PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 4.2 (伝送路二重化機能編) (Linux版)
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第5章 クラスタシステム上での運用> 5.4 クラスタ運用> 5.4.8 カスケード(NIC切替方式)

5.4.8.1 起動

NIC切替方式には3つのIP引継ぎ機能があります。詳細については、“5.4.2.1 起動”を参照してください。

論理IP引継ぎの場合は、伝送路二重化機能の起動時に各ノードの物理インタフェース(eth1)を活性化し、クラスタアプリケーションの起動により、優先度の高い運用ノード上で引継ぎ仮想インタフェース(eth1:1)を活性化します。

図5.26に、論理IP引継ぎの起動時の動作を示します。

[図5.26 NIC切替方式(論理IP引継ぎ)の起動時の動作]

物理IP引継ぎIの場合は、伝送路二重化機能の起動時に各ノードの物理インタフェース(eth1)を活性化し、クラスタアプリケーションの起動により、優先度の高い運用ノード上で物理インタフェース(eth1)に引継ぎIPアドレスを割当て、活性化します。この時、待機ノード上の物理インタフェース(eth1)はそのままの状態を維持します。

図5.27に、物理IP引継ぎIの起動時の動作を示します。

[図5.27 NIC切替方式(物理IP引継ぎI)の起動時の動作]

物理IP引継ぎIIの場合は、伝送路二重化機能の起動時に各ノードの物理インタフェース(eth1)を活性化せず、クラスタアプリケーションの起動により、優先度の高い運用ノード上で物理インタフェース(eth1)に引継ぎIPアドレスを割当て、活性化します。この時、待機ノード上の物理インタフェースは活性化しません。

図5.28に、物理IP引継ぎIIの起動時の動作を示します。

[図5.28 NIC切替方式(物理IP引継ぎII)の起動時の動作]


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