PowerReplication ユーザーズガイド V3.0 - Microsoft(R) Windows(R) 2000, Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 -
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第3章 導入/構築> 3.7 レプリケーションの環境を変更する

3.7.4 PowerReplicationの動作環境を復元する

レプリケーションの運用中に、何らかの理由でレプリケーションの環境が破壊され、PowerReplicationの動作環境を復旧することが必要となった場合、以下の手順で復元してください。

  1. 業務終了

    連携する相手サーバを含め、すべての業務を終了してください。

  2. スケジュールの停止

    スケジュールを設定しているサーバのサービス「PowerReplication ATJS」を停止してください。

  3. サービスの停止

    PowerReplicationの動作環境を復元するサーバのサービス「PowerReplication」を停止してください。

  4. データファイルの復元

    PowerReplicationの動作環境と同時に退避した同期対象のデータファイルを復元してください。

  5. PowerReplicationの動作環境の復元

    rprstdefコマンドを使用して、復元してください。
    復元したデータファイルと復元する動作環境に含まれている構成情報が一致していない場合やデータファイルが存在しない場合、rprstdefコマンドの実行はエラーとなり、PowerReplicationの動作環境が復元できません。

    復元は、退避したサーバと同じIPアドレス/サーバ名のサーバで行ってください。異なるサーバに復元した場合、レプリケーションサービスは動作しません。

    rprstdefコマンドの詳細は、"7.9 動作環境情報/構成情報の復元コマンド"を参照してください。

  6. サービスの開始

    PowerReplicationの動作環境を復元するサーバのサービス「PowerReplication」を開始してください。

  7. 初回の同期実行

    同期方式に「差分方式」を設定したマスタグループ定義またはレプリカグループ定義を作成した場合、レプリケーションマネージャまたはrpsyncコマンドを使用して初回の同期(一括同期)を実行してください。

  8. スケジュールの開始

    スケジュールを設定しているサーバのサービス「PowerReplication ATJS」を開始してください。

  9. 業務開始

    レプリケーションサービスの動作を確認後、業務を開始できます。


PowerReplicationの動作環境を復元した場合、退避後に変更した動作環境は、退避時の状態に戻ります。
なお、rprstdefコマンド実行時の-sオプション有無によって以下のように動作が異なります。

[表3.7.3 rprstdefコマンドの-sオプションによる動作の違い]

-sオプションなし

-sオプションあり

レジストリの状態
(レプリケーション動作環境の設定機能の設定値)

復元されない
現在の設定が有効

復元される
退避時の設定になる

構成情報の状態

復元される
退避後、追加・削除した構成定義は、退避時の状態に戻る

更新情報の状態

初期化される


構成情報を初期化する場合、レプリケーションの資源を削除し、レプリケーション動作環境の設定機能で設定を変更せず、[OK]ボタンを押すことで初期化できます。
削除するレプリケーションの資源一覧は、"2.1.5 動作環境の構成"の"レプリケーション資源"を参照してください。


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