NETSTAGE/Ft説明書
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第4章 通信環境定義> 4.4 コミュニケーションサービスの定義

4.4.1 通信パス定義ファイル

■通信パス定

通信パス定義は、コミュニケーションサービスが参照する環境定義である/etc/opt/FJSVcmsv/path配下の通信パス定義ファイルに定義します。

■記述形式

■定義名

◆cmsv pathfile

通信パス定義ファイルであることを示す識別子です。定義ファイルの先頭に1つだけ記述する必要があります。本定義は必須であり、省略できません。なお、“cmsv"と“pathfile"の間は半角空白のみ有効です。

◆version

定義ファイルのバージョンを10進数で指定します。定義ファイルに1つだけ記述する必要があります。

指定可能なバージョン値は1のみです。

本定義は必須であり、省略できません。

◆processname

中継処理を行うプロセス名を、8文字以内の英数字で指定します。定義ファイルに1つだけ記述する必要があります。

本定義は必須であり、省略できません。

◆pathdef

通信パス情報種別を指定します。定義ファイルに複数記述することができます。

指定可能な値は以下のとおりです。

■オペランド

◆hlu

EONF通信ドライバの通信環境定義で定義されている自通信資源定義文名(vlu名)を8文字以内の英数字で指定します。

グループ化したホストLUの通信パスを定義する場合は、ホストグループLU名を/で始まる8文字以内の英数字で指定します。

pathdefオペランドにfixと指定している場合はホストLU名またはホストグループLU名を、hgrpと指定している場合はホストLU名を指定します。

本オペランドは、pathdef=fixまたはpathdef=hgrpと指定したオペランドと合わせて指定する必要があり、この場合は省略できません。

◆wlu

VCP/Hの通信環境定義で定義されているLU名を8文字以内の英数字で指定します。

グループ化した端末LUの通信パスを定義する場合は、端末グループLU名を/で始まる8文字以内の英数字で指定します。

pathdefオペランドにfixと指定している場合は端末LU名または端末グループLU名を、wgrpと指定している場合は端末LU名を指定します。

本オペランドは、pathdef=fixまたはpathdef=wgrpと指定したオペランドと合わせて指定する必要があり、この場合は省略できません。

◆grp

複数の端末LUまたはホストLUをグループ化する場合に、グループLU名を/で始まる8文字以内の英数字で指定します。

pathdefオペランドにhgrpと指定している場合はホストグループLU名を、wgrpと指定している場合は端末グループLU名を指定します。

本オペランドは、pathdef=hgrpまたはpathdef=wgrpと指定したオペランドと合わせて指定する必要があり、この場合は省略できません。

通信パス情報種別とオペランドhlu、wlu、grpの対応を表 4.6に示します。

[表 4.6 通信パス情報種別とオペランドhlu、wlu、grpの対応]

通信パス情報種別

hlu

wlu

grp

pathdef=fix

ホストLU名

端末LU名

-

pathdef=fix

ホストLU名

端末グループLU名

-

pathdef=fix

ホストグループLU名

端末LU名

-

pathdef=fix

ホストグループLU名

端末グループLU名

-

pathdef=hgrp

ホストLU名

-

ホストグループLU名

pathdef=wgrp

-

端末LU名

端末グループLU名

■定義例


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