PRIMECLUSTER Disaster Recovery Edition 説明書
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第3章 ディザスタリカバリシステムの運用

3.3 バックアップ/リカバリ

運用中のDBデータのバックアップ/リカバリは以下の操作によって行います。

■ 両センタ同時バックアップ

運用中に両センタで同時にバックアップを行う手順は以下のとおりです。

No.

対象サーバ/機器

運用説明

備考

メインセンタ

DBサーバ #1

Oracleをオンラインバックアップモードに移行する。
(Begin backupを発行)

 

メインセンタ

DBサーバ #1
ETERNUS6000 #2

RECのセッションをサスペンドする。

バックアップセンタ側のディスクを静止状態にするために必要である。

バックアップセンタ

ETERNUS6000

メインセンタ

DBサーバ #1
ETERNUS6000 #1

OPCを実行し、バックアップを行う。

 

バックアップセンタ

DBサーバ
ETERNUS6000

メインセンタ

DBサーバ #1

OPC完了後、Oracleのオンラインバックアップモードを終了する。(End backupを発行)

 

メインセンタ

DBサーバ #1
ETERNUS6000 #2

RECのレジュームを行う。

 

バックアップセンタ

ETERNUS6000

メインセンタ

DBサーバ #1
ETERNUS6000 #1

アーカイブログを退避する。

メインセンタにて取得したバックアップセットは、バックアップセンタへコピーする。

メインセンタ

バックアップサーバ
テープライブラリ装置

OPC領域のデータ、バックアップセットをテープライブラリ装置へバックアップする。

 

バックアップセンタ

バックアップサーバテープライブラリ装置

■ メインセンタでのリカバリ

運用中にメインセンタのDBにデータ破損が発生した場合、メインセンタでDBのリカバリを行います。この場合の手順は以下のとおりです。

No.

対象サーバ/機器

運用説明

備考

メインセンタ

IPCOM S2200

負荷分散対象のWeb/APサーバを、保守対象にする。

バックアップセンタではWeb/APサーバを保守状態としてあるため、リクエストがバックアップセンタで処理されるようにはならず、リカバリ開始〜完了までは運用停止となる。

メインセンタ

DBサーバ #1

クラスタのOracleサービスを停止する。

データベースとのコネクションが残存していると停止できないため、業務APを停止しておく。

メインセンタ

DBサーバ #1
ETERNUS6000 #2

RECのセッションをキャンセルする。

リストアを実施するため、サスペンドではなくキャンセルの必要あり。

バックアップセンタ

ETERNUS6000

メインセンタ

バックアップサーバ
テープライブラリ装置

テープライブラリ装置から、OPC領域にデータのリストアを行う。

 

メインセンタ

DBサーバ #1

OPCの実行によりデータリストアを行うにあたり、GDSスライスの切離しを行う。

OPCはGDSを介さないコピーであるので、筐体間ミラー構成であるディスクがリストア先となる場合は、筐体間ミラーを切り離す必要がある。(バックアップ元の場合は不要である。)

メインセンタ

DBサーバ #1
ETERNUS6000 #1

OPCを実行し、データファイルをリストアする。

 

メインセンタ

DBサーバ #1

Oracleのリカバリを行う。

Oracleリカバリに先立って、Oracleで利用するGFS領域をマウントする。

メインセンタ

DBサーバ #1

Oracleを停止する。

 

メインセンタ

DBサーバ #1

クラスタのOracleサービスを起動する。

クラスタの起動に先立って、GFS領域のアンマウントを行っておく。

メインセンタ

DBサーバ #1
ETERNUS6000 #2

OPCコピー完了後、RECの初期コピーを行う。

 

バックアップセンタ

ETERNUS6000

メインセンタ

IPCOM S2200

Web/Apサーバを保守解除する。

 

■ バックアップセンタでのリカバリ

運用中にバックアップセンタのDBにデータ破損が発生した場合、バックアップセンタでDBのリカバリを行います。この場合の手順は以下のとおりです。

No.

対象サーバ/機器

運用説明

備考

バックアップセンタ

IPCOM S2200

負荷分散対象であるWeb/APサーバを保守対象にする。

リカバリ開始〜完了までは運用停止となる。

バックアップセンタ

DBサーバ

クラスタのOracleサービスを停止する。

データベースとのコネクションが残存していると停止できないため、業務APを停止しておく。

バックアップセンタ

バックアップサーバ
テープライブラリ装置

テープライブラリ装置から、OPC領域にデータのリストアを行う。

 

バックアップセンタ

DBサーバ

ETERNUS6000

OPCを実行し、データファイルをリストアする。

 

バックアップセンタ

DBサーバ

Oracleのリカバリを行う。

 

バックアップセンタ

DBサーバ

クラスタのOracleサービスを起動する。

 

バックアップセンタ

IPCOM S2200

Web/APサーバを保守解除する。

 


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