PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 4.2 (伝送路二重化機能編) (Linux版) |
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第3章 導入 | > 3.7 その他の機能の設定 | > 3.7.2 タグVLANインタフェースを使用した伝送路の冗長化 |
NIC切替方式でタグVLANインタフェースを束ねる場合、物理インタフェースの代わりにタグVLANインタフェースを指定します。
なお、同一物理回線上のタグVLANインタフェースを複数の仮想インタフェースで束ねる場合は、監視先情報の設定により「同期切替え」と「非同期切替え」の2種類の切替え動作を設定することができます。以下に、「同期切替え」と「非同期切替え」のそれぞれの動作について説明します。
二重化方式 |
切替え動作 |
||
同期切替え |
非同期切替え |
||
NIC切替方式(論理IP引継ぎ) |
IPv4 |
○ |
○ |
IPv6 |
○ |
○ |
|
Dual |
○ |
○ |
|
NIC切替方式(物理IP引継ぎ) |
IPv4 |
× |
○ |
[記号の説明]○:使用可能、×:使用不可
監視先の設定方法については、“7.7 hanetpollコマンド”を参照してください。
タグVLANインタフェースを束ねる複数の仮想インタフェースについて、監視先情報に同一の監視先IPアドレスを設定することにより、伝送路異常発生時に、すべての仮想インタフェースを同期して切替えることができます。仮想インタフェースの同期切替えは、監視先となるスイッチ/HUBにIPアドレスが1つしか設定できない場合に選択します。
図3.10に、仮想インタフェースの同期切替えを行う場合の構成を示します。
図3.10例では、仮想インタフェースのsha0とsha1が同じ監視先のIPアドレスを設定しているため、sha0で伝送路異常を検出して仮想インタフェースの切替えを行う際、同時にsha1の仮想インタフェースも切替えを行います。
タグVLANインタフェースを束ねる複数の仮想インタフェースを非同期に切替えることができます。この場合、監視先情報には仮想インタフェース毎に異なる監視先IPアドレスを設定します。仮想インタフェースの非同期切替えは、監視先となるスイッチ/HUBに、IPアドレスが複数設定可能な場合、および、待機NICを有効に使用したい場合に選択します。
図3.11に、仮想インタフェースの非同期切替えを行う場合の構成を示します。
図3.11の例では、仮想インタフェースのsha0とsha1が異なる監視先のIPアドレスを設定しているため、sha0で伝送路異常を検出して仮想インタフェースの切替えを行う場合でも、sha1の仮想インタフェースは切替えが行われません。また、sha1で伝送路異常を検出して仮想インタフェースの切替えを行う場合でも、sha0の仮想インタフェースは切替えが行われません。
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