Systemwalker Centric Manager 使用手引書 リモート操作機能編 ユーザーズガイド - UNIX/Windows(R)共通 - |
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第1章 Live Helpの概要 | > 1.2 Live Helpセッション |
Live Helpは、様々なセキュリティ機能を提供します。そのいくつかは組み込み済みであり、その他は用途に合わせて設定されます。
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エキスパートやクライアントのためのセキュリティ設定があります。 |
以降では、ぞれぞれのセキュリティ機能について説明します。
インターネットやイントラネット上のLive Helpセッションでは転送データが暗号化されます。この機能により、Live Helpセッションで転送されるデータを保護することができます。Live Helpはこの機能を実現するために、Windows(R)の暗号化機能を利用します。
暗号化の方式はRC4、強度は40bitです。ただし、Live Helpの通信方式が[モデム]の場合は、転送されるデータは暗号化されません。
ネットワーク環境で使う場合、セキュリティ機能の1つにサポートセンターがあります。Live Helpのデフォルトのインストールでは、1つのサポートセンターが作成されます。特定のサポートデスク要員からサポートを受けるユーザのグループを作りたい場合、それらのユーザだけが利用できる特別のサポートセンターを作成できます。例えば、会社の重役への支援要員として、経験の深い技術者を割り当て、ほかの技術者が重役のコンピュータに接続しないようにしたい場合もあるでしょう。サポートセンターの作成方法については、“Live Help CM”−“[Live Help CM]をカスタマイズする”−“サポートセンターの追加/設定変更/削除”−“サポートセンターを追加する”を参照してください。
Live Helpは、セッションに参加しようとするコンピュータからの接続をIPアドレスまたはホスト名で制限することができます。例えば、この機能を使って、会社内またはローカルネットワーク上の人だけにアクセスを制限することができます。Live Help Expert上での接続制限リストの使用方法については“Live Help Expertの設定の変更”の“接続制限リストの編集”を参照してください。Live Help Client上での接続制限リストの使用方法については、“Live Help Clientガイド”の“第3章 設定の変更”を参照してください。
エキスパートはクライアントが[Live Help Client]プログラムを起動したときだけ、クライアントのコンピュータに接続できます。[Live Help Client]プログラムが起動されていない場合は、エキスパートが接続を行うことはできません。
クライアントは、セキュリティに関する設定のいくつかを変更するために、[Live Help Client]プログラムを起動した後、[設定の変更]ボタンをクリックするか、スタートメニューから[Live Help]−[Live Help Clientセットアップ]を選択することができます。
エキスパートがクライアントへ接続する際に、クライアントに設定されているパスワードを入力して、クライアント側で接続を認証する方法です。
クライアントがパスワードを設定した場合、エキスパートは接続にあたってパスワードを入力する必要があります。パスワードでは大文字と小文字が区別され、空白や特殊文字(ダブルクォーテーション(")以外)も使うことができます。一度、パスワードが設定されると、[Live Help Client]プログラムはそれを記録し、その後のセッションにも有効になります。
[Live Help Client]プログラムが動作しているコンピュータへの不正なアクセスを防止するには、次に示すような強固なパスワードを使ってください。
この状態で[Live Help Client]プログラムが起動されると、エキスパートの接続を待つダイアログボックスでは、パスワードが設定されていることを表示します。
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画面に表示される内容は、お使いの環境により異なる場合があります。 |
エキスパートがクライアントへ接続する際に、クライアント側のOSに登録されているユーザ名とパスワードを指定して、接続を認証する方法です。
接続を許可するグループに属するユーザを指定したエキスパートだけが、クライアントに接続できます。
エキスパートが接続時に指定したユーザ名は、接続認証にのみ使用されます。接続認証完了後のリモート操作には、クライアントマシンに実際にログオンしたユーザの権限が適用されます。
エキスパートの接続を待つダイアログボックスには、「OS認証方式が設定されています」と表示されます。
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画面に表示される内容は、お使いの環境により異なる場合があります。 |
このオプションが設定されていると、エキスパートが接続しようとしたとき、クライアントにエキスパートの名前が表示されます。クライアントはこれをみて、承認することも拒否することもできます。
このオプションを使って、エキスパートにクライアントのコンピュータのリモート操作を可能にするか、否かをクライアントが制御できます。オプションには、[常に許可する]、[常に拒否する]、そして[ユーザに許可を求める]があります。
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[Live Help Client]プログラムの起動方式が「サービスとして起動」に設定されている場合は、クライアントが5秒以内に承認しないと、クライアントが離席しているものと見なし、自動的に接続拒否の応答をします。 |
Live Helpを使って、エキスパートの支援を受けているとき、クライアントはいつでも接続を断ち、セッションを終了することができます。通常、問題が解決された時点でエキスパートがセッションを終了させますので、クライアントはこの操作を必要としません。しかし、クライアントが何らかの理由でセッションを中止したい場合などに、この機能を利用できます。クライアントは[Live Help Client]アイコンをダブルクリック、または、タスクバー上の[Live Help Client]ボタンをクリックし、[Live Help Clientの終了]ボタンをクリックして、セッションを終了できます。
[Live Help Client]プログラムと同様に、[Live Help Expert]プログラムは、エキスパート自身がそれを起動したときだけ動作し、エキスパートは自らセッションを開いたり、参加したりしなければなりません。
エキスパートがほかのエキスパートとの打合せのために、セッションを開く場合、[セッションを開く]ダイアログボックスがいくつかのセキュリティの設定機能を提供します。
エキスパートがパスワードを設定すると、セッションに参加しようとする人は誰でも同じパスワードを入力しなければなりません。パスワードでは大文字と小文字が区別され、空白や特殊文字も使うことができます。
このオプションが設定されていると、ダイアログボックスがセッションに参加しようとする人の名前を表示します。そのリクエストは受入れることも拒否することもできます。
このほかのセキュリティ機能の設定は、[オプション]−[セキュリティ]コマンドで表示される[セキュリティの設定]ダイアログボックスにあります。詳細は、“Live Help Expertの設定の変更”−“セキュリティの設定”を参照してください。
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