力結果が異常になることがある問題を修正しました。
1) テキストファイル指定である。かつ、
2) キーフィールド、または選択フィールドのデータ形式にUnicode UCS-2形式を指定している。かつ、
3) キーフィールド、または選択フィールドの操作に、b、またはBSOPT_BLANKを指定している。かつ、
4) キーフィールド、または選択フィールドが空白、またはタブである。かつ、
5) キーフィールド、または選択フィールドの後ろに空白、またはタブのデータが存在する。

8

V4.0L10

以下の条件のとき、PowerSORTが「BSORTの処理で内部論理の矛盾を検出しました(qha5term-72).」というエラーメッセージを出力して異常終了することがある、またはPowerSORTの出力結果が異常になることがある問題を修正しました。
1) テキストファイル指定である。かつ、
2) キーフィールド、または選択フィールドのデータ形式にUnicode UCS-2形式を指定している。かつ、
3) キーフィールド、または選択フィールドの操作に、n、またはBSOPT_NUMERICを指定している。かつ、
4) キーフィールド、または選択フィールドに数字を含まないレコードが存在する。かつ、
5) レコードの先頭に'9'(Big Endianでは0x0039、Little Endianでは0x3900)より大きなデータが存在する。

9

V4.0L10

以下の条件のとき、キーフィールド、または選択フィールドの指定の誤りが検出されず、フィールドの操作の指定を無視して動作する問題を修正しました。
1) キーフィールド、または選択フィールドのデータ形式にUnicode UCS-2形式を指定している。かつ、
2) キーフィールド、または選択フィールドの操作に、l、またはBSOPT2_LOCALEを指定している。

10

V4.0L10

PG46690

以下の条件のとき、PowerSORTが「再編成フィールドの指定に誤りがあります」というエラーメッセージを出力して異常終了する問題を修正しました。
1) bsortコマンドまたはbsortexコマンドを使用している。かつ、
2) バイナリファイル指定である。かつ、
3) レコード再編成機能を指定している。かつ、
4) 再編成フィールドにおいて16進数による自己規定値の指定がある。かつ、
5) 再編成フィールドにおける自己規定値のデータ形式と入力ファイルのコード系の指定の組み合わせが以下のいずれかに該当する。
a) データ形式がASCIIである。かつ、入力ファイルのコード系がUnicode系(UCS-2形式またはUTF-8形式)である。
b) データ形式がUnicode UCS-2形式またはUnicode UTF-8形式である。かつ、入力ファイルのコード系がEBCDIC以外である。

11

V4.0L10

PG46785

以下の条件のとき、PowerSORTのレコード選択機能の結果が異常になる問題を修正しました。
1) バイナリファイル指定である。かつ、
2) 入力ファイルのコード系がUnicode系(UCS-2形式またはUTF-8形式)である。かつ、
3) レコード選択機能を指定している。かつ、
4) 選択フィールドのデータ形式に外部10進数(zdl)、前置オーバパンチ符号付数字(alo)、後置オーバパンチ符号付数字(ato)のいずれかを指定している。

12

V4.0L10

PG46786

以下の条件のとき、PowerSORTが「bsrtopen関数で指定したBSRTPRIMに誤りがあります.」というエラーメッセージを出力して異常終了する問題を修正しました。
1) bsortexコマンドを使用している。かつ、
2) テキストファイル指定である。かつ、
3) キーフィールドにALLを指定している。かつ、
4) キーフィールドの操作にnを指定している。かつ、
5) 入力ファイルのコード系(icode)にASCIIコード系(au)、EBCDICコード系(eb)以外を指定している。

13

V4.0L10

PG45790

以下の条件のとき、PowerSORTの出力結果が異常になる(Unicode形式のファイルが出力されない。すなわち、ファイルの先頭にBOMが出力されない)ことがある問題を修正しました。
1) テキストファイル指定である。かつ、
2) 入力ファイルのコード系がUnicode系(UCS-2形式またはUTF-8形式)である。かつ、
3) 入力ファイルの先頭にBOMが存在する。かつ、
4) 環境変数またはスタートアップファイルのBSORT_UNICODEBOMにONを指定している、または、環境変数またはスタートアップファイルのBSORT_UNICODEBOMが省略されている。かつ、
5) 出力件数が0件である。


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