Systemwalker Centric Manager 使用手引書 リモート操作機能編 ユーザーズガイド - UNIX/Windows(R)共通 -
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第14章 Live Help CM> 14.1 Live Help CMの概要

14.1.2 サポートセンターの役割とメリット

サポートセンターは、サポートセッションを管理するためのユーザグループです。

サポートセンターは、複数の会議室がある建物と似ています。会議に参加するには、ビルに入ってから、目的の会議室に行きます。クライアントが[Live Help Client]プログラムを起動すると、サービスのリクエストがネットワーク上に登録されます。実際には、クライアントが割り当てられたサポートセンター内に「サポートセッション」が開かれます。これは、建物に入り、会議室に向かい、エキスパートと打ち合わせるために会議室を確保することに相当します。

エキスパートは、[セッションに参加する]ダイアログボックスのドロップダウンリストから、クライアントと同じサポートセンターを選択し、ついでクライアントの名前を選択します(これは、同じビルに入って、クライアントの居る会議室に入ることに相当します)。これにより、クライアントと接続でき、サポートセッションが開始されます。

サポートセンターを使用することにより、以下のような管理が可能になります。

■特定のサポートセンターで同時に開催できるセッション数を制限する

WAN(広域ネットワーク)を介したネットワークの場合など、ネットワーク使用量を制御したい場合があるかもしれません。各サポートセンターで同時に開くことができるセッション数を制限することにより、帯域幅の使用量を制御することができます。

セッション数の制限方法については“[Live Help CM]をカスタマイズする”−“サポートセンターの追加/設定変更/削除”−“サポートセンターを追加する”を参照して下さい。

 

■特定のサポートセンターに対し、限られたユーザのみがアクセスできるようにする

たとえば、次のような状況を考えてみましょう。会社に技術サポートを提供する2人のエキスパート(山本さんと鈴木さん)がいるものとします。山本さんはプロジェクトAについて知識があり、鈴木さんはプロジェクトBについて知識があります。

この場合、以下の手順で、プロジェクトAに関わっている人は山本さんから、プロジェクトBに関わっている人は鈴木さんから、それぞれサポートを受けるようにすることができます。

  1. 「山本 健一」と「鈴木 一郎」という2つのサポートセンターを作成する。
  2. それぞれのサポートセンター用にCCLファイル(例えば、"YAMAMOTO.CCL"と"SUZUKI.CCL"など)を作成する。
  3. プロジェクトAに関わっている社員に"YAMAMOTO.CCL"ファイルを、プロジェクトBに関わっている社員に"SUZUKI.CCL"ファイルを配布する。
  4. 山本さんに"YAMAMOTO.CCL"ファイルを、鈴木さんに"SUZUKI.CCL"ファイルを配布する。

このように適切なCCLファイルだけを配布することにより、サポートが必要なクライアントが[Live Help Client]プログラムを起動した時、そのサポート要請が自動的に適切なサポートセンターに配置されるようにすることができます。

同時に、不要なサポートセンターへのアクセスも制限できます。

 

各ステップの詳細な手順については、以下を参照して下さい。

■特定のユーザに対し、セッションを開く権利もしくはセッションに参加する権利のみを与える

通常は、ユーザがセッションを開くことと、セッションに参加することの両方ができるように、すべての権利を与えます。しかし機密保護などの目的でセッション権を制限したい場合、以下の手順で「セッション開催のみ」または「セッションへの参加のみ」に制限することができます。

  1. サポートセンターに「セッションの開始」または「セッションへの参加」専用の別名をつける。
  2. その別名用のCCLファイルを作成する。
  3. 作成したCCLファイルを、セッション権を制限したいユーザに配布する。

     

各ステップの詳細な手順については、以下を参照して下さい。


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