PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 4.2 (伝送路二重化機能編) (Linux版)
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第2章 機能> 2.3 その他の機能

2.3.4 タグVLANインタフェースによる伝送路の冗長化

タグVLANとは、タグと呼ばれる識別子をネットワーク別に通信パケット上へ付加することで、同一物理回線上で複数の仮想ネットワークを構築するものです。タグVLANを構築するためには、“IEEE802.1Q”の規格を実装しているスイッチ/HUBを使用しなければなりません。なお、タグVLANを使用したスイッチ/HUB間の接続をVLANトランクと呼び、各スイッチ/HUBで構築しているタグVLANを同一の物理回線で使用することができます。

以下に、タグVLANを使用したネットワーク構成を示します。

[図2.42 タグVLANを使用したネットワーク構成]

図2.42の例では、スイッチ1およびスイッチ2は、それぞれVLAN1(VLAN-ID:1)とVLAN2(VLAN-ID:2)を構成し、ポート1を使用してVLANトランクで接続しています。
ホスト1の物理インタフェース“eth0”上に、VLAN1とVLAN2に属する論理的なインタフェース“eth0.1”と“eth0.2”を作成することにより、タグ付きパケットの通信を行います。
同じように、ホスト3の物理インタフェース“eth1”上に、VLAN1とVLAN2に属する論理的なインタフェース“eth1.1”と“eth1.2”を作成することにより、タグ付きパケットの通信を行います。
ホスト2については、物理インタフェース“eth0”をVLAN1のポート5に接続し、物理インタフェース“eth1”をVLAN2のポート10に接続して、それぞれのネットワークを使用します。


下へ2.3.4.1 タグVLANインタフェースを使用した伝送路二重化機能

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