Linkexpress 運用ガイド |
目次 索引 |
第5章 コード変換機能(ユーティリティ) | > 5.9 コード変換テーブルのカストマイズ |
制御ファイルは、高速コード変換プログラムのカストマイズで変更するコードの情報を記述するファイルです。標準コード変換プログラムと関連付けないでカストマイズする場合、制御ファイルにカストマイズ情報を定義する必要があります。
制御ファイルを利用する場合、hscust2コマンドを「制御ファイルによる変換テーブルのカストマイズ」の形式で実行します。
コード変換のカストマイズで使用する制御ファイルの生成規約は以下のとおりです。
制御ファイルの記述規約は以下のとおりです。
制御ファイルの記述形式を以下に示します。
CODE=コード系キーワード1:コード系キーワード2 |
制御ファイルで指定するオペランドと文字コードの記述方法は以下のとおりです。
定義の対象となるコード変換の組み合わせを指定します。本オペランドの指定値はhscust2およびhstbltrcコマンドの-fおよび-tオプションのパラメタ値となります。本オペランドは省略できません。
Jefkana : JEF-EBCDIC(カナ)系 字形重視
Jefcorekana : JEF-EBCDIC(カナ)系 領域重視
Jefascii : JEF-EBCDIC(ASCII)系 字形重視
Jefcoreascii : JEF-EBCDIC(ASCII)系 領域重視
U90 : EUC(U90)系
S90 : EUC(S90)系
Euchp : EUC(HP)系
Sjis : シフトJIS(R90)系
Sjisms : シフトJIS(MS)系
Idbcorekana : IBM日本語文字セット-EBCDIC(カナ)系
Idbcoreascii : IBM日本語文字セット-EBCDIC(英小文字)系
Unicode : Unicode系(注)
注) Unicode系のデータ形式はhscust2コマンドで指定します。
2つのキーワードは半角コロン":"で区切って記述します。
コード系キーワードの記述順序はコード系の入出力関係に依存しません。入出力関係はhscust2コマンドで指定するため、1個の制御ファイルで双方向のコード変換のカストマイズを行うことができます。
複数個の入力コードを1個の出力コードに対応付けた重複コードに対する処理を指定します。以下の値を指定してください。本オペランドを省略した場合は"ERROR"が採用されます。
なお、DUPLICATEオペランドが扱う重複コードは、制御ファイルに記述されたコード同士の重複だけでなく、既存の変換テーブルに存在するコードとの重複も対象となります。
対応付けを行うコードをCODEオペランドで指定したコード系キーワードの順序で指定します。コードは16進数で表現し、半角英数字で指定します。
対応付けを行う2つのコードは半角コロン":"で区切って記述します。
DUPLICATEオペランドでチェックする重複コードの扱いについて説明します。
以下に重複コードを指定した制御ファイルの例を示します。
############################################ # コード変換制御ファイル # U90 <―――> Sjis - ms ############################################ CODE = U90:Sjisms # EUC(U90)とシフトJIS(MS)の組み合わせ 87AA : FAAA 87C9 : 8740 87C8 : 8740 |
制御ファイルで指定された入力コードと出力コードの対応付けは以下のとおりです。
制御ファイルの記述例を以下に示します。
############################################ # コード変換制御ファイル # Jef kana(字形重視変換型) <―――> Sjis - ms ############################################ CODE = Jefkana:Sjisms # Jef kana(字形)とSjis-msの組み合わせ DUPLICATE= ERROR # 重複コードがある場合は中断します 77C9:8740 # "1"のコード(Sjis-msは"8740") #77C8:8740 コメント行 77Ca:8741 |
目次 索引 |