Linkexpress 運用ガイド |
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第1章 データ転送機能 | > 1.3 ジョブ連携機能 |
ジョブ起動時の動作環境は以下のとおりです。
Linkexpressが起動するジョブはジョブ起動時に指定した利用者の権限で動作します。ジョブ起動で使用する利用者情報の設定箇所については、セキュリティチェックの実行契機を参照してください。
セキュリティチェックの実行契機に自側ジョブ起動で利用者情報を省略した場合、業務定義の省略値で動作します。
相手側ジョブ起動で利用者情報を省略した場合、Linkexpressを起動した利用者の資格で動作します。
UNIXサーバ上のジョブを起動する場合、Linkexpressが起動したジョブの環境変数はLinkexpressを起動した時の環境変数が引き継がれます。PCサーバ上のジョブを起動する場合、システムの環境変数が引き継がれます。
path環境変数など、ジョブ独自の環境変数が必要な場合は、ジョブの内部で環境変数を変更してください。
また、Linkexpressを自動起動した場合の環境変数は以下のとおりです。
PCサーバの場合、"SYSTEM"の環境変数が引き継がれます。
UNIXサーバの場合、Linkexpressサーバの起動シェルに設定した環境変数が引き継がれます。
UNIXサーバ上のジョブを起動する場合の注意事項です。
環境変数、umask値、標準出力、および標準エラー出力は、Linkexpressサーバを起動した環境(RCスクリプト、またはコンソール・端末)を引き継ぎます。ジョブ起動に指定する利用者のシェル環境(.profile、.chsrc など)は引き継ぎません。
また、ジョブの実行に必要な環境変数、およびジョブからのファイルアクセスに必要なumask値は、Linkexpressサーバを起動するRCシェルまたはコンソール・端末の実行環境に設定するか、またはジョブ内に設定してください。
ジョブからの標準出力、および標準エラー出力は、Linkexpressサーバを起動したコンソール・端末に出力されます。Linkexpressサーバ起動後に端末を終了している場合は、出力がEIOのエラーとなる可能性があります。このため、ジョブからの標準出力、および標準エラー出力は、一時ファイルなどにリダイレクトするなどの考慮を行ってください。
なお、コンソール・端末がロック・ハングしている場合は、標準出力、および標準エラー処理で待ち状態になるため、ジョブが完了できなくなりますので、注意してください。
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