Linkexpress 運用ガイド |
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第5章 コード変換機能(ユーティリティ) | > 5.9 コード変換テーブルのカストマイズ |
hscust2コマンドは高速コード変換プログラム(hsconv)のコード変換テーブルをカストマイズします。
[制御ファイルによる変換テーブルのカストマイズ] hscust2 -f fromcode -t tocode [-F filename ] [-U ucs2 | utf8 ] [標準コード変換プログラムを使用した変換テーブルの再作成] hscust2 -f fromcode -t tocode -d output directory [-U ucs2 | utf8 ] [変換テーブル内の特定コードの変換情報参照] hscust2 -f fromcode -t tocode -g start_code [, end_code ] [-U ucs2 | utf8 ] [-F filename ] [変換テーブルのカストマイズ履歴参照] hscust2 -f fromcode -t tocode -h [-U ucs2 | utf8 ] [-F filename ] [変換テーブルに対するカストマイズのロールバック] hscust2 -f fromcode -t tocode -R release number [変換テーブルのカストマイズ履歴破棄] hscust2 -f fromcode -t tocode -c |
入力コード系のキーワードを指定します。キーワードの指定値については、制御ファイルのCODEオペランドの説明を参照してください。また、fromcodeは大文字小文字を読み分けるため、値を正確に指定してください。
出力コード系のキーワードを指定します。キーワードの指定値については、制御ファイルのCODEオペランドの説明を参照してください。また、tocodeは大文字小文字を読み分けるため、値を正確に指定してください。
入力コード系か出力コード系にUnicode系を指定する場合に、Unicode系のデータ形式を指定します。入力コード系または出力コード系がUnicode系の場合、本オプションは省略できません。なお、入力コード系と出力コード系のどちらもUnicode系以外の場合、本オプションは指定できません。
入力または出力に使用するファイル名を255バイト以内で指定します。相対パスでの指定も可能です。
コード変換テーブルの退避先ディレクトリを200バイト以内で指定します。本オプションを指定した場合、標準コード変換プログラム(iconv)のカストマイズ内容を元に、コード変換テーブルの再作成を行います。つまり、ADJUST、またはInterstage Charset Manager Standard Editionでカスタマイズしたコード変換情報を取り込むことになります。なお、以下の点に注意してください。
入力コード系のstart_code からend_code までの変換テーブルの内容(未カストマイズ部分含む)を制御ファイルの形式で出力します。
start_code および end_code には入力コード系の16進数コードを指定します。
end_code を省略するか、または start_code と同じ値を指定した場合、start_code が出力されます。なお、start_code は end_code よりも小さい値を指定する必要があります。
-Fオプションを省略した場合、標準出力に情報を出力します。-Fオプションを指定した時に、同名のファイルが存在する場合、コマンドは異常終了します。
変換テーブルのカストマイズ履歴を出力します。
-Fオプションを省略した場合、標準出力に情報を出力します。-Fオプションを指定した時に、同名のファイルが存在する場合、コマンドは異常終了します。
カストマイズした変換テーブルを、指定されたリリース番号の状態にロールバックします。なお、ロールバック処理はカストマイズ履歴として扱われません。
存在しないリリース番号を指定した場合、コマンドは異常終了します。
カストマイズ履歴をすべて破棄します。リリース番号の初期化は行われません。
履歴を破棄した後はロールバックすることはできません。
また、実行時には確認メッセージを出力するため、実行前にキャンセルすることができます。
0 : 正常終了
8 : 異常終了(復旧可能)
12 : 異常終了(書き込み中のエラー等、復旧不能な場合)
コード変換のカストマイズを行う場合には-dまたは-Fオプションのどちらかを指定しなければなりません。
また、1度のカストマイズではコード変換の組み合わせに対する双方向のカストマイズは行われません。双方向で同期をとる必要がある場合は、入力コード系と出力コード系の指定値(-fと-tオプション)を入れ替えて本コマンドを実行してください。
カストマイズで指定されたコードの正当性は評価しないため、利用者は誤ったコードを指定しないよう注意する必要があります。
本コマンドを実行する場合は、Linkexpressが停止していることを推奨します。業務運用等でLinkexpressの停止ができない場合は、Linkexpressの諸操作/各種処理動作を抑止してください。各種待ち合わせ業務についても停止させてください。また、Linkexpressが停止中でも以下のコマンドと同時に動作させないでください。本コマンドの動作が保証できません。
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