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第3章 DB連携機能 | > 3.1 データベースの格納方法のカストマイズ |
既に完了しているDBサービスに対し、再度DB連携機能の処理を実行することを二重DBサービスと呼びます。通常、DB連携機能では、資産保護および誤配信防止のため、正常終了したDBサービス(データ受信およびデータ格納)について、処理を受け付けないよう抑止を行っています。
なお、二重DBサービスを許可する場合、事前に利用者の責任で資産保護および誤配信を管理できることを確認してください。
二重DBサービスに対する抑止箇所およびその解除結果は以下のとおりです。なお、二重DBサービスの抑止は、出力データ種別がデータベース、またはファイル出力の時に行われます。それ以外の場合は影響がありません。
業務定義の自側DB格納イベントおよび相手側DB格納イベントを利用する場合、ファイルによる入力に相当します。データ受信による入力は分散型システム連携を利用する場合だけです。
入力データ種別が通常ファイルおよびMファイルの場合、二重DBサービスの制御はデータ格納処理に対して行われます。二重DBサービスを許可すると、既に完了しているデータ格納処理を再度行うことが可能です。
また、DBサービスの状態は後続のデータ格納処理を受け付けた時点で、先の処理の結果(データ格納処理の結果)はクリアされます。
入力データ種別がデータ転送(応答側データ受信)の場合、二重DBサービスの制御は応答側データ受信処理およびデータ格納処理に対して行われます。二重DBサービスを許可すると、既に完了しているデータ受信処理を再度行うことが可能です。この場合、当該ファイルを利用したデータ格納処理が正常終了、または異常終了している必要があります。
なお、DBサービスの状態は相手システムからデータ転送依頼を受け付けた時点で、先の処理の結果(データ転送処理およびデータ格納処理の結果)はクリアされます。
また、二重DBサービスを許可した場合、データ格納処理が正常終了していても、再度処理を行うことが可能です。
二重DBサービスの可否は、DB動作環境定義のキーワードDUPLICATE_SERVICEで指定します。
二重DBサービスを行うかどうかはシステム設計時に考慮する必要があります。特に、分散型システム連携で応答側データ受信を行う場合、相手システムから送られたデータによって、自システムに資源破壊が発生しないよう注意してください。
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